ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

当日席あり!フラメンコとのオリエンタル音楽の融合に挑戦!

2009-11-28 14:05:35 | 音楽

本日は当日席があります!

何と、フラメンコ・ダンサーとの共演で、ちょっと変わったショーになります!

詳細は、見てのお楽しみ!

Alla091121 オリエンタル音楽とフラメンコ・ダンスとの融合に挑戦!乞うご期待です!

11月28日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜@神奈川 vol.12」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL : 045-314-8705
FAX : 045-323-2558
http://www.stovesyokohama.com/thumbs/

横浜駅から横浜駅から徒歩3分!
JR、京急、東急からは南通路西口出口を目指してください。
西口5番街の先、ハマッコならばみんなが知ってる映画館「相鉄ムービル」の3階です。
東京からも30分圏内。終電のチェックは忘れずに。

Open/18:00~
Show/19:00~ 2stage
Charge/前売り2,800yen/当日3,300yen

ベリーダンス /
Ruka(アルカマラーニ)Dalia、Luna(Flamenco Dancer)

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
瑞穂/ヴァイオリン
佐々木憲/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ


カリム・ナギ(ターボ・タブラ)のレッスンを受けて

2009-11-27 04:49:42 | 音楽

以前からコンタクトのあったアラブ・パーカッショニストのカリム・ナギのプライベート・レッスンを受けました。

去年は、メールのやり取りまでしていたのに、ゴタゴタしていて結局受ける事ができずじまい。

今年、漸く実現できた、というわけで、実に嬉しかったのです。

前評判どおり、カリム・ナギは、アラブ音楽に非常に精通していて、今回は、特にムワッシャハで使われているリズム、つまり、14拍子とか、13拍子、11拍子、7拍子などのレクチャーを受けました。

エジプトに滞在していた時、ハミース(Khamis)・ハンキッシュにダラブッカを習っていた時にも習っていましたが、ハミースは根っからのタブラ奏者ですから、「フォルクロワー(民謡)」のリズムだ、といっていたのですが、

今回、カリムに学んで、これらのリズムが基本的には、ムワッシャハという形式の歌の為のリズムであり、勿論、フォルクロワーにも使われている、という事が分かりました。

カリムは、ムワッシャハの歌を歌いながら、実に気持ち良いリズムを叩いてくれ、久々にアラブらしいノリを聞きました。

ちなみに、10拍子で、有名な「ランマ・バダヤタサンナ」もムワッシャハです。

ところで、レッスンが始まる時に、彼が開口一番「ちょっとサイーディーを叩いてごらん。」と言ってきたので、ニヤリとしました。

叩いて見せると、「そうそう、」とうなづき、ヴァリエーションと共に、ノリのこととか、事細かく、しかも理論的に教えてくれ、更に彼の得意な「ケイン・ダンス(杖の踊り)」のステップを見せてくれました。

ダンスとの関連も非常に詳しくて、かなり感動しました。

実際、サイーディーのリズムは、エジプトに行かないと、あのノリと雰囲気は本当の意味で分からないかもしれません。

私も、ダラブッカのレッスンを行う時、ある程度叩ける奏者にはサイーディーを叩かせてみるので、アイデアが共通している所は、ちょっと嬉しかったです。

マカーム(中東の旋法音楽にしようされる音階)についても実に詳しく、こういう人は実に貴重だな、とつくづく思いました。

レッスンを受ける前に、「アラブ音楽と一口に言っても、それぞれの国の音楽のノリが微妙に違うので、そのリズムとダンスの特徴を知らないといけないと思った。」という事をいうと、その意見に深く賛同してくれて、

「そうやって、ミュージシャンがダンスのことを知ろうと思うのは凄く良い事だと思うし、ダンサーも自分たちが踊る音楽のことを学ぶ事は大事な事だよね。ケンみたいに真剣なミュージシャンに会えて本当に嬉しい。」

といってくれました。

ちょっと、トム・ハンクスに似ているカリムですが、もし次回来日する事があったり、またアメリカのベリーダンス・フェス等に参加される機会があれば、皆さんも是非レッスンを受けてみてください。

カリムのウェブサイト(Karim Nagi)
http://<wbr></wbr>www.kar<wbr></wbr>imnagi.<wbr></wbr>com/

今日は、スヘイル・カスパーのプライベート、受けてきます!


ベリーダンスと音楽の夜 vol.43 ~後記

2009-11-23 09:48:16 | 音楽

満員御礼ありがとうございました!

最近、忙しくて日記もあまり更新していない状態ですが、やはり、ライブ後記は書かないといけませんね。

今回は、Tamaki さんと3ヶ月前ぐらいに偶然渋谷でばったり再会したことがきっかけで、共演できたのですが、

思い起こせば、Tamaki さんとは、私がダラブッカをメインで叩いていた4年前に新宿で共演したっきりでした。

さすがにライブ慣れしていて、堂々とエンタ・オムリを踊っていたのですが、迫力がありました。ジプシー物では、さすが!晴れやかなダンスで、皆楽 しんでいました!Tamaki さんの生徒さんも「アラディーンのとの組み合わせがうれしい!」といってくれ、大満足のようでした。

Wakakoちゃんも、仕事が忙しくて2回あるうちの1回目のリハに参加できなかったり、また我々の方もメンバーがほとんど抜けた状態での2回目のリハで、迷惑をかけてしまったのですが、

本番はしっかり、美しく踊っていました。やはり、本番なれしているな、と思いました。

最後に、今年最多、3回目の参加であるAyeshaさんですが、振り付けを完璧に作っていて、素晴らしかったです、というか驚きでした。

もちろん、原曲をほぼ完全に再現している我々の演奏力もあるとは思いますが、

タクシーム(無伴奏の即興演奏)での踊りのフィニッシュなど、きれいに決めていて、こうやって音楽と踊りがシンクロしていると、きっとお客さんは、パフォーマンスにかなり入り込めたのではず。

と、今回は、予想以上に(勿論毎回素晴らしいのですが)素晴らしいショーで、皆さん満足されたのだと思います。

お越しいただいた皆様、共演された方々、皆様、ありがとうございました!

ともあれ、アラディーンというバンドも4周年を迎えました。

結成当時から在籍しているのは、フルートのテディさんと私のみですが、歴史を振り返って論評する事よりも、そのバンドにとって大事な事は、活動している現在のメンバーがもっとも大事です。

過去の蓄積を元に、更に更に成長し続ける事が最も重要であるし、それを続けてきた事が実力に成る訳ですが、

それにも増して大事なのは切磋琢磨していく意欲と、高い理想なのだと思います。

パフォーマンスで言えば、曲によっては、今までのアラディーンのサウンドのよりも、断然素晴らしい演奏になってきている気がします。

今年から、メンバーが完全に固定になったのもひとつの要因ですしね。

ともあれ、今まで積み重ねてきた財産である40曲以上のレパートリーに、アラディーンに今年参加してきた新メンバーも追いついてきたので、

来年は、もっと上を目指して行こうと思います。

ところで、ライブ演奏のショーも増えつつあるベリーダンス業界ですが、

「ただ、ライブの演奏と踊る」というパフォーマンスでは無い物を、「ベリーダンスと音楽の夜」では発信していきたいと、つくづく思った夜でした。

ベリーダンスの持つ「荘重さ」「神秘的」な雰囲気は勿論の事、それ以上に最も重要な「ハレやかさ」を表現できるバンドは、アラディーンだけだと自負しています。

更に飛躍してまいります!祝、結成4年目!


ハンマーダルシマー&カヌーンとの共演後記。

2009-11-15 07:07:30 | 音楽

何が最近忙しかったかというと、本当に立て続けに色々あって、

今回のこのライブのそのひとつ。

集客的には散々でしたが、色んな意味でよいスタートを切れたのだと思いました。

話が少し脱線しますが、多分2年前ぐらいにカヌーンを購入して、云々、という事を書いたのですが、このカヌーンの購入には、実に曰く付の出来事があって、

エジプトに行った人間に頼んで、購入代金と、謝礼を払って、エジプトの楽器店で買ってもらって、あとは郵送で送るだけという段階になったとき、

何と、郵便局側が「大きすぎて送れない!」といい、そのままペンディング状態。

「送れないんだったらキャンセルにして。」と伝言を伝えようとすると、なんと、勝手に、そのエジプトのメーカーが、取引している日本のダラブッカ専門の会社に送り、

その後、その日本のダラブッカ専門会社が、送料と関税代以上の額を請求してきたのである。

その理由は「その人間を会社の金でエジプトへ送り込んだのだから、一部負担しろ!」という。

馬鹿も休み休み言えよ、と思い、

結局、向こうの言う「言い値」を払うことなく、送料+関税手数料+気持ち程度の金を払い、

この一件で、完全にコイツ等とは一生付き合う事はないな、と決めて今に至るわけです。

さて、到着したカヌーンは、まさに、楽器とは言えない状態。

少し手を入れて見たものの、あまりの雑さに嫌気が差して、途中で挫折して、ウチに長らく立てかけていたのですが、

今回、ハンマー・ダルシマーの達人である「たっち~」こと立枝恵子さんから、このライブの企画を持ちかけられた時、

彼女が「実はカヌーンの音色が昔から好きで、オリエンタルの音楽をハンマーダルシマーで再現したい。」と言っていたので、では、いざ私のレパートリーを持っていくと、

ハンマーダルシマーは演奏できるキーが限られていて、オリエントの響きであるヒジャーズは演奏できない事が一回目のリハで判明。

で、その数日後、立枝さんにウチに来てもらい、カヌーンを触ってみてもらうと、出来そうだとのこと。

カヌーンを弾いてもらうということが決まると、実はそこからが大変で、そのカヌーンを「演奏できる楽器」のレベルにする為の大規模な修理が始まり、

およそ10日間の時間をかけて終に「楽器」にすることができ、今回のライブを成功させる事ができたです。

ともあれ、お金も時間もかけて2年以上という歳月を経た後のライブでしたから感慨無料でした。

立枝さん、本当に素晴らしい奏者だと思います。

誰も、きっと立枝さんがカヌーンを弾いて一月も経っていない、なんて思わなかったでしょう。

今後も、一緒に共演していき、お互いに切磋琢磨しながら、更にオリエンタル音楽のレパートリーを増やしていきたい、と思っています。


本日!ハンマーダルシマーと、カヌーンとの共演!

2009-11-14 15:08:37 | 音楽

忙しすぎて、当日入り時間前の告知ですが、

本日は、ダルシマーの達人、たっち~、こと立枝恵子さんとの共演です。

しかも、以前からカヌーンの音色に魅せられていたということもあって、

終に念願のカヌーンとの共演が実現いたします!

今日は予約しなくてもお席は十分に空いていますので、お時間のある方は是非遊びに来てください!

11/14(土)「オリエタンル・ナイト~たっち~のダルシマー望郷の旅」
ペルシア起源、ピアノの先祖に当たるハンマーダルシマー。
今回はアラブ音楽、ベリーダンスの豪華メンバーと共に、
アイリッシュ・バルカン・そしてアラブ音楽の甘美な旅の夜を!!
そして、カヌーン(アラブの琴)も演奏されます!

11月14日(土)
「オリエタンル・ナイト~たっち~のダルシマー、望郷の旅」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://<wbr></wbr>www.rak<wbr></wbr>uya.net
Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/2,000yen(前売り)/2,500yen(当日)

たっち~(立枝恵子)/ハンマーダルシマー、カヌーン
松尾賢/ウード
宮城康夫/パーカッション

ベリーダンス /睡蓮、Praha