そして、12月22日(日)は「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 第48夜」でした!こちらも大勢の方にお越しいただき、大盛況で終える事が出来ました!誠にありがとうございました!
今年は6回、最多でお世話になった横浜サムズアップでしたが、なかなかあの箱を埋めるには難しい日もあり、そういう意味でも、もう少しブッキングについて考えないといけなかったなぁ、と思ったのですが、これについては、もっとダンサー側と協議していかないと難しいなぁ、と感じた日々でもありました。
ともあれ、サムズアップは、会場もステージも広くて、楽屋(らくや)とは違った音の広がりを感じる特別な場所なので、ミュージシャン側としても、本番では更に気合が入る、ある意味マジックがかかる場所なので、
本当に演奏をしていて楽しいのです。
さて、この夜は、前日とは違って、アラディーンのオリジナル曲は、クリスマス・ソングのみwで、
エジプトの曲のほか、ルーマニアのジプシー・ミュージック、そしてギリシアのセファルディ(スペイン系ユダヤ人)の曲も披露しました。
現在では、アラブの歌謡曲についてはハスィンがほぼメインで歌っていますが、ジプシー・ミュージックの歌については私が歌っているので、久しぶりに2部の半分は私がメインボーカルでしたw。
その中で、カルシラマ(8分の9拍子)のリズムで演奏される
Sien という題名で歌っている曲…、実際はMansevo Dobro(マンセボ・ドブロ:正直な若い男)というギリシアのレンベティコと呼ばれるジャンルの曲を先月に引き続き歌いました。
個人的にはこの曲を気に入っていて、これからも歌っていきたいと思っています。
Masevo Dobro について知りたい方は↓
http://www.jewishfolksongs.com/en/mansevo-dobro
ともあれ、ジプシー・ミュージックの場合、簡単な構成でできた舞曲なだけに、即興演奏部分がとても重視されます。
アラディーンの第1期辺りは、この辺りの曲が多かったのですが、今ではエジプトの複雑で緻密な、アンサンブル重視の曲がレパートリーの中心なので、
メンバーに意識させないと、ジプシー・ミュージックが持つ、荒々しい、粗野なテイストが削がれた、つまらない音になってしまいそうになったのは興味深かったです。(勿論本番では、皆決めてくれましたがw)
それだけ、アラディーンが演奏する音楽というのは幅が広い証拠であって、そういった細部にまでこだわって本番に臨む訳ですから、
アラディーンによる生演奏のライブは、他のグループ、仮に、アラディーンに参加している(していた)メンバーが交わったり、仕切ったとしても、
比較にならないぐらいの熱量を伴った音になるのです。
結局は、バンド・マスターである私の意識によるのですが、
ともあれ、私が参加する以上、他の追随を許さない揺るぎない世界レベルの音楽を提供していきたいので、
アラディーンの音で踊りたい、又は踊っているダンサーの皆さん、そこをもっと理解して「単なる生演奏のベリーダンス・ショー」で終わらせる事無く関わってもらえたら、もっと素晴らしい奇跡を生み出せるでしょう。(勿論、理解している方がほとんどですが)
「ベリーダンスと音楽の夜」という題名で、役割的に私が仕切っていますが、要は、お客さんはフロントに立つ「ダンサー」を見に来ています。
我々が圧倒的な熱量を持つ音を出しているので、ショーにマジックが掛かるのは当たり前、ダンス・パフォーマンスが素晴らしくなるのも当たり前ですが、
本当にお客さんに、「ベリーダンスと音楽の夜」で踊る自分を見に来て欲しいのか、否か?
やはり、その意識があるか、無いかで、ショーの成否が決まると言っても過言ではないでしょう。(そういった意識の高いダンサーさんは決まって多くのファンが来てくれています。)
そういう意味でも、単なる完コピの時代は終わって、更に上を目指す時が、ダンサーにも、ミュージシャンにも訪れたのだ、と言える時が来たと思いますから、
明年は、もっと、その部分を高めたショーを提供していける年にして行きたいと思っています。
という訳で、皆さん、これからもよろしくお願いいたします。
1部:
Alf Layla Wa Layla(Homa)
Nagwa(Mariko)
Fakkarouny(Peco)
Sien(JJ)
Nebtedi Menin El Hekaya(Ayame)
Yearning(Lana)
2部:
Rakkas(Ayame)
Tchiki Tchiki(Homa)
Camera(JJ)
Ya Msaharny(Peco)
Esmaouny(Lana)
Fi Youm Wa Leila(Mariko)
サチノネ(クリスマス・ソング)(Finale)