ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

来週よりアラブ・パーカッション・クラスが始まります!

2013-10-31 17:58:59 | 音楽
いよいよ、来週の木曜日(11月7日)の夜8時より、ダラブッカ、およびアラブ・パーカッション(ダフ、ジルも含む)のレッスンが始まります。

場所は、四谷のエル・サラーヤ~エジプト屋のスタジオで行います。
http://egypt-ya.com/

レッスン時間は1時間半で、料金は1回、3,000円になりますが、4回分を、まとめて買っていただくと、1万円、つまり1回、2,500円になります。

楽器のレンタルも500円で出来ます。

レッスンに参加される場合、特に予約は必要ありませんが、楽器の予約をされる場合は事前にお店に連絡してください。

対象レベルは、入門から中級までですが、基本的な叩き方を中心に、それぞれのアラブのリズムのグルーブなども教えて行けたら、と考えています。

基本的に、1レッスン完結型で行くつもりですが、個々の都合に合わせて参加して良い形にしますが、

個々のレベルに合わせて、指導するので、全員のレベルが揃わなくても、対処していきます。

ちなみに、ダンサーの方でリズムを学びたいと言う方がいると思いますが、勿論、リズムを知った方が絶対良いに決まっています。

否、知らないのに、オリエンタル・ダンスらしさは、絶対出せないでしょう。

生演奏のショーを行っていて、ダンサーの伴奏をしている時に、一番「違和感」を感じるのは、ダンサーが、リズムや、メロディの大事なアクセントを無視して踊っている所を見るところです。

これは、CD音源で踊っているダンサーにも、勿論言えます。

勿論、それぞれ、どの音の部分を取って踊るか、それは自由であるべきですが、演奏している側から言わせて貰えば、明らかに変だと指摘できる所があったりするのです。

実際、オリエンタル音楽は、我々が普段日常的に聞く音楽、つまり「ポリ・フォニック~多重和声音楽」とは違う、「モノ・フォニック~単旋律音楽」なのです。

簡単に、オリエンタル音楽を分解して説明すると、メロディと、リズム・パターンの2つの要素で出来上がっています。

なので、旋律楽器と打楽器のデュオでも、オーケストラで演奏されている壮大な曲も、再現出来る訳です。

つまり、メロディ・ラインとリズム・パターンは密接な関係にあり、リズムのパターンが分かると、メロディを聞いただけで、リズム・パターンも凡そ想像がついてくるようになります。

ここで、何故、オリエンタル音楽の構造の話をするかと言うと、この音楽が、根本的に「モノ・フォニック」であるならば、それを視覚的に表現するダンサーの動きも、勿論「モノ・フォニック」、つまりメロディに沿った動きになる筈なのです。

と言うわけで、ダンサーは絶対にリズムを知らなければならないし、そのリズムのグルーブも知らなければならない、という事になるのです。

今まで、一緒にショーを行ってきて、素晴らしいパフォーマンスを行ってきたダンサーは、皆、リズムにも詳しいし、また自身が楽器を演奏してきた事のある人達です。

ダンサーの話しばかりになってしまいましたが、勿論、本格的にダラブッカを演奏したい人も大歓迎です。

もう大々的に宣言しても良いと思いますが、エジプト式のダラブッカの奏法、とりわけ左手のダブル・ストロークを日本で初めて紹介したのは私です。

今でこそ、様々なダラブッカ奏者がいますが、元はと言えば、核になる人間に、私が教えたり、見せてあげたりしたから、彼らの今があるのです。

ともあれ、久しぶりに始める上、最近はウード奏者として認知されている事もあり、どれだけの人数の人が来るか分かりませんが、興味のある方は是非お越しください。

レッスン料金以上に得る物を、必ず保障いたします。


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ベリーダンスと音楽の夜 第九十夜 後記

2013-10-27 21:01:20 | 音楽
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昨日は、「ベリーダンスと音楽の夜 第九十夜」でした!

前日まで台風27号、28号の行くへが懸念されていましたが、開場時間には、台風も過ぎ去っていました。天候の悪い中、大勢のお客様にお越しいただきました。真にありがとうございました!!

今回は、毎年10月にロス・アンジェルスから来日しているShirin さん、そして、ダンス・アラベスク主宰のNenuphar こMasumi さん、ダンス・アラベスク所属のYumie さんKhaleda さんAmirah さんの5名の素晴らしいダンサーの皆さんに出演していただきました。

マスミさんのリクエストにより、Daret El Ayam を歌ったり、Khaleda さんが踊ったEn Nahr El Kharid (永遠なる大河)で、少しアレンジが加わったり、と、ダンス・アラベスクならではの、生演奏ならではのアレンジ・リクエストがあり、演奏する我々も楽しかったです。

柔らかい動きに加え、陽気なパフォーマンスで会場を沸かしたKhaleda さん、
ステージに上がるだけで明るい雰囲気になる上、テクニックもあり、今後の活躍に期待が持てるAmirah さん、
軟らかな動きの中に、鋭いアクセントを決めるYumie さん、
流石の貫禄と、即興に強い、アメリカ人的なベリーダンスのスタイルのShirin さん、
毎回、情熱的に、我々の音で踊ってくれるMasumi さん。

ショーの内容は、それぞれ本当に良かったと思います。

アラディーンの演奏に関していえば、レクの山宮英仁君が、今回も参加してくれた事や、私と瑞穂嬢とのデュオ、沖縄への5人編成での遠征などなど、普段よりも、各メンバーと多くの時間を過ごした事もあり、今回のアラディーンの演奏は、普段よりも、どっしりとした自信に満ちた演奏が出来た上、タクシーム(即興演奏)も、それぞれ好調でした。

また、皆さん、よろしくお願い致します!




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第一回関西アラブ音楽祭り 後記

2013-10-26 02:48:01 | 音楽
昨日は、「第一回関西アラブ音楽祭り」でした。先月の「第一回アラブ音楽祭り(首都圏版)」では、沖縄からの帰り、台風の上陸のために飛行機が遅れ、最後の演目に、ぎりぎりで間に合いましたが、

今回も、前の用事が思った以上に長引いた為、開演時間に到着するという事になり、リハーサルも出来ずに参加と言う形になりました(汗)。

ともあれ、今回は、念願どおり、最初の演目から、皆の演奏を堪能でき、セッション形式の曲目にも参加でき、実に楽しかったです。

私のメインの演目は、アブドゥル・ハリム・ハーフェズのSawah を歌う事でしたが、サンペー君、充君、伸ちゃんが一緒に演奏してくれて、念願どおり達成できました。

しかし、関西は盛り上がっているなぁ、と思いました。一番最後のセッションの曲では、私の知らない奏者もいて、終演後、お互いに挨拶しあったりしましたが、若い演奏家が育っているなぁ、とか思いました。

また関西のオリエンタル音楽を牽引しているメンバーは、皆若い。まだまだ伸び白がたくさんある訳で、

きっと、関西は、これからも、更に盛り上がっていく事でしょう。

ただ、惜しむらくは、常味さんが、中心となって演奏する場面が欲しかったです。ソロで演奏して欲しかった。

常味さんが居なかったならば、今のオリエンタル音楽に関係する全ての人間は、いない筈だった訳で、そこは、弟子である我々が強調すべき所だったような気がしました。

ともあれ、今後も、東京と関西で、毎年開催していく予定なので、また来年も楽しみです!皆さん、お疲れ様でした!

写真:終演後の楽屋の様子。
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10月の沖縄後記の続き(加筆あり)

2013-10-24 03:42:21 | 音楽
さて、少し滞っていた沖縄での日記ですが、ようやくゴタゴタが収まったので、少し書こうと思います。

沖縄入りの10月11日(金)、僕と安藤君は、主催者の用意した成田発スカイマーク855便(14時55分発)に乗るべく、成田に向かっていました。

が、北総線の車両事故のため、私が乗っていたスカイライナー始め、下り線は全て運休、東松戸駅で足止めを食らい、結局14時40分に運転が再開したものの、勿論、飛行機には乗り遅れ、結局、17:55分発の全日空NH2159便に乗って沖縄入りしました。

NH2159便、ANAのカウンターに行って購入を決めた時は、残り7席(!)でした。

さて、11日(金)に予定していた那覇のMAFALi カフェでのライブですが、お店に着いたのが夜の10時(!)、予定よりも2時間遅れの開演となりましたが、その時の様子がYouTube でアップされていたので紹介します。

お店の書かれている紹介文の「アラビアンジャムバンド」というのは、私が考えた文章ではなく、間違った表記と言えますが(笑)、ウード、カーヌーン、ベースという珍しい編成での演奏です。

YouTubeでアップされているのは3曲で、ダイジェストになっていますが、ライブでは10曲近く演奏しました。見に来て頂いた皆さん、お待たせして申し訳ありませんでした。







さて、リハーサル、本番までの空いた時間に、美ら海水族館、首里城、琉球村に行きました。

アラディーンのメンバーは、基本的に自由行動が好きなので(笑)、それぞれの場所で、携帯で連絡を問い会わないと、一緒に帰れなかったりするのですが、皆、観光を楽しんだ様子です。

今回、個人的に面白かったのは、沖縄の三線(さんしん)を、遂に体験した事です。

以前から、興味があったのですが、はまると追求するタイプなので、わざと手を出さないようにして居たのですが、

前々から、感じていた、三線の右手人差し指の爪側を押して弾く方法は、ウードの右手、つまり、リーシャと言う細い撥を持って弾く形に酷似している事とか、

基本的な音階が、マカーム(中東の音階)でいう所のジハルカ同じ、つまり、ドレミファソラシの、シの音が高めの4分の1音だったりと、

やはり共通する所があり、とても面白かったです。

沖縄のシーサーが、エジプトのスフィンクスと親戚関係という説を、昔は空想の世界だと思って居たのですが、自分の弾く音楽の分野から見れば、遠いエジプトも、沖縄も、実はお互いに繋がっている事を確認できた出来事でした。

ともあれ、アラディーン的には、かなりベストな演奏も出来ました。

やはり、イズミさんは、アラディーンと長年パフォーマンスをしているだけに、音とバッチリあった素晴らしいパフォーマンスで素晴らしかったです。

惜しむらくは、もっと、ダンサーの皆さんと、じっくり時間を掛けてリハーサルを行いたかったです。生演奏で踊る際には、結局、お互いのコミュニケーションが大切な訳で、そういう意味でも、

来年は自主企画で「ベリーダンスと音楽の夜@沖縄」を、是非実現したいと考えています。

また、沖縄の皆さん、よろしくお願い致します。

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写真:守礼門の前で(笑)

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写真:一緒に三線体験レッスンを受けた瑞穂嬢と、18歳の三線の先生。




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沖縄後記

2013-10-23 00:11:04 | インポート
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沖縄から帰ってきました。取り急ぎ、御礼も含めてのご挨拶です。

昨日の去年、今年と、2度目のMod's でのショーは、連休最終日にも拘らず、100名近い方々にお越し頂いたそうです。真にありがとうございました!!

主催のアサミさんを始め、共演した皆様、お疲れ様でした!

Mod's での音響、本当に素晴らしくて、良い演奏が出来ました。プレイ・バックをチェックした所、自画自賛になりますが、本当に良い演奏だったと思います。

次回、来沖して演奏する機会があれば、7人のフル編成で、しっかりとセルフ・プロデュースした形で来たいと思います。

ともあれ、取り急ぎ、御礼まで!!!



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