ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

本年最初の「ベリーダンスと音楽の夜」 第129夜でした。

2017-04-25 03:57:47 | ベリーダンス


昨日は、本年2017年、初となる「ベリーダンスと音楽の夜 第129夜」でした。雨の中、大勢の皆さんにお越し頂きまして、誠にありがとうございました!

今回は、ここ3年間、毎年出演して頂いている、Momo さん、Amani さん、Dilara さんに加えて、初共演となるHazuki さん、Ray さんの5名のダンサーの皆さんに出演して頂きました。

今回は、ワフワフというハリージの曲をMomo さんからリクエストされましたが、我々は長い間、この曲の原曲がサウジアラビアのハリージの曲だということも、しかも歌物だという事も全く知りませんでしたw。

ハスィンがリハの日に、ワフワフに対して説明をくれた事が切っ掛けとなり、やはり原曲に近い構成で歌物で行こうと思い立ち、当日の朝に楽譜を仕上げて皆に渡して、当日演奏するという、しかも、リクエストしてくれたMomo さんにも、当日初めて知らせる、という無茶ぶりをしてしまいました。

とはいえ、ハスィンが歌い、私がコーラスをし、当日に初めて構成を知ったMomo ちゃんのパフォーマンスは、上出来だったと思います。

Amani さんからは、アブドゥル・ハリム・ハーフェーズのエル・ヒカーヤに歌の部分をつけて欲しいというリクエストに応えて、ハスィンの素晴らしいボーカルを加えたり

Dilara さんのリクエストで、ワルダのアクディブ・アレイクをアラディーンのフル編成で、しかもハスィンに歌ってもらったり、とサウンド面でも、今回は多くの新しいアレンジを加えての素敵な夜になりました。

ダンサーの皆さん、それぞれの個性を活かした素敵なパフォーマンスで、とても素晴らしかったです。

ありがとうございました!

さて、初共演となるRay さん、Hazuki さんからは、リハの時に「どうしたらいいのでしょう??」みたいな、色々な質問を受けましたし、

また、本番前のゲネでも、お二人に限らず、フィニッシュの方法とか、色々と、こちらからアドバイスしました。

こうやって色々と意見を交わし合う中で、お互いに信頼関係が出来る訳であって、だからこそ本番のステージでは、安心して楽しんで踊って貰えた、と思っていますし、その気持ちがお客さんに伝わるのだと思います。

音を奏でるミュージシャンと、音を踊りで表現するダンサーと、一緒にステージを作り上げるという事は実際にどういう事なのか、それを実践する場という意味でも、「ベリーダンスと音楽の夜」というショーを更に更に大きく発展させていって、全国的に展開していきたいと思っています。

アラディーンの編成は6名となりましたが、昔から見に来てくれている友人が、今回見に来てくれて「音が一体化して、とても良くなったね」と感想をくれましたが、僕もそう思っていますw

演奏についても、とても嬉しい感想を一杯頂き、誠にありがとうございました!更に磨きをかけて、どんどん向上して行こうと思います。

今後とも、皆さん、よろしくお願いいたします!


お席あります!4月22日(土)「ベリーダンスと音楽の夜 第129夜」

2017-04-20 07:50:35 | ベリーダンス
今週、土曜日の「ベリーダンスと音楽の夜」、まだお席が15席ほど空いています!お時間のある方は是非お越しください。

4月22日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.129」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://rakuya.asia/top.shtml
Open/17:00~
Show/18:30~ 2stage
Charge/4,500yen
ご予約はお店に直接お願いいたします。

ベリーダンス /Dilara、Momo、Amani、Hazuki、Ray

松尾賢/ウード
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ベース
佐々木絵実/アコーディオン
ハスィン・ジュベリ/ヴァイオリン
濱元智行/レク&ダフ



ウード部、ダルブッカ部、親睦発表会でした。

2017-04-16 22:08:33 | ベリーダンス

昨日はウード部、ダルブッカ部、親睦発表会でした。

今回は、自分の発表会用の曲として、エジプトのウード奏者、ムハンマド・カザブジのサマーイ・ラーストを選びました。

この曲は、とにかく音が細かく詰め込まれていて、一瞬も気を抜けない上、ともすると、単調な演奏に陥るので、一気に駆け抜けるような演奏を目指しました。

毎回発表会は、緊張しますが、研鑽の総決算と言う意味もあって、大曲を演奏して良かったと思います。

ともあれ、皆さんと楽しく交流出来て充実した1日でした。


第1回 アラブ音楽とオリエンタルダンスのワークショップ 後記、フラメンコピアノ・デュオでした。

2017-04-03 00:23:47 | ベリーダンス


本日は、二本立ての仕事でした。

以前から計画していた、ハスィンと私とニサちゃんとのアラブ音楽のワークショップ。曲は、ハスィンのチョイスで、レバノンの歌手、サバーの「ザイ・エル・アサル (まるで蜂蜜のような)」でした。

オリエンタル音楽の百科事典的存在のハスィン、オリエンタル音楽のリズムとマカームに付いて、様々な知識と演奏力を持つ私と、素晴らしいダンサーのニサちゃんとのワークショップ、とても楽しく終える事が出来ました。
このワークショップでは、私はダラブッカを担当。メロディを活かす為の伴奏としてのダラブッカは、歌やメロディの歌い回しに対して、どう対応するか等、個人的には、とても成功したワークショップでした。

ニサちゃんの、振り付けを作る時の哲学も、端で聞いていて、とても興味深かったです。

夜は、フラメンコピアニストの、安藤紀子さんとのデュオで、毎回お世話になっている、阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴァイオロンでした。

あわや、お客様はゼロか、と思いきや、演奏の音に惹かれて入って来た方々がいらっしゃって、充実したライブとなりました。

このデュオでは、私は伴奏者として毎回学ぶ事が多いのですが、徐々に自信も付いて来ました。

来月は5/25(木)です。こちらもお見逃しなく。

ライブ終了後、ヴィオロンのマスターと音楽談義で盛り上がり、マスターご推薦の秘蔵レコードを、ヴィオロンの蓄音機、それもゼンマイ式の、電気を通さない本物の音で聞かせて頂けるというプレゼント付きでした。

長い1日でしたが充実の1日でした。

皆さん、ありがとうございました!



お越し頂いた皆さん(勿論、ライブ後に残って頂いた方々です。)と記念撮影。



名曲喫茶ヴィオロンのマスター御自慢の、ゼンマイ式蓄音機。レコード針から伝わった音を、金管楽器と同じ仕組みで増幅して出しているだけ。電気は一切使わない「生音」で聞く事が出来ました。営業時間中は、マスター御自身が制作された真空管アンプを通して増幅した音(これがまた凄い)だそうです。中々聞く事が出来ない音なので、とても感動しました。ヴィオロンでは毎月、蓄音機の生演奏日があるそうですので、興味のある方は、是非遊びに行って下さい。

貴重な名盤ばかりです!



マスターのこよなく愛するヴァイオリン演奏家の写真。左は「カール・フレッシュ(英語: Carl Flesch)」、右はクライスラー。マスター秘蔵のカール・フレッシュのレコードを聞かせて頂きました。やっぱり、マスターには様々教えて頂く事が沢山あります。