ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

席に余裕あり!7月26日(土) 「ベリーダンスと音楽の夜 vol.99」

2014-07-25 01:43:58 | 音楽
今週の7月26日(土)はアラディーン主催の月例イベント「ベリーダンスと音楽の夜 第九十九夜」です。

席に余裕がありますので、お時間のある方は是非是非、お越しください。

7月は、おなじみのカナダ人ダンサーのEshe (エシェ)さんが出演します。

そして、同じく、全国的に活躍しているFarasha さん、その門下のKleha (クレア)さん、

最後に、久しぶりの共演となるOzma さんの4人ダンサーの皆さんに出演して頂きます。

Eshe さんと、Ozma さんは、彼女達がベリーダンスを始めた時から知っていて、いわば妹のような存在ですが、お互いに頑張っている姿を見て、感慨深い物を感じます。

彼女達の人生に大きな影響を与えたベリーダンスという芸術の力について深く感動を覚えるのです。

話が飛ぶように思われるかも知れませんが、7月8日から始まったイスラエル軍のガザ侵攻の件を踏まえて、最近はFacebook などで、その事に関する内容をアップしていました。

私は仏教徒として、絶対に戦争に反対です。戦争で一番犠牲になるのは一般市民です。
だから、とにかく、早く戦争が終わって欲しいと願っています。勿論、ウクライナも同じくです。

以前、沖縄を訪れた時、レンタカーを借りて1人でドライブをしに行き、ひめゆりの塔を訪れた後、偶然「魂魄の塔」と言う場所にたどり着きました。夕方5時過ぎだった事もあり、訪れた人は私1人。

ここには、戦後、住民と共に散乱した遺体約3万5千を集めて「今は敵も味方もないとの信念」で、日本人、アメリカ人のわけ隔てなく納骨堂に納めた金城和信氏の銅像が建っており、氏の偉業に深く感動しました。

また、それと同時に、この美しい沖縄本島での2ヶ月間続いた戦争で、当時45万人だった住民の内、約12万人が犠牲になり、日本軍、米軍も含めた全戦没者数が20万人以上に上った事に対して、偶然とはいえ、ここに1人でたどり着いた事に深く考えざるを得ませんでした。(勿論、各慰霊碑に、回向のお題目をあげました。)

小学生の頃、私が住んでいた山口県下関市では、反戦教育がしっかりされており、小学3年の時に、先生が道徳の時間で読んでくれた沖縄戦の絵本の内容について、ひどく心が締め付けられるような思いをした事を、今でも思い出します。

その絵本の詳しい内容は忘れてしまいましたが、物語の最終部分だけは良く覚えていて、主人公の女の子が、戦争が終わって、怖い怖いと聞かされていたアメリカ兵に逆に助けられ、こんな事だったら早くアメリカに負ければ良かった、と言うシーンがありました。

戦争と言う、圧倒的な暴力の前に、個人個人の力は無力に近いかもしれません。

が、その反対に、国籍、人種、政治的なイデオロギー、宗教、性別、年齢、住む場所、国など、あらゆる差異を越えて、感動を呼び起こし、人間の善性を奮い立たせ、人々を結びつけ、創造力を沸きあがらせ、未来へと生き抜く力を与える物が芸術なのだと思います。

否、芸術とは、そうでなくてはならないと思うのです。

今回、戦争に抗する芸術の力について思索したとき、以下に引用する私の師である池田先生の詩に、多大なインスピレーションを受けました。

「芸術は、完璧な、人間と人間、群衆と群衆、国家と国家を結ぶ、壮大なる翼であり、万人が渇望せる勝利の完全な足並みである。

深刻な悪徳を倒せ!
傲慢な権力を倒せ!
陰険な野獣どもを倒せ!
私は光る。私は挑む。
私は吼える。私は勝つ。
私は、全ての存在を幸福にする宿命の力を持っている。
大勢の人の前で、詭弁もなく、見栄でもなく、策略でもなく、人間を閉じ込めておく狂気から、一人も残らず、解き放ちゆく力の動作を、振る舞う。
―これが、芸術に生き抜く心だ。

芸術は、あらゆる人間が賛同し、全員一致の心の昂揚が、空高く翔びゆく力を与える。
その舞台では、孤独の人も、悩める人も、願望をもちたる人も、皆、芸術という魂に包まれ、燃え上がる火となる。」

平和がなければ、自由な芸術活動は許されません。

平和こそ、最も尊く、そして維持し続けなければならないものであり、その意味でも、今月も良いショーにして参ります!

皆さん、よろしくお願い致します!

7月26日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.99」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://rakuya.asia/top.shtml
Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/4,000yen
ご予約はお店に直接お願いいたします。

ベリーダンス /Farasha、Eshe、Ozma、Kleha

松尾賢/ウード
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
未知子/カヌーン
佐々木絵実/アコーディオン
山宮英仁/レク
木村伸子/ヴァイオリン
Alla140726





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パレスチナの現状についてのお知らせ。

2014-07-23 03:58:27 | インポート
Facebookでは、様々紹介していますが、パレスチナの現状について、是非一読していただきたいブログがありますので、下記のリンクに飛んで頂けると嬉しいです。

高橋美香さんと言う、女性ジャーナリスト&写真家の方の投稿された記事です。アフガニスタン、パレスチナ、を実際に訪問されて様々取材されている方の書く文章は、やはり心に迫るものがあります。

先ずは、知る事から始まります。私も、美香さんのイベントで演奏したことがきっかけで、パレスチナの問題が、より身近なものになりました。

民間人である我々は、戦争を即時停止に持ち込む事はできませんが、戦争によって傷ついた方々を継続支援することは出来ます。

いや、逆に継続支援していくこと、民間交流を進めていくことが、本当に重要な事なのだと思います。

イスラエルの民間人、ユダヤ人の中でも、パレスチナを支援し、現イスラエル政権の横暴さに異を唱えている方も少なくはありません。

パレスチナと言う国が、イスラエルの占領から抜け出し、それ程遠くない未来に、独立国家となる事を私は信じます。

冬は必ず春となる!

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/156060


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松本泰子 ヴォイス・ハウス発表会 後記

2014-07-14 02:30:11 | 音楽
発表会、終わりました~!!7月が始まって以来、この日まで、相当なプレッシャーがあったものの、大きなミスも無く、歌いきる事ができました。

指導者の泰子先生、ありがとうございました!また、コーラスを歌ってくれた女優の井上阿弥さん、感謝です。阿弥さんがコーラスをつけてくれたお陰で、ハモリも練習する事ができました。

さて、歌った曲は、シンディ・ローパーの「Time After Time」と、リマールの「Never Ending Story」の2曲でした。

どちらも、原曲のキーで歌ったのですが、もちろん、どちらもキーが高く、当初、練習を部屋向こうで聞いていた和田さんが「ケンちゃん、キーを下げた方がイイよ。まるで、ガチョウが首を絞められて鳴いているようだよ。」と言われたぐらい、高音部の伸びが悪かった訳ですが(笑)、

そこは、泰子先生、「いいんだよ、練習すれば出るようになるんだから!」と激励してくれ、泰子さんの指導どおり、練習に励みました。

いままで、何とか高いAフラットまでは出せていましたが、元々ロックが好きな私は苦しそうにガナル歌い方に慣れていたので、これを機に、「きれいに伸びる高い声」をマスターしてみようと思い立った訳です。

練習に励んでみると、マァ、喉の使い方と言うか、声の出し方と言うのは、本当に微妙なコントロールをしないといけないという事がだんだん自覚でき、体を使うこととか、色々なことが出来ないといけないという事も理解でき、

改めて、普段出している「声」を見つめざるを得ないぐらい、歌って大変なんだと実感しました。(歌手の皆さん、何当たり前な事を書いてんだ!と怒らないでください。スミマセン。)

ともあれ、この2週間、通りの外で私の声が聞こえるぐらい練習した結果、頑張ったらハイCまで出るようになり、気持ち良くリマールを真似る事が出来るようになりました。

改めて泰子さんの指導の的確さに感動です。自分も指導する側に居る訳ですが、こうやって学ぶ側に立ってみると違う視点が得られて勉強になります。

今後、この機会で得た能力を役に立たせて行きたいと思います。

皆さん、お疲れ様でした!

写真:左からミュージカル俳優の、白沢靖子さん、井上阿弥さん、松本泰子先生との記念撮影。

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松本泰子 ヴォイス・ハウス発表会

2014-07-11 00:41:42 | 音楽
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さて、今週の日曜日の7月13日に、歌の発表会に出ます。

私の歌のお師匠様は、松本泰子さんです。レク奏者の和田啓さんの奥様でもあります。

ちなみに、お二人は、私のウードのお師匠様である常味さんと、「ラビ・サリ」というグループを組んでいらっしゃいまして、私はこの偉大な3人の大先輩に学んでいるので、「ラビ・サリ大学」と勝手に呼んでいます。

去年は、いろいろあって、かなり長くお休みしてしまいましたが、今年は復活を果たしました。

普段、アラディーンでは中東の歌を歌わせて頂いていますが、この発表会では、80年代に流行った歌を2曲歌います。私が中学生だった時に流行った曲です。リマールに成り切ります。

発表会では、毎回目標を決めて自分の能力を高めるべく挑戦する訳ですが、今回は、高いキーの曲に挑戦です。泰子先生は、本当に素晴らしい先生なので、高いキー(ハイC)が出るようになりました。やはり、基本が大事ですね。私も学んでから相当上達しました。

さて、私以外の出演者は、映画俳優、ミュージカル俳優の方々も多数出演されます。
勿論、泰子さんも、歌を披露してくれるそうです。

しかも、入場料は無料だそうです。(但し、1ドリンク・オーダー制です。)

お時間のある方は、是非、お越しください。

●松本泰子 ヴォイス・ハウス発表会
場所:公園通りクラシックス
http://www.k-classics.net/
Tel:03-3464-2701
開場:12:30
開演:13:00~

入場無料(但し、1ドリンク・オーダー制)

●出演:
厚木拓郎
青山義典
井上阿弥
岩永琴子
請川典子
奥泉まきは
宿波ちか子
白沢靖子
内藤久美(Kahina)
野本ほたる
橋本真澄
松尾賢
松本泰子




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ベリーダンスと音楽の夜@横浜 第二十六夜 後記

2014-07-08 01:27:09 | 音楽
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7月5日の「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 第二十六夜」、大盛況で終えることが出来ました!お越しいただいた皆様、真にありがとうございました!

今回は、毎年、出演して頂いています、Chieさん、Zumy さん、Mika さんに加え、それぞれのスクールから、Hiromi さん、Miyuki さん、文華さんに出演していただきました。

ステージも会場も大きなサムズは、勿論、ダンサーの皆さんにとっても演じやすい場所である訳で、今回のショーは、本当に見応えがある内容だったと思います。

ダンサーの皆さんは、それぞれ相当準備をしたであろう、優れた内容のパフォーマンスでした。やはり、これだけ思い切ってやって貰うと、こちらも演奏のし甲斐があるという位、良い内容でした。

音楽と同じく、ベリーダンスも、基礎的な技術がしっかりしていないと、駄目ですね。

そういう意味では、今回のショーは、誰が見ても納得する内容だったと思います。

ところで、バンドの方では、毎回ショーの度に課題を発見し、次回には解決するよう、鋭意努力をするのですが、

そういう意味でも、未知子のカーヌーンが、アンコールの演奏中、自身の即興演奏後、ブリッジが倒れて壊れるというアクシデントが起きた事は、ある意味不幸中の幸いでした。

ウードもそうですが、演奏者が少ない、繊細でメンテナンスの大変な楽器というのは、前例が少ない為、自分たちで経験値を増やして行くしかありません。

ともあれ、こういうアクシデントは、その後、笑い話として、後に語り草になる事でしょう。

まだまだ、日本での、ベリーダンスと音楽のショーの歴史は浅いわけで、更に歴史を刻んで前進して行きたいと思います。

皆さん、よろしくお願い致します!




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