ウクライナへのロシア侵攻が遂に始まったようです。
つい最近、アフガニスタンでの米軍撤退に乗じてタリバンが侵攻して復活した事も記憶に新しいですが、ここら辺の国や地域に知り合いがいないと、多くの日本人にとっては、対岸の火事のように思ってしまうのも本当の所ではないでしょうか?
いずれにせよ、戦争は巨大な暴力であり、そこには勝者も敗者も誰も存在せず、無駄に多くの人々を不幸のどん底に陥れる組織的犯罪行為です。
いかなる理由で始まったにせよ、ひとたび戦争が起きてしまえば、圧倒的な暴力による不幸の連鎖に多くの人々がうんざりするまで終わらないのが戦争です。
いったい、どれだけ無駄な税金が費やされるのか?
その金さえあれば、多くの人を救えるはずなのに…。
大規模自然災害は人間の手では絶対に止められないけれども、
人工的な大規模暴力である戦争は、国の戦争責任者が「やめろ!」と言えば、1秒で止められます。
結局、武器を作って売る人間だけがウハウハなだけであって、
最前線で戦わされる兵士も、「殺さなければ、殺される」戦争という異常な環境下で、
軍隊という組織の中の命令で、殺人と器物破壊を正当化されて「罪悪感」を麻痺させて任務を遂行したとしても、
ひとたび家に帰って、幸せな家庭に戻り、人の心を取り戻した時、戦争で行った行為をどう捉えるでしょうか?
多くの人を不幸に落とし込む戦争。
とはいえ、戦争を勢力拡大の手段だと信じ込んでいる人間には、きっと以上のような視点は無いか、または見て見ぬふりをするでしょう。
特に、第2次世界大戦前の帝国主義にみられたような、領土拡大が国の生命線であり、勢力拡大の為の手段が戦争だと信じ込んている、恐竜並みの知能の人間には理解不能かも知れません。
だからこそ、一人一人が人間らしく、
戦争は国の指導者が引き起こす大規模犯罪である、
という事を認識しておく必要があると思うのです。