ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

早稲田大学ICC企画「トルコ文化ナイト」で演奏して参りました!

2019-12-19 23:45:44 | アート・文化

先月11月25日(月)は、早稲田大学ICC(異文化交流センター)が企画した「トルコ文化ナイト」にて演奏してまいりました。

実は、初めて早稲田大学の早稲田キャンパスを訪問しましたw

私の高校時代の同期生で、早稲田大学の大学受験に現役で合格を勝ち取った人間はおらず(少なくとも同級生にはいなかった。)、確か指定校推薦枠があって、推薦で入った人が一人いた気がしましたが、

そういう意味でも、遠い存在だった早稲田大学に、まさか自分が呼ばれて演奏するとは!と、内心感動してましたw。

さて、事前の打ち合わせで、ICCの職員の方とお話しさせて頂きましたが、その方は不思議と中東と縁があり、中東諸国に訪問されていて、共通の話題もあり、とても盛り上がりました。

早稲田大学には海外の留学生が8千名もいるそうで、私が参加した「トルコ文化ナイト」にもトルコからの留学生が何名も参加していて、そのうちの一人は流暢な英語でプレゼンを行っていました。

また、ユヌス・エムレ・インスティチュートとという、トルコの観光省に所属する文化センターから、豪華な民族衣装や、トルコの楽器の展示、そして、トルコについてのプレゼンなどがあり、

そして最後に、私がウードで、ロンガ、サマーイなどのトルコの古典器楽曲や、フォーク音楽を披露しました。

参加したのは日本人の学生だけでなく、文字通り様々な国籍の留学性もいて、英語、日本語を交えた交流会となり、とても充実した時間でした。

早稲田大学ICCは、こういうイベントを学生が企画し、一年間に300回(!)、つまり、ほぼ毎日、海外の様々な国を紹介をする交流イベントを行っているそうで、職員の方がそれを実現するようサポートしていて、本当に素晴らしいなぁ、と思いました。

自分の大学時代を振り返ってみると、構内には結構アジアからの留学生が多くいましたが、私の専攻した教育学部には海外からの留学生は一人もいなかった上、大学時代には、まさか自分が中東の音楽を演奏するなんて、全く想像すらしなかったわけですから、人生とは不思議なモノです。

とはいえ、現在の中東は、いつ終わるか想像すらつかない内戦や、民主主義とは程遠い政治状況など、混迷を極めていると言っても過言ではない状況です。

その影響は、少なからずも、日本で中東の音楽に携わるミュージシャン、それも権力者側からの甘い汁にすり寄る連中にはある訳ですが、

自分は、日本という法治国家で、宗教・政治双方からの圧力や制限の影響を受ける事無く、自由に活動できている事に感謝です。

自分はこれからも、民衆側に立ち、正視眼で生きて行こうと思います。

ともあれ、早稲田大学ICCの皆さん、お疲れ様&ありがとうございました!


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アルアル書道展で演奏してきました。

2019-10-21 04:11:59 | アート・文化

今日(20日)は、アラビア書道、ペルシア書道、ハングル書道、モンゴル書道の4書道の約100点が一同に会した、きっと日本初の書道作品展である「アルアル書道展」にてウードと歌のソロ演奏を行ってきました。(この「アルアル」とはアラビアの「ア」、ハングルの「ル」、ペルシアの「ア」、モンゴルの「ル」の各書道名の末字を取ったものw、だそうです。ナイスネーミング!!)

今回の、この演奏が実現したのはアラビア語書道の山岡先生のお誘いのお蔭です。(一緒に記念撮影するのを忘れてました!)

さて、素敵な書道作品に囲まれて行った演奏会、本当に大勢の方がじっと聞いてくださり、感謝でした!

演奏曲目は、器楽曲のサマーイも含め、歌が中心の演目で、以前からずっとレパートリーにしたかった、ウンム・クルスームの「Hobbi Eih(ホッビ・エー:愛って何?)」も初披露しました。

この「Hobbi Eih(ホッビ・エー)」は、バリグ・ハムディが作曲したウンム・クルスームの曲の中で最も有名な曲ですが、日本で演奏している人は他にいるのかな?という感じの曲です。

とにかく、メロディが美しい!バリグ・ハムディらしいロマンティックな曲なので、披露できて良かったです。

演奏会の最後に、「アルアル書道展」という事で演奏リストに入れていたものの、演奏し忘れていたw、自身のオリジナル曲の「ユーラシア」もソロ演奏出来、CDも売れて満足でした。

演奏終了後、モンゴル語書道家のトメイさんから「アラビア語で歌いながら演奏するのはとても凄い事ですね。」と歌も褒められ嬉しかったです。

以前は「歌手」と言っていませんでしたが,今後は「歌手」だと公言して、ソロ活動もしっかりやって行きたいと思います。

演目
1.Alf Layla Wa Layla(前奏曲:バリグ・ハムディ作曲)
2.Lamma Bada Yatathanna(ムワッシャハ:歌曲)
3.Gamil Gamal(ファリード・アル・アタラシュ作曲:歌曲)
4.Samaal Bayaty Ibrahim ِAl Oriyan(器楽曲:イブラヒム・アル・オリヤン作曲)
5.Hobbi Eih(バリグ・ハムディ作曲:歌曲)
6.Ana Fi Intizaarak(ザカリーヤ・アフマド作曲:歌曲)
7.ユーラシア(器楽曲:松尾 賢作曲)


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7月スケジュール。

2019-06-12 19:59:50 | アート・文化

6月29日(土)に行われる「ベリーダンスと音楽の夜 第155夜」は完売となってしまいました。現在はキャンセル待ちになっております。申し訳ございません。

さて、その代わりと言っては何ですが、7月は二つの素晴らしいショーを行います!

一つは、もちろん毎月行っている「ベリーダンスと音楽の夜 第156夜」(7月27日(土))です。もう予約は受け付けておりますので、お早めにお申し込みください。

そして、もう一つは、7月28日(日)の昼12時に、アラディーンのコンサート「ライブ・オブ・アラディーン」を開催します!!

今の今までCD発売記念のライブを行う機会を逸し続けたこともあり、ここら辺でメンバー全員の意見の一致もあり、念願のアラディーン・ワンマン・ライブを行います!

フライヤーは今から作る予定ですがw、私が作曲したオリジナル作品を中心にコンサートを構成する予定ですが、またとない機会なので、色々とやるつもりです。新曲も披露する予定です。

皆さん、7月27日(土)、28日(日)、ぜひお越しください!

●7月27日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.156」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607 
http://rakuya.asia/top.shtml
Open/17:00~ 
Show/18:30~ 2stage
Charge/4,500yen
ご予約はお店に直接お願いいたします。

ベリーダンス /Farasha、Kanko、WAKAKO、Nisaa、Coco

松尾賢/ウード
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ベース
佐々木絵実/アコーディオン
ハスィン・ジュベリ/ヴァイオリン

●7月28日(日)
「ライブ・オブ・アラディーン」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL : 045-314-8705
FAX : 045-323-2558
http://www.stovesyokohama.com/

※昼公演です。御間違いなく!!
Open/12:00~ 
Show/13:00~ 2stage
Charge/3,000yen(予約)/3,500yen(当日)
ご予約はお店に直接お願いいたします。

松尾賢/ウード
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ベース
佐々木絵実/アコーディオン
ハスィン・ジュベリ/ヴァイオリン


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エジプトの雑誌「アル・アーヒル・サーア」に紹介されました!

2019-04-23 22:13:09 | アート・文化

今日発行の雑誌、Al Akhera Saa (アル・アーヒル・サーア:The Last hour、最新情報という意味)で私のウード奏者としての活動が紹介されました!

今回の題名は「ウードは私を魅了した、バリグ・ハムディが偉大なる作曲家であるがゆえに。松尾 賢~日本の最初のアラブ音楽オーケストラ(フィルカ)を東京で設立した男」と訳す感じでしょうか。

前回紹介されたクウェートの新聞「アル・ジャリーダ」の文化面での記事の元になった、私へのインタヴューを元に再構成されている形の記事です。アフマド・ガマル記者に感謝です。

ウェブページでは私の写真のみですが、雑誌の方では、私のエジプト滞在時代の師匠であるアラディーン・ムハンマド師と共に移った写真(今見ると、自分が初々しく得笑えますが)、アラディーンでの演奏時での写真、カタール大使館主催パーティーで撮った写真が掲載されています。

この雑誌は、エジプトを中心に、アラブ諸国全土で出版されているそうです。実際に手に入れたいのですが、多分無理かな?

これを機に、アラディーンと共に、アラブ諸国で演奏出来ると良いなぁ、と思っています。

記事のリンクはこちらへ
https://akhersaa.akhbarelyom.com/newdetails.aspx…


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クウェートの新聞「アル・ジャリーダ」の文化面で紹介して頂きました。

2019-04-06 02:32:45 | アート・文化

4月5日(金)のクウェートの新聞「アル・ジャリーダ」の文化面で私を紹介して頂きました!

題して「日本人アーティスト、ケン・マツオ、世界の文化と音楽との間にある共通の絆」w

記事を書いて下さった記者のアフメド・アル・ガマルさん、ありがとうございました!

そしてガマルさんに私を紹介し、彼の質問に対する私の英文の回答をアラビア語に翻訳し、色々と仲介役を買って出てくれたハスィンに感謝、感謝です。

記事では、私が音楽に興味を持ち、ウードをカイロで学び、アラディーンを結成するまでの経緯を紹介し、何故ウードを選んだのか、日本とアラブ音楽の共通点、どのアラブの作曲家を尊敬するのか、等々、長文で紹介して頂いています。

昨年はトルコのニュースにて、平成最後の4月はクウェートの新聞で紹介。

2枚目のアルバムを出してから幸運続きです。感謝!

ウェブサイトでの紹介記事はコチラ↓

http://www.aljarida.com/articles/1554382421975586800/


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