4月27日(日)は、Sali さん&Kahina さんが主催するNatural Harmony の生演奏ハフラでした。大盛況、おめでとうございました!
当初話を貰った時は、どんな風に進行するかイメージが湧かなかったのですが、実際に進行していくと、ライブ演奏で踊る&レクチャー&WS&ピクニック(笑)、が合体したような内容でした。
とはいえ、こういう内容のハフラは、ミュージシャン側で企画しても難しいように思いました。つまり、ミュージシャンは、演奏も説明もできますが、では、実際に踊ってみせる、と言うことは、ミュージシャンには出来ません。
中には、踊って見せるミュージシャンもいるにはいますが、とても「良い」とは言いがたいレベルです。そんなレベルで、偉そうにプロのダンサーにレクチャーするから反感まで買うのでしょうが、要は、ダンスはダンスで奥が深いのです(当たり前ですが)。
そういう意味では、やはりこういうハフラは、ダンサー、特にスクールの主宰者が主催する、と言う方法が一番的確だと思います。
ちなみに、オリエンタル音楽に対する無智にも程があるダンサーがいますが、その功罪はCDと、CDの振り付けしか出来ない事によります。
テープやレコード、CDなど、完璧な楽曲を、間違う事無く完璧に再生してくれる装置が出来上がったことにより、完璧な振り付け、つまりバレエのような振り付けが出来上がるようになったわけですが、
それ以前、つまり小編成のオーケストラで踊っていた時は、ダンサーが持参した楽譜をもってオーケストラを雇い、ショーを構成していたわけです。
そういったオーケストラでは、勿論即興演奏が多く出る事もあり、ダンサーにも即興で踊る能力が必要です。
即興で素晴らしい踊りが出来るようになるには、もちろんベーシックなトレーニングも必要であり、更に多くの「型」、つまり振り付けを多く身に着けておく必要があります。
これは、Jazz など、高度な即興演奏を要求されるミュージシャンには、当たり前な話なのですが、「即興の為の練習」という、地道で非常に難しい練習をし、超有名なミュージシャンの即興もコピーし、内容を理解する必要があるわけで、
今回のハフラは、以上述べたような事が、参加した人には、少しでも垣間見れた良い機会だったのではないかと思います。(勿論、単純に楽しかった、でも良いと思います。)
カーヌーンなんて、特に、演奏がどれだけ難しいか、視覚的に判断できるので、近くで見れた人はラッキーだったと思いますし、
ダラブッカも、実際に叩いてみれば難しいのも分かるでしょう。
更に、ウードは、ヴァイオリンと同じくフレットレス、で、更にリーシャと言う細長い撥(バチ)を使うので、弾きこなすには、相当な時間を要します。
要は、我々のように演奏できるまでには、相当な訓練が必要なのです。
その恩恵を受けて踊っている事を、ダンサーの皆さんは、理解して欲しいと思います。
勿論、ミュージシャンも、同じくダンサーにリスペクトするべきです。
今回のような、双方向で、お互いに学び合える機会がもっと増えると良いですね。
ともあれ、皆さん、ありがとうございました!
写真:ミッチーのカーヌーン講座。流石は、先生もしているだけあって説明も上手でした。
写真:ペタシ君のダラブッカ講座。普段は喋らないので、どんな説明をするのか期待していたら、説明が上手だったので2度ビックリでした。