いつもお世話になっている斉藤あさみさん主催のアラブ・リズムWS&ライブに出演しに沖縄に行ってまいりました。
今回で4度目となる沖縄訪問。事前に調べた天気予報は、去年の11月訪問と同じく、またしても「雨」。折角の沖縄なのに~、と思いきや、宿泊場所の那覇市は、曇りから見事に晴れ、
気温も25度を越す暑さ!花も様々咲いていて、既に一足速い春を満喫しながら、Tシャツ1枚で過ごしてました。
空いた時間を利用して、識名園(しきなえん)、金城の石畳など、様々な場所を散歩してまいりました。
来沖初日は、特に目的を決めずに、当て所なく散策してまいりましたが、思いがけず、沖縄戦で亡くなられた方々の慰霊碑が建つ場所にたどり着いたりしたので、身が引き締まる思いをしたりしていました。
識名園にしろ、首里城にしろ、戦争で破壊しつくされたものを、莫大な時間とお金をかけて復元されたものだという説明を読んだり、
また、そんな激しい戦争にあったにも拘らず、残った石畳を歩いたりしてみて、やはり戦争ほど愚かな事はないと改めて思ったりしてました。
小学生の頃、母親に戦争のときの体験を聞くという授業があり、母親が小学生の頃、故郷の下関にもB29が爆撃を行い、多くの人が亡くなったこと、
関門トンネルを爆破しようとしたが成功できず、船上郵送を妨げるために機雷を関門海峡に大量投下したことで不発弾が未だに残存していることなどを聞き取った事がありましたが、
実は、この攻撃も、沖縄での攻撃と一連した攻撃だったことを知ったのは、つい最近です。
「建設は死闘、破壊は一瞬」という格言をずっと肝に銘じてきていますが、改めて、戦争には絶対に反対だと決意しました。
さて、今回は、WS後に、ライブがあり、しかも久しぶりにダラブッカ奏者としてダンサーと共演するという内容でした。
用いたタブラ・ソロ曲は、ベリーダンス・スーパースターズのイッサムとソニアが踊っている、あのドラム・ソロ曲で、Tyraさん Sanaaさん, Nanaさん、Marieさん の4人のダンサーが、それぞれパート事に踊るという形で、
途中、全くリハーサル無しの即興を入れましたが、流石なもので、見事に踊っていただきました。やっぱり基礎が出来ているダンサーは違います!
きっと見ていた人は、ぶっつけ本番の即興だとは思わなかっただろうと思います(^^)。
Tyraさんから、パフォーマンス終了後に「生演奏で踊るときに大事なことは何でしょうか?」と質問されましたが、私は「即興で踊ることが好きな事」と答えました。
即興というのは、基礎が出来ていないとデタラメになってしまいます。
音楽で言えば、曲の様々なフレーズや、雰囲気などが体に入っていて初めて「即興演奏」をする事が出来る訳です。
但し、即興演奏というのは、自分の出来る範囲以上の事は絶対に出来ませんから、
常日頃から難易度の高い曲に挑戦したりして技術力を高めたり、基礎トレーニングを積んで、いざという時の瞬発力を発揮出来るように準備して置く必要があります。
去年末に来日したハテム・ハムディに個人レクチャーを受けた際、「ベリーダンスは、音楽の解釈表現」と言っていた事が強く印象に残っています。
オリエンタル音楽については、まだまだ我々日本人にとって学ぶべきものが多い訳ですが、ともあれ、皆さん熱意に溢れていて素晴らしいパフォーマンスでした。
次回、7月15日に大きなショーを、16日にWSを、あさみさんが企画しています。またその時に、皆さん、お会いいたしましょう!
写真(上):識名園、亜熱帯の南国情緒溢れる庭園と邸宅でした。
写真(中):この造形感覚は素晴らしい!識名園内のアーチ橋
写真(下):出演者全員&主催者あさみさんと