ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

ベリーダンスと音楽の夜 第七十一夜 後記

2012-03-28 04:49:50 | 音楽
120324_221019


遅ればせながら!ほぼ満席状態の「ベリーダンスと音楽の夜」第七十一夜、お越しくださった皆様、真にありがとうございました!

今回は約2年以上ぶりに共演したZumy さん、そしてアラディーンでは初共演となるGamila(Keiko)さん、Chie さんに出演していただきました。

毎回書いているようですが、皆さん三者三様のパフォーマンスでしたが、3人とも技術が高くて、演奏していて楽しかったです。

今大変に活躍しているダンサーが「今のダンサーは私たちが始めた頃よりも数段レベルが高い」と言っていましたが、私もそう納得する一人です。

やはり、基礎がしっかりしている事、そして、オリエンタル音楽と、オリエンタル・ダンスが好きだからでしょうか。

スピードと切れがあり、なんと言っても回転が素晴らしいZumyさん、

Fakkarouni、Enta'l Hob とウンム・クルスームの名難曲を素敵に踊って頂いたChieさん、

Bahalam Biekは、歌っている私にとっても、非常にしっくり来るパフォーマンスで、本当に素晴らしかったKeiko さんと、

相当見応えがあったと思います。

今後も、若手と呼ばれる素晴らしいダンサーが大勢いるわけで、我々も積極的に共演していきたいと思っています。

ともあれ、Zumyさん、Chieさん、Gamilaさんの3人には、また12月に、再演する事に決定しましたので、皆様、お楽しみに。

写真:忘れなかった記念写真(笑)





本日は「ベリーダンスと音楽の夜」の第七十一夜

2012-03-24 00:28:50 | 音楽
Alla120324

本日はアラディーンの月例イベント「ベリーダンスと音楽の夜」の第七十一夜です。

今回は6人編成のアラディーンで、演奏する曲はほとんどエジプトの曲です。

私は、自分で第3世代のミュージシャンだと自称していますが、(常味さんが第1世代、その次の次という意味)

今回共演するダンサーのZumyさん、Chieさん、Keikoさん(このショーが終わってからGamila さんになるそうです)は、第4世代と呼ぶべき、若手の実力派ダンサーの皆さんです。

きっと素晴らしい一夜となりますので、お時間のある方は是非ともお越しください!

若干数の席があります!

3月24日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.71」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://www.rakuya.net
Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/3,500yen
ご予約はお店に直接お願いいたします。

ベリーダンス/Zumy、Chie、Keiko

松尾賢/ウード
瑞穂/ヴァイオリン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ
未知子/カヌーン




沖縄に行ってきました!

2012-03-20 05:49:46 | 音楽
120317_124032_2


120317_130156_2


Sn3g1404_2




いつもお世話になっている斉藤あさみさん主催のアラブ・リズムWS&ライブに出演しに沖縄に行ってまいりました。

今回で4度目となる沖縄訪問。事前に調べた天気予報は、去年の11月訪問と同じく、またしても「雨」。折角の沖縄なのに~、と思いきや、宿泊場所の那覇市は、曇りから見事に晴れ、

気温も25度を越す暑さ!花も様々咲いていて、既に一足速い春を満喫しながら、Tシャツ1枚で過ごしてました。

空いた時間を利用して、識名園(しきなえん)、金城の石畳など、様々な場所を散歩してまいりました。

来沖初日は、特に目的を決めずに、当て所なく散策してまいりましたが、思いがけず、沖縄戦で亡くなられた方々の慰霊碑が建つ場所にたどり着いたりしたので、身が引き締まる思いをしたりしていました。

識名園にしろ、首里城にしろ、戦争で破壊しつくされたものを、莫大な時間とお金をかけて復元されたものだという説明を読んだり、

また、そんな激しい戦争にあったにも拘らず、残った石畳を歩いたりしてみて、やはり戦争ほど愚かな事はないと改めて思ったりしてました。

小学生の頃、母親に戦争のときの体験を聞くという授業があり、母親が小学生の頃、故郷の下関にもB29が爆撃を行い、多くの人が亡くなったこと、

関門トンネルを爆破しようとしたが成功できず、船上郵送を妨げるために機雷を関門海峡に大量投下したことで不発弾が未だに残存していることなどを聞き取った事がありましたが、

実は、この攻撃も、沖縄での攻撃と一連した攻撃だったことを知ったのは、つい最近です。

「建設は死闘、破壊は一瞬」という格言をずっと肝に銘じてきていますが、改めて、戦争には絶対に反対だと決意しました。

さて、今回は、WS後に、ライブがあり、しかも久しぶりにダラブッカ奏者としてダンサーと共演するという内容でした。

用いたタブラ・ソロ曲は、ベリーダンス・スーパースターズのイッサムとソニアが踊っている、あのドラム・ソロ曲で、Tyraさん Sanaaさん, Nanaさん、Marieさん の4人のダンサーが、それぞれパート事に踊るという形で、

途中、全くリハーサル無しの即興を入れましたが、流石なもので、見事に踊っていただきました。やっぱり基礎が出来ているダンサーは違います!

きっと見ていた人は、ぶっつけ本番の即興だとは思わなかっただろうと思います(^^)。

Tyraさんから、パフォーマンス終了後に「生演奏で踊るときに大事なことは何でしょうか?」と質問されましたが、私は「即興で踊ることが好きな事」と答えました。

即興というのは、基礎が出来ていないとデタラメになってしまいます。

音楽で言えば、曲の様々なフレーズや、雰囲気などが体に入っていて初めて「即興演奏」をする事が出来る訳です。

但し、即興演奏というのは、自分の出来る範囲以上の事は絶対に出来ませんから、

常日頃から難易度の高い曲に挑戦したりして技術力を高めたり、基礎トレーニングを積んで、いざという時の瞬発力を発揮出来るように準備して置く必要があります。

去年末に来日したハテム・ハムディに個人レクチャーを受けた際、「ベリーダンスは、音楽の解釈表現」と言っていた事が強く印象に残っています。

オリエンタル音楽については、まだまだ我々日本人にとって学ぶべきものが多い訳ですが、ともあれ、皆さん熱意に溢れていて素晴らしいパフォーマンスでした。

次回、7月15日に大きなショーを、16日にWSを、あさみさんが企画しています。またその時に、皆さん、お会いいたしましょう!

写真(上):識名園、亜熱帯の南国情緒溢れる庭園と邸宅でした。
写真(中):この造形感覚は素晴らしい!識名園内のアーチ橋
写真(下):出演者全員&主催者あさみさんと



バーレーン大使館で演奏してきました。

2012-03-14 04:29:29 | 音楽
120312_210304_2


常味さんからのお話で、バーレーン王国大使の前で演奏してまいりました。

日本とバーレーンとの国交樹立の節目だということで、バーレーン王国と関係の深い日本の国会議員の皆さんを招いて、大使公邸での親睦会で、ペタシ君と、Izumi さんとパフォーマンスを行ってまいりました。

バーレーン王国大使のハリール博士は、医学博士ということもあり、終始和やかな方でした。

また、国会議員の皆さんも、ウードやダラブッカが、かなり珍しかったようで、色々と質問されていた姿は、私にとっても新鮮でした。

うーん、国会中継で見たことのある人たちが前にいると、別の意味の緊張感がありますね(笑)

ともあれ、ハリール大使から大変感謝され恐縮しました。

「素晴らしい演奏をありがとうございます。」と言われたので、「ありがとうございます。私が良い演奏が出来るのも、それは私の師匠の常味先生のおかげです。」と恐縮して申し上げたところ、

「常味さんは、素晴らしい弟子を育てましたね。」と言って頂きました。感謝に耐えません。

ハリール大使は常味さんのことを絶賛されているので、代理という事でかなりのプレッシャーがあったのですが、恥ずかしくないパフォーマンスを行えたのでホッとしました。

また、今回はベリーダンスを、との大使からのお願いもあり、やはり、こういう場であれば、日本一の技術の持ち主である Izumi さんに、と思ってお願いしました。

バーレーン王国は、勿論ハリージ・ダンスを、と Izumi さんのアイデアもあり、また二刀流の剣乗せという荒業、ラクス・シャルキィと披露して頂き、

大使から「素晴らしい技術でした!」と絶賛されていました。

やはり、良く一緒に仕事をしている者同士、こういう時にこそ、素晴らしい力を発揮出来る物だなぁ、とつくづく思った次第でした。

写真:バーレーン王国の国王陛下の写真の前で記念撮影