今週の前半は、ほとんど缶詰状態で、8月の大阪のショーの楽譜を用意していたので、中々書けずじまいで、先週のお話になってしまいましたが、
6月24日(日)に高円寺のイラニアン・レストラン、ボルボルで、私と関西で活躍する、ウード奏者の加藤吉樹、カーヌーンの音描き屋しんご、の3名で音楽だけのミニ・コンサートを行いました。
アラディーンでカーヌーン奏者として活躍している未知子も見に来るということを聞きつけたので、急遽、カーヌーン&レクで参加してもらったり、
見に来られていた、ノミヤタカコさんにレクを叩いて貰ったりと、
かなり贅沢な日曜日のお昼だったと思います。
曲目も、全てオリエンタル音楽の名曲ばかり。
私にとっても本当に贅沢で楽しい一時でした。
タクシームも、それぞれの曲も、本当に聴き応えのある内容だったと思います。
カーヌーンのしんご君は、期待以上に素晴らしい演奏家で、カーヌーンを始めてから2年だとは、到底思えない程。彼の横で演奏しながら、彼のカーヌーンの音に聞き惚れていました。
しんご君は、エジプトにて、二人のプロの奏者から学んだそうです。その背景も大事ですが、その学んだ事を活かして,更に研鑽している様子が、まざまざと感じられました。
加藤吉樹君は、4年ぐらい前に、ウードの基礎的な事を教えたことが1度あり、その後、私の師匠の常味先生に入門してから、今では関西では無くてはならないウード奏者として活躍しています。
彼のウードは渋くて、ゆったりした表現が素敵でした。
最近エジプトにて約1ヶ月ぐらい滞在して、大学で教えているエジプト人の先生に学んだそうです。
しんご君も、吉樹君も、それぞれエジプトの空気を吸いながら、困難な事など、いろんな事を経験しながら、更に、それぞれが演奏家として、しっかりとやって行こう、という気概が感じられるので、
本当に演奏が、しっくり行きました。
私がエジプトに行ってウードとダラブッカを学んで、早6年以上が経過しましたが、この間、信じられない位のスピードで日本でのオリエタル音楽が発展していると確信しています。
特に、上手な演奏家が増えました。レク奏者、カーヌーン奏者も本当に増えました。
飛び入りとはいえ、後半は、ほとんど一緒に演奏してた(笑)未知子のように、音大の大学院まで出ている奏者が、カーヌーンを弾くようになったり、
私も含めて、上記の二人も、元々はキーボードや、ギターなど、即興演奏も、しっかり弾きこなせていた奏者が、オリエンタル音楽に参加した訳ですから、演奏のレベルも格段に上がってきていると思います。
とはいえ、フラメンコや、インド音楽に比べれば、まだまだ奏者は少ないわけですから、もっと演奏家が増えて欲しいと思いますし、
また、こういった音楽だけの、気軽に聞けるコンサートも、今年の後半あたりには、随時行って行きたいと思っています。
写真:記念撮影。若手演奏家が一挙に集った所(笑)