ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

当日席あり!「ベリーダンスと音楽の夜 第七十七夜」

2012-09-29 05:51:17 | 音楽
Alla120929

本日はアラディーンの月例イベント「ベリーダンスと音楽の夜 第七十七夜」です。

まだ、若干お席がありますので、お時間のある方は是非ともお越しください。

今回は、アラディーンでは初共演となる、Yukie さん、Tomoka さんと、最近は良く共演させていただいています、カホさんをお招きします。

トルコの変拍子の入り乱れた曲や、

エジプト音楽黄金期のアブドゥル・ハリム・ハーフェーズの曲、

更に、トフィーク・サバーグ作曲の難曲「サマーイ・アジャム・ウシャイラーン」や、

セファルディー(スペイン系ユダヤ人)の曲などなど、

トルコ、エジプト、バルカン半島を、一夜にして駆け巡る盛りだくさんの夜になります。

乞うご期待!

9月29日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜 vol.77」
@中目黒 楽屋
TEL/FAX 03-3714-2607
http://rakuya.asia/top.shtml
Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/4,000yen
ご予約はお店に直接お願いいたします。

ベリーダンス /カホ, Yukie, TOMOKA

松尾賢/ウード
瑞穂/ヴァイオリン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
未知子/カヌーン
佐々木絵美/アコーディオン
濱元智行/レク




人は憎むことを学ぶのだ。ならば愛することも学べる。

2012-09-22 13:13:31 | インポート
「あらゆる人間の心の奥底には、慈悲と寛容がある。肌の色や育ちや信仰のちがう他人を、憎むように生まれついた人間などいない。

人は憎むことを学ぶのだ。

そして憎むことが学べるのなら、愛することだって学べるだろう。」

南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラ氏の言葉。

27年間(!)の投獄に耐え抜き、20世紀中には不可能だと言われた「アパルトヘイト」、人種差別の撤廃を実現した偉人です。

至言であると思います。


久しぶりのトルコの結婚式

2012-09-17 01:56:45 | 音楽
写真撮る暇が無くて、UP出来なくて残念!

川口市に、最近のアラディーン・トリオ、瑞穂(ヴァイオリン)、未知子(カーヌーン)、私(ダラブッカ、ウード)で、演奏して参りました。

トルコ人の友人を通じての依頼だったのですが、まさか100人近いトルコ人が集まった結婚披露宴だったとは思いもよりませんでした(笑)

しかし、ず~っと昔からトルコと縁があるものの、あんなにトルコ人を見たのは、2006年にトルコに行ったとき以来かも(笑)

サマーイ・ファラッファザを演奏してからは、盛り上がる曲を中心に選曲し、ダンスの上手な男の人を中心に盛り上がって、とても楽しそうでした。

しかし、トルコ人の子供達の生命力の凄さと言うか文化の違いと言うか。

演奏中にも拘らず、私が叩いているダラブッカを横から叩くは、ミッチーが演奏しているカーヌーンを覗き込んで触るは、マイクに向かって叫ぶは・・・、傍若無人の金髪の4歳ぐらいの可愛い女の子達や、(もちろん、大人たちに厳しく注意されてましたが、全く動じず、もうじっとしてられない状態)

アジーザを演奏した途端にベリーダンサーのように踊る(これが上手!)多分6,7歳ぐらいの可愛い少女とか、

凄いね~!といいながらダラブッカに釘付けになっている少年とか、

踊りの大好きな大人に混じって、一緒にフォルクローレを踊る少年達などなど。

久しぶりに、あの「ハレ」の雰囲気の洗礼を受けて参りました。

「TVで見ていたような光景が眼前に広がってましたね~。」とはミッチーの言葉。そう、二人は、まだ中東に行った事なかったんだよね。

ダンスや音楽というものが、どれだけ彼らの生活に深く根ざしているか。

この事が毛穴から入ってこないとね。

あっという間の40分ステージの後、新郎、新婦を交えてのラインダンスで、会場は大盛り上がりの中、我々は片付け&退場しました。

ともあれ、こうやって本場の人に喝采を受けるのは、とても嬉しいことです。

この3年間はエジプトの音楽ばかり演奏していましたが、やはりトルコ物も、シンプルで良いですね。

写真:今日演奏したMastika (自作)の楽譜と、お土産で頂いたべっ甲製のリーシャ(こちらも勿論自作加工済み)

120917_004248





訃報:ハミース・ハンキッシュ氏(Khamis Hankish)

2012-09-08 19:36:57 | 音楽
ハミース・ハンキッシュが亡くなったそうです。

理由は心筋梗塞(?)ではないか、とアルテミスが教えてくれました。

思い返せば、2005年に決心してエジプトに行き、そこで彼からダラブッカの奏法を教えてもらった事で、私の人生は劇的に変化し、今に至っています。

きっと、世界中のダラブッカ奏者が、彼の音を聞き、彼の叩き出す音に近づこうと努力を重ねたはず。

思い返せば、ハミースに直接学び、色々と話をした事、ひとつひとつが、私の中で大きな財産になっています。

ダラブッカの巨匠のご冥福を祈ります。


真夏の夜のディナーショー(大阪)後記

2012-09-02 10:36:24 | 音楽
今年は、色々とお世話になっているドニアさんからのお仕事で、再来阪しました。

目的の一つとして、私が最も注目している奈良のカーヌーン奏者の音描き屋シンゴ君をドニアさんに紹介する事がありましたが、期待通り素晴らしい演奏を披露してくれました。

同じく、先日8月5日のスタジオ・コンスタンティノープルでのオープニング・ショーでも素晴らしい音を奏でたヴァイオリンの秦進一君も、本当に素晴らしかったです。

久しぶりに共演したパーカッショニストのRoba さんと、私、合計4人のカルテットの音は、想像以上に良かったと思います。

シンゴ君、進一君、共に、まだ26歳、最も伸びる時期なので、このまま貫いていって欲しいと思います。

演奏をして居て、シンゴ君、進一君の音を聞いて居て、本当に楽しかったな~。

関西は、オリエンタル音楽でいえば、人材も揃ってきているし、今後は大事な中心地になっていくと思います。

やはり、本気の人間、つまり「人材」が、その土地に、どれだけいるかが勝負になるのだと痛感します。

さて、ドニアさんと、そのトゥループのステラ8 が毎年公演を行っているという伊丹シティホテルの「真夏の夜のディナーショー」ですが、なんと200人のお客さんがお越しになられていて、ドニアさんの凄まじい人気を感じました。

確かに、ドニアさんの照明のプランとか、デハケとかの指示、また音楽に対するイメージをミュージシャンに伝える伝え方など、非常に的確で、なるほど、と勉強になることが多くありました。

共演するミュージシャンもそうですが、ドニアさんのような、アートとは何なのか、ステージに立つからには、見に来られた人に感動を与えなければ、等等、プロとしての意識をしっかり持った人達と、本当に良いショーを作って行きたいですね。

また、皆さん、よろしくです。

写真:記念撮影
120829oosaka

写真:クロッシュ(?)がダフに似ていたので(笑)、ついつい持ってしまって演奏しながら記念撮影。バンドメンバー&ドニアさんと
120829_214249