ウード奏者 松尾 賢 のブログ(アラディーン主宰者)

ウード奏者、ダラブッカ奏者、サズ奏者、歌手、アラブ、トルコのオリエンタル音楽演奏家・作曲家である松尾賢のブログ。

Izumi Oriental Dance World vol.6 後記

2011-07-27 23:22:43 | 音楽
急遽、ウード奏者として主催者のIzumiさんより参加して欲しいと言われた「Izumi Oriental Dance World vol.6」

総勢50名の出演者で、3部構成!観客は70名という、会場のAFRは超満員状態でしたが、さすがというか、滞りなく無事に終了。

ゲスト・ダンサーにAHO☆スターが登場!プラス生演奏付きという超豪華なイベントでした。

私は、その3部の生演奏部門に出演。

アラディーンではない、久しぶりの他のメンバーとのセッション・グループでした。

メンバーは、及川景子、テディ熊谷、伊藤アツ志というメンバー。

ウード奏者が私に決まるまで仔細あったみたいですが、ともあれ、楽しく演奏できました♪

景子ちゃんは、パリ、エジプト、チュニジアと約2ヶ月間の旅を終えた後だったそうで、旅行中のエピソードを色々と聞きました。

去年共演して以来だったので、久しぶりに聞く彼女の演奏、特にタクシームは、やはり美しかったです。

生演奏で踊るのは初めて、と言うダンサーさんも多かった訳ですが、皆さん一生懸命で、貴重な体験だったと思います。

とはいえ、演奏後に全員の名前を言えなくて、皆さんゴメンなさい!

ともあれ、メンバーが違うグループでの演奏というのは、良い刺激が得られる反面、レパートリー曲を演奏する時など「いつもの感じ」というような、体に染み付いたノリみたいな物を出すのは難しい物ですが、

「毎月やってた曲は、やっぱり弾けるもんだね~。」とは景子嬢の談。

見に来た人は、本当にお得だったと夜だったと思います。

また、皆さん、よろしくです!

CDの売り上げの義援金ご報告(5月、6月)

2011-07-19 02:13:45 | 音楽
前回(3月、4月)まで、日本赤十字社に届けていた義援金でしたが、

今回は、宮崎県の新燃岳の噴火で被災された地域の農作物を、関東・東北大震災で被災された方々へ届けるという活動をされている「被災地NGO協働センター」さんの野菜サポーターへ、

アラディーンのCDの売り上げ金の一部である30,000円を振り込ませていただきました。

少ないですが、このお金が、皆さんの役に立ちますように!

被災地NGO協働センターの野菜サポーター報告
http://<wbr></wbr>miyagij<wbr></wbr>ishin.s<wbr></wbr>eesaa.n<wbr></wbr>et/cate<wbr></wbr>gory/99<wbr></wbr>44938-1<wbr></wbr>.html

Izumi スタジオ、ダラブッカ&ダフ・クラスの発表会後記

2011-07-17 11:29:18 | 音楽
S2011_0710007
サムズの次の日は、Izumi さんのスタジオのダラブッカ&ダフ・クラスの発表会演奏がありました。

ダラブッカは、何度も書いている通り、構造は単純なのに、非常に難しい楽器です。

最近は、ダラブッカ奏者も増えているとはいえ、私が習得してきた、エジプトの左手のダブル・ストロークをマスターして使える人は、本当に極僅かです。

更に、右手の手順が右左右左と言うような単純な手順ではないので、最初の内は、リズムを覚えるのに頭がパニックを起こすという、意外と面倒なパーカッションでもあります。

何故、リズムの要である右手のパターンが少し奇妙なのかと言うと、この答えは至極明快で、ダフと言う、リズムと音楽の一番根っこに当たるパーカッションのリズム・パターンが、そのままダラブッカの右手に来ているからです。

こうやって書くと、既にさまざまなアラブのリズムを、ダラブッカで叩ける人にとっては不思議ではないでしょうが、初めての人にとっては、なるほど!と思うことなのです。

オリエンタル音楽は、専門的に言うと単旋律(モノフォニック)音楽で、イーカーと総称されるリズム・パターンと、マカームと総称される旋律群で構成されている音楽で、

基本的には、いわゆる西洋音楽的な機能的な和声が付く多声音楽(ポリフォニック)ではありません。

単純な説明で片付けると、ダフの右手、ダラブッカの右手、レクの右手の打ち方は、基本的には一緒。

ただ、ダフ以外の楽器は、左手が自由に使えるので、そこから間の音を埋めるデコレーションが発達し複雑になるわけです。

更に、リズムのパターンとメロディ・ラインのリズム・パターンは非常に密接な関係にあるので、

つまり、リズムのパターンを学ぶ事は、音楽を学ぶ上でも、ダンスの振り付けを学ぶ上でも非常に役に立つわけです。

ともあれ、ダラブッカは、音が綺麗に出るまで、非常に時間が掛かります。特に左手のフォームが安定するのに、相当な反復練習を要する訳で、

この段階で、大体半分以上の人が諦めて止めていく訳ですが、

それはそれで、本当に仕様が無い事です。

こういった、本当に厳しい条件にも拘らず、根気強く学んで来た生徒さんの発表会演奏は中々安定した演奏でした。

特に、マクスーム。オリエンタルの音楽でよく使うにも関わらず、ちゃんと演奏できるようになるまで、かなりの技術が必要なのですが、

マクスームらしく叩けていました。

やっと本格的な打楽器楽団としてのスタート地点に立った訳で、ここから皆さんに頑張ってもらって、更に色んな曲が叩ける様に成ってもらいたいと思います。

皆さん、お疲れ様&これからも頑張りましょう!

写真:終わった後の記念写真(笑)あっという間でした!

ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.17 後記

2011-07-16 12:53:59 | 音楽
遅ればせながら、横浜サムズアップでの定例イベント、「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 第十七夜」多数ご来場頂きまして、真にありがとうございました!

終電逃し方、いらっしゃらなかったでしょうか?

ともあれ、時間を忘れるほどの素晴らしいパフォーマンスを披露する事が出来たと思います。

今回のアラディーンは、9人編成!ウード、カヌーン、フルート、ヴァイオリン、アコーディオン、ベース、ダラブッカ、ドホンラ、そしてレク!と、中東とアメリカ以外では、ほぼ見ることも聞く事も出来ない、豪華オーケストラ編成でした。

特にレクの濱ちゃんが入った事で、レクでしか表現出来ない音楽的な表現がプラスされ、こちらも演奏を楽しめました。

アラディーンが目指す所は、日本ではまだまだ知られていない、オリエンタル音楽の素晴らしい魅力みたいなものをベースに、いろんな角度から音楽を発信していく事です。

今回は、本来ならば、アルテミスを招待(Izumiさん主宰で招聘する予定だった)してのショーだったわけですが、様々な事情で彼女が来日出来なくなった為、今回の出演者でのショーになりました。

アルテミスが、信頼するIzumiさんに、最近のお気に入りの曲を贈った事がきっかけで、今回の「A Bit Odd」という11拍子と7拍子の曲を演奏する事になり
ましたが、11拍子、楽しかった!!

出演していただいた、Rukaさん、Izumiさん、Jinさん、Huleyaさん、皆さん四者四様で、素晴らしかったです!

さて、こうやって音楽を演奏する我々が進歩して行く分、

ダンサーと共に、ここはこういう風に、合図はダンサーからか、ミュージシャンからか、というような、お互いにアイデアを出して共にショーを創っていく時期に本格的に差し掛かったのだな、とも感じたショーでした。

そういう意味では、レク・ソロをフューチャーしたり、アラビアン・ドリームの原曲は・・・・など、途中のリズムをハリージに変えたり、と、そういうアプローチをして来たIzumiさんは流石だと思いました。

6月に出演していただいたバービーマコさんと終演後語らった時、「(まだま演奏者が少なかった)昔は演奏のクオリティというよりも、踊っている、そこで生の音が鳴っている事が嬉しくてショーをやっていた」と言う話を聞きました。

勿論、今でも大多数のダンサーの方が、音楽やオリエンタル・ダンスについては詳しいのでしょうが、演奏すると言う意味では、我々もかなり専門性を持ってきており、

そういう意味では、音楽の説明をミュージシャンにするスキルや、音楽用語を学ばないと、CD伴奏の延長上に生演奏があるという、真に勿体無い事が起きるわけです。(勿論、完成されたアレンジの曲については、タクシーム以外に生演奏らしい部分を持ってくる事は不可能ではありますが)

ともあれ、中東以外の国では、生演奏で踊る機会がほとんど皆無で、ダンサーの伴奏は、もっぱらCD(もっと前はテープ!)という時代が長く続いた事もあり、

更に、生演奏は高くつく!という現状もあり、敷居が高いと思っている方も多いでしょうが、

その為に「ベリーダンスと音楽の夜」という、プロのミュージシャンとダンサーが、お互いに共同でショーを生み出す事が出来る場を提供しているのであり、

その意味が理解できる方々にこそ参加していただき、そして、音楽とダンス、詩が一体だった頃の「ムシケー」を表現できるようなショーを創って行き、

更に、もっと多くの方々に見てもらえるような一大エンターテイメントに発展できればなぁ、と思います。

今後とも、皆さん、よろしくお願いいたします!

当日席あり!ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.17

2011-07-09 10:38:24 | 音楽
本日の横浜サムズ・アップでの「ベリーダンスと音楽の夜 vol.17」は、お席に余裕がございます!

後、20席ぐらい席がありますので、お時間のある方は、是非お越しください!

初の9人体制の豪華アラディーンのサウンドと、4名の素晴らしいダンサーと共に最高のパフォーマンスをお見せいたします!

席の予約はお店まで!

この機会をお見逃し無く!

7月9日(土)
「ベリーダンスと音楽の夜@横浜 vol.17」
@THUMBS UP(サムズ・アップ)
横浜市西区南幸2-1-22 相鉄ムービル3階
TEL : 045-314-8705
FAX : 045-323-2558
http://<wbr></wbr>www.sto<wbr></wbr>vesyoko<wbr></wbr>hama.co<wbr></wbr>m/thumb<wbr></wbr>s/

横浜駅から横浜駅から徒歩3分!
JR、京急、東急からは南通路西口出口を目指してください。
西口5番街の先、ハマッコならばみんなが知ってる映画館「相鉄ムービル」の3階です。
東京からも30分圏内。終電のチェックは忘れずに。

Open/18:00~
Show/19:30~ 2stage
Charge/前売り3,000yen/当日3,500yen

ベリーダンス /
Ruka、Izumi、JIN、Huleya

松尾賢/ウード
テディ熊谷/フルート
瑞穂/ヴァイオリン
佐々木憲/アコーディオン
平井ペタシ陽一/ダラブッカ
安藤亮輔/ダブル・ベース
宮城康夫/ダフ
未知子/カヌーン
濱元智行/レク