まつや清の日記 マツキヨ通信

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2年6カ月にわたる「市長と議会の対立」の総決算、阿久根市長選挙

2011年01月11日 | ニュース・関心事
阿久根市の市中選挙が「竹原流改革」の継続か、対話路線への転換か、と全国的注目の中、9日に告示され決戦の様相です。08年8月の当選した竹原市長は「16の議員定数を6に削減することを表明」し波乱の幕開け。

ブログでの全市職員の給与公開や「やめてもらいたい議員」投票の呼びかけ、09年2月に市議会を解散、3月出直し選挙。竹原市長派が上位5人を占めるも11人が反竹原市長派。議会側からは市長不信任で5月に市長選挙。

再任された竹原市長、1年後の2010年5月に議会での議決を経ずに違法な市長、議員のボーナスの半額カットの専決処分。7月に愛媛県警の裏金問題で内部告発した仙波敏郎氏をこれまた違法な副市長選任を専決処分。

12月に市長リコールの住民投票で竹原市長は失職。しかし、リコールとリコール反対は398票差。世論は真っ二つ。こうした背景の中での9日からの市長選挙は前市長の竹原信一氏とリコール運動の西平良将氏の一騎打ち。

竹原氏の公務員や議会の特権批判は、違専決処分の違法性が明らかであるにも関わらず住民に深く浸透。自らの厳しい問い直しは当然としてもここまで対立する「市長と議会」の背景に議会の本来の役割喪失があることは事実。

阿久根市の有権者1万9878人の方々がどんな選択をするのか。2月の愛知県知事選挙と名古屋市長選挙目前にして全国の自治体の今後に極めて大きな影響を与えることは間違いありません。目が離せません。