BS沖縄時代劇「テンペスト」が実に面白いです。正直、この作品の著者が池上永一氏であることや「テンペスト」という題名自体がシェクスピアの作品名に由来していることもこのブログを書きながら確認した次第のレベル。
今日の第8話「ペリーとの対決」で今沖縄、本来の琉球王国が薩摩の支配を受けながら清とも国交を持ち独立した非武装中立を目指した外交理念が宦官ネイヨンによって語られるその展開に拍手喝采の感動シーンでした。
10回でドラマ終了ですのでこの後の展開がどのようなストーリーとなるのか、把握できていませんが、日米同盟の中で沖縄の米軍基地を廃絶していく日本外交の政権交代によって成し遂げられるべき方向が提示されています。
誕生した野田新内閣、沖縄問題においては菅外交路線、鳩山外交路線の修正を引き継いでいるようです。鳩山外交が「アジア共同体構想」を掲げながら大胆な日米枠組み転換を提示できなかった理由が何であったのか。
官僚の抵抗、民主党内新米派の存在、色々あります。普天間基地めぐる沖縄の民意は「テンペスト」に込められているともいえます。玄葉光一郎外務大臣、野田首相が「テンペスト」をどう観るのか、感想を聞いてみたいものです。