イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「旅の窓からでっかい空をながめる」読了

2020年07月11日 | 2020読書
椎名誠 「旅の窓からでっかい空をながめる」読了

前回読んだ、「どこまでも・・・」と同じ時期に出版された本だ。この本のほうが先に出版されていたそうだ。同じく、「東スポ」に連載されていたものをまとめたもので、同じように一編が写真を含めて3ページほどにまとめられている。そして同じように世界の辺境を旅した回想録のような形式をとっている。
辺境の人々は文明社会から来た人から見ると、ものすごく貧しいながらも平和に生きているように見える。作家はそんな人々の生き方に対して、『置かれた立場からくる運命の残虐性』を感じると書いているけれども、そんな人たちほど家族の中でなくてはならない仕事をしている。そうでなければ死んでしまう。要は、そこに確たる居場所をもっているということだ。
ひょっとしてそれのほうがモノに恵まれていなくても幸せなのではないかとそう思ってしまうのだ。

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