場所:住金沖~水軒沖
条件:若潮 9:43干潮
釣果:ヤナギ 2匹
今日、菊新丸さんに会って、釣った魚を見てもらったら、サゴシから少し成長した魚は「ヤナギ」というのですよと教えてもらった。なので、今日の釣果はヤナギという名前でブログをアップする。
これは関西での呼び名だそうだが、『サワラは成長に応じて呼名が変わる出世魚の一つで,関西では50cmくらいまでの若魚をサゴシ,70cmくらいまでをヤナギ,70cmを超すとサワラと呼ばれる。』のだそうだ。
日本近海では約4000種類の魚が生息しているといわれ、そのうち食べることができる魚(これはきちんと身を取ることができる大きさであるかどうかということも含めてであるのだろうが)は約400種類くらいあるのではないかと言われている。そのうち、小売店で販売するために普通に流通している魚というと30~40種類に減ってしまうそうだ。
おそらくそのうち、出世魚とまでいかなくても子供の時と成魚になってから名前の変わる魚というのは半分以上を占めるのではないだろうか。ハマチは出世魚だし、鯛やチヌも名前が変わる。ボラはまず売っているところはないであろうがやはり出世魚だ。イワシも極小さい時はシラスやちりめんじゃこだ。まあ、これはかなりこじつけか・・。
変わらないのはサバとアジくらいではないだろうか。日本人はそれだけ魚に愛情をもち、大切に扱ってきたという証拠だろう。地方によってそれぞれ名前が変わる魚もあるが、それも、人々の生活のごく近しいところに魚が存在していたということを物語っているのだと思う。きっと。
そして、前回の釣果に気をよくしたものだから、今日は本格的にそのヤナギを狙おうと再び住金沖の海域を目指した。そして、それだけでは早く終わってしまうのでアマダイの残り火が残っているかどうかも調査しようと2本立ての作戦を立ててみたのである。
できるだけ早く現地に到着したいと午前4時過ぎに出港。
一路住金沖を目指す。今日は小船での出船だが、海は穏やかだ。前回ヤナギが釣れた場所あたりから仕掛けを流し始めるがアタリはない。
ヤナギだけに、2匹目はいないのだろうか・・。
別荘地の護岸がある手前辺りがこの船での行動限界だと考えているのでそこでUターン。住金一文字の先端に向けて針路を変えてしばらく流しているとアタリが出た。最初の引きは前回よりも小さい感じだ。ゆっくり仕掛けを手繰ってゆくとまあまあの型のヤナギが姿を現した。相変わらず人の姿を見ると突然暴れはじめるので何度かのタモ入れ失敗後にやっとデッキの上に引き上げることができた。小船では2本つなぎの柄のタモを使うのだが、サッと伸ばしただけだとタモがクルクル回る。これもいけないのだ。何か改善が必要だ。
元来た道を引き返し、同じ海域を流しているとまたアタリがあった。今度も同じようなサイズだ。またまたタモ入れに手間取りながらもなんとか取り込むことに成功。しかし、タモに入ってすぐにハリスが切れてしまった。間一髪だった。ほんのわずか歯に触れるだけでこの始末だからやっかいだ。12号でもなんでも関係がない。そして、その後も仕掛けはズタズタになってゆくのである。
2本獲れれば1匹は叔父さんの家に持っていける。そろそろアマダイポイントに移動しようと仕掛けを流しつつ目的地に移動を開始。途中、住金一文字の南を通過しているときに水面を騒がせている魚がいる。これはきっとヤナギだろうと待ち構えているとアタリが出た。
しかしこれはすぐにすっぽ抜け。念のため仕掛けを回収してみると一番先っちょのハリスがボロボロになっている。その部分だけを切り取って結び直し仕掛けを流し始めるとまたアタリ。今度も同じサイズだ。魚は水面まで上がってきたが、タモ入れ前に反転し、その勢いでハリスを切られてしまった。目の前で魚を逃すというのは人をとんでもなく落ち込ませる。アタリが少ない釣りをしているときはなおさらだ。
残った2本の鉤で釣りを続けるがその後はアタリもなく終了。
仕掛けを回収してみると、残った2本の鉤のうち1本が無くなっていた。気が付かなかったが、魚が喰ってきていたようだ。まだまだ釣れるチャンスはあるのかもしれないが、仕掛けの予備も持っていないし、アマダイにも行かねばならないのでヤナギ釣りはここで終了。水軒沖へ移動。
今日のアマダイの仕掛けには少し工夫をしている。同じ港のおじさんから、食いが悪い時は仕掛けを長くするとよいという話を聞いていたので、1メートル延長できるように予備のハリスを持ってきた。釣れたとしてもおそらく2,3匹だろうと考えていたので、その、食いが悪い時に当たっているはずだと最初から仕掛けを伸ばして釣りを開始。
大概は潮が流れずに苦戦するのだが、今日は逆に潮が流れすぎる。手持ちの竿も置き竿も底を取ってもすぐに仕掛けが浮き上がってしまう。
これではまったく釣りにならない。何かいい方法はないものかと思案していると、デッキの上にほったらかしにしていたロープがあった。船の装備品の中に、シーアンカーというものがあって、これは潮の流れが速いところで船の流れ方をセーブさせる、海中に沈めるパラシュートのようなものだ。ひょっとして、小船くらいの大きさなら、このロープを垂らすだけでもブレーキになるのではないかと考えた。抵抗としての効果を出すためにコンクリートブロックを結び付けて海中に放り込むとこれがなかなかの効果である。これこそひらめきというものだ。これはコウイカ釣りにも使えそうだ。
そんなことでほくそ笑むもアタリはまったくない。そして、長くした仕掛けはすぐに道糸に絡んだりお互いの仕掛けに絡んだりして釣りにくい。やっとアタリがあったと思ったら小さなカレイだ。
放流しても死んでしまうし、アオイソメ代の投資500円がゼロになるというのも悔しいのでかわいそうだがクーラーボックスに入ってもらった。やはりアマダイは釣りつくされたか、それとも縦横無尽に動き回っている漁船がよくないのだろうか。
菊新丸さんの話では底引きではなくてタチウオを獲っているのだということだが、どちらにしても魚に対しては良い影響を与えないはずだ。
釣れないときによくあることだが、どうしてだか釣れない船同士が集まる傾向がある。今日も、僕が1艘だけで浮かんでいると、それに目を付けたか、別の船がやってきた。それを見て、あそこは釣れているのかもしれないと思うのだろう、別の船がこっちに近づいてくる。
だからこんなときは絶対に釣れないのだ。そう思うと完全にやる気がなくなり、午前9時に終了。
こんなことなら、紀ノ川にキスを釣りに行けばよかったと後悔してもあとの祭りなのである・・。
僕が、アマダイが釣れないと業を煮やしている頃、加太の海では遊漁船の転覆事故があったらしい。
事故現場は友ヶ島の沖ノ島と地ノ島の間にあるナカトという場所だ。ニュースの記事によると、原因は海水の浸水によるものだったそうだ。
ここは潮流が速い時は海面が盛り上がるほどの強い流れになる。画像を見ると転覆した船は船外機船で、しかもVハルではなく底が平らのように見えるので喫水から上はそれほどの高さがない船のように思える。そんな船があの潮流の中に突っ込んでいけば確かにデッキに海水が流れ込んでくる可能性はある。しかし、もうひとつ考えられることがあって、この時間にあの場所で魚を釣ってたりしたら、意地悪な帝国軍に真横を走られ、その波をかぶってしまったということも考えられるのではないだろうか。どこからともなく流れてくる噂を待ちたいと思う。
無謀といえば無謀だ。おまけにこの船は遊漁船らしいのだが、もっと注意を払うべきであったはずだ。僕もたまには通過する場所であるが、ぼくの船くらいの大きさでも恐怖を感じることがあるくらいだ。知床沖の事故以来監視の目は強くなったということだが、これでまた監視の目が一掃強くなるのだろう。
今日は日曜日。たくさんの船がこの事故を目撃し、写真や動画がSNSにアップされていた。
乗っていた人たちは全員命に別条はなかったということなので不幸中の幸いではある。
自分のことをふりかえってみると、人のことは言ってはいられない。今日も万全の態勢とはいい難いような形での出港であった。
ひとつ目は、エンジンを始動させようとしたら、セルモーターの調子がよくないのか、モーターが回らない。バッテリーが上がっているのか、モーターとギアの接合がうまくいっていないのか、キルスイッチが効いてしまっているのかまったくわからなかった。何度かスタートボタンを押すとなんとか始動してくれたが、今日の釣りは停止と始動を繰り返す釣りだ。おまけにアイドリング状態が不機嫌だから止まらなくてもいいところでもしょっちゅう止まってしまう。海の上でエンジンが始動しなければ漂流するしかない。念のため、港で一度エンジンを切って再始動させてみたらすぐに始動したし、今日は渡船屋が営業しているので最悪の時は助けに来てもらえるだろうと他力本願で出港した。
ふたつ目はその連絡手段だ。出港した時点でスマホのバッテリー残量が20%を切ってしまっていた。夕べの段階でかなり少なくなっているのは知っていたが、釣りをしている間は大丈夫だろうと思っていたら、カメラを忘れてきたのでスマホで写真を撮ったりラインをやったりしているとみるみる残量は減ってゆき港に戻った時には8%にまで減っていた。これではエンジンが止まっても助けを呼べないではないかと自分のアホさ加減にあきれてしまったのである。
三つ目は飲料水だ。家からペットボトルのお茶を1本余分に持って行こうと思って忘れてしまい、まあ、なんとかなるだろうといつものスーパーでも1本しか買わなかったのだが、この猛暑のなか、500mlだけの飲料ではまことに不安だ。それこそ漂流となったら目も当てられない。食料や飲料や燃料には余裕をもっておけというのが船を出すときの鉄則なのだが、そんなこともお構いなしというのはいつかはえらい目にあるのかもしれない。
今日の事故を受けて少しは気を引き締めねばと思うばかりなのである。
条件:若潮 9:43干潮
釣果:ヤナギ 2匹
今日、菊新丸さんに会って、釣った魚を見てもらったら、サゴシから少し成長した魚は「ヤナギ」というのですよと教えてもらった。なので、今日の釣果はヤナギという名前でブログをアップする。
これは関西での呼び名だそうだが、『サワラは成長に応じて呼名が変わる出世魚の一つで,関西では50cmくらいまでの若魚をサゴシ,70cmくらいまでをヤナギ,70cmを超すとサワラと呼ばれる。』のだそうだ。
日本近海では約4000種類の魚が生息しているといわれ、そのうち食べることができる魚(これはきちんと身を取ることができる大きさであるかどうかということも含めてであるのだろうが)は約400種類くらいあるのではないかと言われている。そのうち、小売店で販売するために普通に流通している魚というと30~40種類に減ってしまうそうだ。
おそらくそのうち、出世魚とまでいかなくても子供の時と成魚になってから名前の変わる魚というのは半分以上を占めるのではないだろうか。ハマチは出世魚だし、鯛やチヌも名前が変わる。ボラはまず売っているところはないであろうがやはり出世魚だ。イワシも極小さい時はシラスやちりめんじゃこだ。まあ、これはかなりこじつけか・・。
変わらないのはサバとアジくらいではないだろうか。日本人はそれだけ魚に愛情をもち、大切に扱ってきたという証拠だろう。地方によってそれぞれ名前が変わる魚もあるが、それも、人々の生活のごく近しいところに魚が存在していたということを物語っているのだと思う。きっと。
そして、前回の釣果に気をよくしたものだから、今日は本格的にそのヤナギを狙おうと再び住金沖の海域を目指した。そして、それだけでは早く終わってしまうのでアマダイの残り火が残っているかどうかも調査しようと2本立ての作戦を立ててみたのである。
できるだけ早く現地に到着したいと午前4時過ぎに出港。
一路住金沖を目指す。今日は小船での出船だが、海は穏やかだ。前回ヤナギが釣れた場所あたりから仕掛けを流し始めるがアタリはない。
ヤナギだけに、2匹目はいないのだろうか・・。
別荘地の護岸がある手前辺りがこの船での行動限界だと考えているのでそこでUターン。住金一文字の先端に向けて針路を変えてしばらく流しているとアタリが出た。最初の引きは前回よりも小さい感じだ。ゆっくり仕掛けを手繰ってゆくとまあまあの型のヤナギが姿を現した。相変わらず人の姿を見ると突然暴れはじめるので何度かのタモ入れ失敗後にやっとデッキの上に引き上げることができた。小船では2本つなぎの柄のタモを使うのだが、サッと伸ばしただけだとタモがクルクル回る。これもいけないのだ。何か改善が必要だ。
元来た道を引き返し、同じ海域を流しているとまたアタリがあった。今度も同じようなサイズだ。またまたタモ入れに手間取りながらもなんとか取り込むことに成功。しかし、タモに入ってすぐにハリスが切れてしまった。間一髪だった。ほんのわずか歯に触れるだけでこの始末だからやっかいだ。12号でもなんでも関係がない。そして、その後も仕掛けはズタズタになってゆくのである。
2本獲れれば1匹は叔父さんの家に持っていける。そろそろアマダイポイントに移動しようと仕掛けを流しつつ目的地に移動を開始。途中、住金一文字の南を通過しているときに水面を騒がせている魚がいる。これはきっとヤナギだろうと待ち構えているとアタリが出た。
しかしこれはすぐにすっぽ抜け。念のため仕掛けを回収してみると一番先っちょのハリスがボロボロになっている。その部分だけを切り取って結び直し仕掛けを流し始めるとまたアタリ。今度も同じサイズだ。魚は水面まで上がってきたが、タモ入れ前に反転し、その勢いでハリスを切られてしまった。目の前で魚を逃すというのは人をとんでもなく落ち込ませる。アタリが少ない釣りをしているときはなおさらだ。
残った2本の鉤で釣りを続けるがその後はアタリもなく終了。
仕掛けを回収してみると、残った2本の鉤のうち1本が無くなっていた。気が付かなかったが、魚が喰ってきていたようだ。まだまだ釣れるチャンスはあるのかもしれないが、仕掛けの予備も持っていないし、アマダイにも行かねばならないのでヤナギ釣りはここで終了。水軒沖へ移動。
今日のアマダイの仕掛けには少し工夫をしている。同じ港のおじさんから、食いが悪い時は仕掛けを長くするとよいという話を聞いていたので、1メートル延長できるように予備のハリスを持ってきた。釣れたとしてもおそらく2,3匹だろうと考えていたので、その、食いが悪い時に当たっているはずだと最初から仕掛けを伸ばして釣りを開始。
大概は潮が流れずに苦戦するのだが、今日は逆に潮が流れすぎる。手持ちの竿も置き竿も底を取ってもすぐに仕掛けが浮き上がってしまう。
これではまったく釣りにならない。何かいい方法はないものかと思案していると、デッキの上にほったらかしにしていたロープがあった。船の装備品の中に、シーアンカーというものがあって、これは潮の流れが速いところで船の流れ方をセーブさせる、海中に沈めるパラシュートのようなものだ。ひょっとして、小船くらいの大きさなら、このロープを垂らすだけでもブレーキになるのではないかと考えた。抵抗としての効果を出すためにコンクリートブロックを結び付けて海中に放り込むとこれがなかなかの効果である。これこそひらめきというものだ。これはコウイカ釣りにも使えそうだ。
そんなことでほくそ笑むもアタリはまったくない。そして、長くした仕掛けはすぐに道糸に絡んだりお互いの仕掛けに絡んだりして釣りにくい。やっとアタリがあったと思ったら小さなカレイだ。
放流しても死んでしまうし、アオイソメ代の投資500円がゼロになるというのも悔しいのでかわいそうだがクーラーボックスに入ってもらった。やはりアマダイは釣りつくされたか、それとも縦横無尽に動き回っている漁船がよくないのだろうか。
菊新丸さんの話では底引きではなくてタチウオを獲っているのだということだが、どちらにしても魚に対しては良い影響を与えないはずだ。
釣れないときによくあることだが、どうしてだか釣れない船同士が集まる傾向がある。今日も、僕が1艘だけで浮かんでいると、それに目を付けたか、別の船がやってきた。それを見て、あそこは釣れているのかもしれないと思うのだろう、別の船がこっちに近づいてくる。
だからこんなときは絶対に釣れないのだ。そう思うと完全にやる気がなくなり、午前9時に終了。
こんなことなら、紀ノ川にキスを釣りに行けばよかったと後悔してもあとの祭りなのである・・。
僕が、アマダイが釣れないと業を煮やしている頃、加太の海では遊漁船の転覆事故があったらしい。
事故現場は友ヶ島の沖ノ島と地ノ島の間にあるナカトという場所だ。ニュースの記事によると、原因は海水の浸水によるものだったそうだ。
ここは潮流が速い時は海面が盛り上がるほどの強い流れになる。画像を見ると転覆した船は船外機船で、しかもVハルではなく底が平らのように見えるので喫水から上はそれほどの高さがない船のように思える。そんな船があの潮流の中に突っ込んでいけば確かにデッキに海水が流れ込んでくる可能性はある。しかし、もうひとつ考えられることがあって、この時間にあの場所で魚を釣ってたりしたら、意地悪な帝国軍に真横を走られ、その波をかぶってしまったということも考えられるのではないだろうか。どこからともなく流れてくる噂を待ちたいと思う。
無謀といえば無謀だ。おまけにこの船は遊漁船らしいのだが、もっと注意を払うべきであったはずだ。僕もたまには通過する場所であるが、ぼくの船くらいの大きさでも恐怖を感じることがあるくらいだ。知床沖の事故以来監視の目は強くなったということだが、これでまた監視の目が一掃強くなるのだろう。
今日は日曜日。たくさんの船がこの事故を目撃し、写真や動画がSNSにアップされていた。
乗っていた人たちは全員命に別条はなかったということなので不幸中の幸いではある。
自分のことをふりかえってみると、人のことは言ってはいられない。今日も万全の態勢とはいい難いような形での出港であった。
ひとつ目は、エンジンを始動させようとしたら、セルモーターの調子がよくないのか、モーターが回らない。バッテリーが上がっているのか、モーターとギアの接合がうまくいっていないのか、キルスイッチが効いてしまっているのかまったくわからなかった。何度かスタートボタンを押すとなんとか始動してくれたが、今日の釣りは停止と始動を繰り返す釣りだ。おまけにアイドリング状態が不機嫌だから止まらなくてもいいところでもしょっちゅう止まってしまう。海の上でエンジンが始動しなければ漂流するしかない。念のため、港で一度エンジンを切って再始動させてみたらすぐに始動したし、今日は渡船屋が営業しているので最悪の時は助けに来てもらえるだろうと他力本願で出港した。
ふたつ目はその連絡手段だ。出港した時点でスマホのバッテリー残量が20%を切ってしまっていた。夕べの段階でかなり少なくなっているのは知っていたが、釣りをしている間は大丈夫だろうと思っていたら、カメラを忘れてきたのでスマホで写真を撮ったりラインをやったりしているとみるみる残量は減ってゆき港に戻った時には8%にまで減っていた。これではエンジンが止まっても助けを呼べないではないかと自分のアホさ加減にあきれてしまったのである。
三つ目は飲料水だ。家からペットボトルのお茶を1本余分に持って行こうと思って忘れてしまい、まあ、なんとかなるだろうといつものスーパーでも1本しか買わなかったのだが、この猛暑のなか、500mlだけの飲料ではまことに不安だ。それこそ漂流となったら目も当てられない。食料や飲料や燃料には余裕をもっておけというのが船を出すときの鉄則なのだが、そんなこともお構いなしというのはいつかはえらい目にあるのかもしれない。
今日の事故を受けて少しは気を引き締めねばと思うばかりなのである。