母が連れてきた熱波が、すっかり去り、肌寒いぐらいの朝になった。
今日は10日。旦那の47才の誕生日。これで我々の間の年の差は8才に戻る。別にどうでもいいことだけど。
帰りは、うちから車で30分弱の所にある空港から旅立つので、気分はかなり楽ちん。
丸11日間の滞在中、母がリラックスできたのは多分、最後の2日間だけだったと思う。
自分が善かれと思って気遣ったり、やったりすることのほとんどが、うまく伝わらないどころか、否定されたりしたのだから。
でもまあ、旦那もわたしも、そして母も、いい年をして、自己主張をしてしまうタチなので仕方がない。
気を遣って欲しくないのも、気を遣いたいのも、その狭間でうろうろして疲れてしまうのもみな、それぞれの性質の現れなのだから。
こうやって、何度も失敗を重ねながら、少しずつうまくやっていける方法や道を探し出していくしかない。
母は、ライオン・キングの鑑賞と、超ウマの中華料理を食べた日の後、丸2日間、家でゆっくり過ごした。
よく笑い、よく食べ、よく寝た。
そして、わたしのiPadでゲームをしたり、新聞を読んだりした。
わたしが気功のクラスに行っている間に、ひとりで散歩に出かけたり、家の中で軽い運動をしたりした。
母の滞在の最後の晩、いろんなことが頭の中に思い浮かんできて、全然眠れなかった。
思いっきり目が腫れたまま朝を迎えた。
出発記念。
もういっちょ!
ボケボケのまま高速で車を走らせていると、真逆の方向に向かっていることに気がついた。
げげっ!
母にバレないよう、適当に誤摩化して、コソコソと家の方に戻る。
朝の通勤ラッシュをご丁寧にも二度やり過ごし、空港に着いたまでは良かったが、そこでまたまた問題発生。
ターミナルの駐車場が見つからない。
いつもなら、スイスイと行く道を、ぐるぐるぐるぐる同じ所を回っているのに気がついた母。
「あんた、なにやってんの……」
最後まで心配をかけた。
早めに出かけたのに、15分遅れで到着し、カウンターで手続きを済ませ、セキュリティーチェックの列の手前で別れた。
離れた母に、ありがとう、と口で伝える。
母は、腕時計を外した方がいいか?などと心配している。
X線検査がしっかり行われていて、乗客全員がバンザイをして検査を受けている。
母に、バンザイするように動作で伝える。
無事に検査を終え、荷物をまとめて、彼女はゲートの向こうに消えていった。
バイバイ、来てくれてありがとう。ごめんな。
家に戻ると、ムクゲの花が、爽やかな風に揺られて笑っていた。
今回に懲りずに、また母は来てくれるだろうか。
今日は10日。旦那の47才の誕生日。これで我々の間の年の差は8才に戻る。別にどうでもいいことだけど。
帰りは、うちから車で30分弱の所にある空港から旅立つので、気分はかなり楽ちん。
丸11日間の滞在中、母がリラックスできたのは多分、最後の2日間だけだったと思う。
自分が善かれと思って気遣ったり、やったりすることのほとんどが、うまく伝わらないどころか、否定されたりしたのだから。
でもまあ、旦那もわたしも、そして母も、いい年をして、自己主張をしてしまうタチなので仕方がない。
気を遣って欲しくないのも、気を遣いたいのも、その狭間でうろうろして疲れてしまうのもみな、それぞれの性質の現れなのだから。
こうやって、何度も失敗を重ねながら、少しずつうまくやっていける方法や道を探し出していくしかない。
母は、ライオン・キングの鑑賞と、超ウマの中華料理を食べた日の後、丸2日間、家でゆっくり過ごした。
よく笑い、よく食べ、よく寝た。
そして、わたしのiPadでゲームをしたり、新聞を読んだりした。
わたしが気功のクラスに行っている間に、ひとりで散歩に出かけたり、家の中で軽い運動をしたりした。
母の滞在の最後の晩、いろんなことが頭の中に思い浮かんできて、全然眠れなかった。
思いっきり目が腫れたまま朝を迎えた。
出発記念。
もういっちょ!
ボケボケのまま高速で車を走らせていると、真逆の方向に向かっていることに気がついた。
げげっ!
母にバレないよう、適当に誤摩化して、コソコソと家の方に戻る。
朝の通勤ラッシュをご丁寧にも二度やり過ごし、空港に着いたまでは良かったが、そこでまたまた問題発生。
ターミナルの駐車場が見つからない。
いつもなら、スイスイと行く道を、ぐるぐるぐるぐる同じ所を回っているのに気がついた母。
「あんた、なにやってんの……」
最後まで心配をかけた。
早めに出かけたのに、15分遅れで到着し、カウンターで手続きを済ませ、セキュリティーチェックの列の手前で別れた。
離れた母に、ありがとう、と口で伝える。
母は、腕時計を外した方がいいか?などと心配している。
X線検査がしっかり行われていて、乗客全員がバンザイをして検査を受けている。
母に、バンザイするように動作で伝える。
無事に検査を終え、荷物をまとめて、彼女はゲートの向こうに消えていった。
バイバイ、来てくれてありがとう。ごめんな。
家に戻ると、ムクゲの花が、爽やかな風に揺られて笑っていた。
今回に懲りずに、また母は来てくれるだろうか。