ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

夏野菜とうろこ雲とクモ男爵と

2012年07月22日 | ひとりごと
今日の収穫。


たったこれだけの野菜を獲っている間に、10カ所も蚊に刺されてしもた。
痒ぅ~~~!!

穫れたての野菜は、包丁の刃を入れると、シャキッという音をたてる。
冷蔵庫の中の野菜とは、まるっきり違う。


今日の空。


こないだまで100℉超えてたのに、なんとも爽やかな秋夏。
半袖やとちょっと肌寒いぐらい。


今夜のクモ男爵。


直径50センチはある、見事な巣のど真ん中で。






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六ヶ所再処理工場が、1日で33京ベクレル(原発1年分超)の放射能を、環境に放出するワケ

2012年07月22日 | 日本とわたし


千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。小出さん、今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」

小出「よろしくお願いします」

千葉「今日は、毎日新聞論説委員の池田昭さんと一緒に、お話を伺います」

小出「はい」

池田「あ、よろしくお願いします」

小出「はい。池田さんよろしくお願いします」

池田「どうも」

千葉「さて小出さん、先週このコーナーでですね」

小出「はい」

千葉「え……リスナーの方から頂いた質問で、
青森県六ケ所村の再処理工場から環境に出される放射性物質が、めっちゃめちゃ多い、ということで。
年間で33京ベクレルもある
という、お話について、伺ったんですけれども」

小出「はい」

千葉「平均的な原子力発電所から、環境に出される放射性物質の1年分を、この再処理工場から出される量は、1日で抜いてしまう、ということでしたよね」

小出「そうです」

千葉「まあ、再処理工場は、それぐらい多くの放射性物質を環境に出す、というお話で。
わたくしめっちゃめっちゃ驚いたものですから、もう少し、このことについて、今日は詳しくお伺いしたいと思っております」

小出「はい」

千葉「で、早速なんですが」

小出「はい」

千葉「なんでですね。再処理工場は、そんなに放射性物質が出るんですか?」

小出「はい。再処理工場という名前を聞くとですね、普通の方の中には、原子力発電所が生み出す放射能を、なにか処理してくれる、消してくれる工場なのかと、考える方が結構いらっしゃることに、私は気が付きました」

千葉「はい」

小出「しかし、再処理工場というのは、もちろん、放射能を消したりすることができるわけではありませんで。やることは、プルトニウムという、長崎原爆の材料になった物質を、ただ取り出すということをやる工場、です。
それで、ちょっと、皆さんにイメージを持っていただきたいのですが。
原子力発電所でウランを燃やしていますが、そのウランは、直径1センチ高さ1センチ、という、まあちょっと大きめの枝豆の豆のようなですね、ぐらいの大きさの瀬戸物に、焼き固めてあります」

千葉「はい」

小出「それを、燃料棒という、まあ、細長い物干し竿のようなものの中に、ずらりと並べて詰めてある、のです。
で、運転中はその、ウランが燃えて、核分裂生成物、いわゆる死の灰ができていくのですが、
それと同時に、プルトニウムという、長崎原爆の材料もできていくという、そういう物理的な性質を持っています


千葉「ええ」

小出「で、原子力発電所が、長い間運転していると、燃料の焼き固めた瀬戸物の中に、核分裂生成物とプルトニウムが、どんどん溜まってきますし、
燃え残りのウランもまた、残っているという状態で、いわゆる、使用済みの燃料になります。
で、通常運転中は、それらすべてが、燃料棒という金属の鞘の中に閉じ込められている、ことになっていますので、
原子力発電所から出てくる放射能は、基本的には、あまり多くないという状態にした、のです」

千葉「はい」

小出「ただし、再処理という作業の目的は、プルトニウムを取り出すということなのです。
一体じゃあ、瀬戸物に焼き固めたウランの塊の中から、プルトニウムをどうやったら取り出すことができるのか、ということを皆さんに想像して欲しいのですが。
まず、その、金属の棒の中に入っていたら、全く手をつけることができませんから、金属の棒を、再処理工場で、一番初めてちょんぎってしまいます」

千葉「はい」

小出「つまり、せっかく放射性物質を閉じ込めていた金属の鞘を、バラバラにしてしまって、瀬戸物をむき出しにするという作業から始まるのです。
次に、瀬戸物の中には、核分裂生成物と、プルトニウムと、燃え残りのウランが渾然一体となって、まあ1つの瀬戸物の塊を作っているのですが、
その中からプルトニウムだけを取り出す、ということをしようとしたら、どうしたら良いでしょうか


千葉「もう、バラバラ……に、しちゃうんですか」

小出「はい(苦笑)。まあバラバラに、まあ例えば、瀬戸物を砕く、という事もいいかもしれませんけど。
砕いたところで、いずれにしても、ウランと燃え残りのウランと、核分裂生成物とプルトニウムが、渾然一体となった、ただただまあ、バラバラになった瀬戸物になるだけなんですね。
ですからどうするかというと、瀬戸物をどろどろに溶かして、液体にすると言っているのです」

千葉「はい」

小出「皆さん、家庭の茶碗とかですね、お皿とか箸置き、それをどろどろに溶かすということが、想像できるでしょうか」

千葉「いやあ……、あんまり想像できませんよね」

小出「ですよねえ。
要するに、大変まあ、困難なことをやろうとしているわけで。
濃度の濃い硝酸を、温度をかけて温めて、その中で、瀬戸物をどろどろに溶かしてしまう、というのです。
んで、その上で、薬品を加えていって、燃え残りのウランと、核分裂生成物と、プルトニウムを、
ケミカル、まあ化学的な精査操作をして、分けるというのが、再処理という作業
、なのです。
で、原子力発電所では、せっかく瀬戸物の中に閉じ込めていた、あるいは、燃料棒の中に閉じ込めていたという放射能を、
全部バラバラにして、剥き出しにして、液体にして分離するというのが、再処理という作業
なのです。
もう、途方も無い危険な作業ですし、放射能が外に出てきてしまうということは、もうどうしようもないことなのです」

千葉「んー、せっかく閉じ込めていた、その放射性物質、放射能を、そうやってバラバラにすることによって」

小出「はい」

千葉「外に出しちゃうということなんですか?」

小出「そうです」

千葉「え……でも、そんなにたくさん、環境に出てしまうということを、国は認めてるんですか」

小出「もちろん、です。
元々、この再処理という作業は、はじめに聞いていただきましたように、長崎原爆を作る材料だったプルトニウムを、どうしても取り出さなければいけないという、軍事的な要請で始められたのです」

千葉「ほう」

小出「んで……軍事的な要請というのは、安全性も経済性も無視できるという、条件がありますので、ようやくにして成り立った技術なのです。
ただ、日本というこの国は、取り出したプルトニウムを、原爆にするのではなくて、また、原子力発電所の燃料に使うんだ、ということを言って、再処理ということをやろうとした、のです。
でも、軍事的な目的でやろうと、商業的な目的でやろうと、やることは同じなわけですから、
膨大な放射性物質が、環境に出てくるということは避けられない
ことになった、のです」

千葉「え、でも小出さん」

小出「はい」

千葉「33京ベクレルなんてものすごい量の、まあ放射性物質が出てくるわけですから」

小出「はい。それはあの、クリプトン85という、たった1種類の放射性物質で、それだけ、です。
その他にも、トリチウムであるとか、炭素14であるとか、もう様々な放射性物質を、環境に出す
ことになります」

千葉「はい。これは、出すのを防ぐ技術ってのは今、無いんですか?」

小出「クリプトン85というのは、希ガス、と私達が呼んでいる放射性物質でして、
完全なガス体で、どんなことをやっても、他の物質と化合しないし、フィルターというものにもくっつかないという、そういう特殊な性質をもっています。
そのため、再処理工場側は、クリプトン85に関しては、一切補足しないで全量を放出する、と言っています」

千葉「うーん」

小出「ただし、やり方はあるのです。
例えば、クリプトン85というその……気体……まあガスなのですけれども、マイナス153度まで冷やすことが出来れば、液体に出来ます」

千葉「はい」

小出「液体に出来れば、もちろん閉じ込めることが出来る、わけですから、お金をかけて、やろう、やる気になればできるのです。
ただし、そんなことはしない、というように、再処理工場が言っています」

池田「うー……」

千葉「お金かかるからですか」

小出「お金がかかるからです。
すでに国の方は、クリプトン85を閉じ込める技術を開発するために、確か160億円だったと思いますが、研究開発資金を投入しました。
そして、出来るということは分かったのですが、実際にやろうと思うとお金がかかるし、仮に閉じ込めたとしても、それをずうっとお守りをするのも大変なので、もう初めから放出してしまう、ということにしました

池田「あの小出さん」

小出「はい」

池田「先日来ですね、」

小出「はい」

池田「あの……福島原発、からですね」

小出「はい」

池田「あの、たとえその使用済燃料棒ではないとはいえですね、あの、燃料棒の取り出しの映像が映ってますよね」

小出「はい」

池田「あれ見ても、多くの人達が見たと思うんですが、かなりゾッとする話なんですが」

小出「そうですね」

池田「それをどろどろにしちゃう、ということになるとですね」

小出「はい」

池田「これはかなり愚かな、行為の繰り返しと」

小出「はい。私は、やるべきでないと思います」

池田「うーん……」

千葉「ん……」

池田「ですよね……」

小出「はい」

池田「あれでも、ぞっとするような映像を見せつけられてるような気がするんですね」

小出「そうですね。まあ原子力というものに手を染めてしまえば、どうしても放射性物質を作ってしまう、わけです」

池田「そうですね」

小出「はい。大変な困難な問題を、これからずうっと抱えていくことになります」

千葉「分かりました。小出さんどうもありがとうございました」

小出「はい。ありがとうございました」

*******       *******       *******

六ヶ所村再処理工場の全景


いったい、原子力業界の人間は、なにを考えてこんなことをやってるのやろう。
この再処理については、原子力の親玉のアメリカでさえ、カーター政権時代に、政策で禁止してるっちゅうのに。
それは1977年のことで、今からもう35年も前の話やし。
ただ、その後で、あの、思い出すのもおぞましい、ブッシュが共和党の政権を取り戻した2001年に、
『国際原子力エネルギーパートナーシップ(GNEP)』構想っちゅう、おなじみ大文字のアルファベットが並ぶ悪巧みが打ち出されて、
アメリカが中心になって、原子力先進諸国(もちろん日本もグルやったんやろ)、濃縮・再処理技術を放棄した諸国に対し、
発電用の核燃料を供給したる、使用済燃料の引き取りもやったるわ、とか言うて、甘い話を餌に妙なちょっかい出しとったんやけど、
そんな愚かで意味の無い構想なんか、もちろんオバマ政権は却下。無かったことになってるねん。

再処理なんか多分無理。
最初は夢を抱いて、必死で研究開発してたんやろけど、
現実的に賢う考えてたら、もうとっくの昔に中止して然るべきことのはず。

原発廃炉も大事やけど、この六ヶ所を動かしてしもたら終わり。
施設周辺の農産物、海産物、さようなら。
イギリス(セラフィールド)やフランス(ラ・アーグ)の再処理施設周辺では、小児白血病が増えてて、それを政府も認めてんねん。
おまけに、そこにも活断層があるやもしれんと言うてる学者がおんねん。
そんな、プルトニウムだらけのとこに、おっきな地震が起こったら、どないなると思う?
だいたい、プルサーマル発電も、高速増殖炉も、もうあかんのに、なんでそんな再処理工場なんかが必要なわけ?
意味ないやん。

もうええかげんに退場して!
日本から追い出してやりたいけど、そうはいかんわ。
なにがなんでも、あんたらを、日本の法で罰したる!

けどな、あんたらがなんぼ罰せられても、あんたらが撒いた放射能汚染も、放射能のゴミも、それからボロボロの原発も、みんなみんな残り続けるねん。
それが、日本の未来をどれだけ大変なもんにするか、そのことの罪深さを、思い知らせてやりたい。
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国は、福島の人たちを、実験動物扱いしてる!

2012年07月22日 | 日本とわたし

除染、ゼネコンしか…… 自治体、巨額予算を丸投げ
東京新聞 2012年6月1日


除染のため、スコップやくわで庭の表土をはぎ取る作業員たち。まさに人海戦術だった=福島県広野町で

福島県内で、東京電力福島第一原発から放出された、放射性物質の除染が進むが、受注先の多くは、大手ゼネコンが占めている。
自治体の年間予算を超えるような巨額事業だけに、自治体は、ゼネコンの動員力に頼ってしまう。
一方、きちんと積算した上での発注なのか、疑わしい事例も。
現場を追った。(増田紗苗)

本紙が、福島県内の自治体などに、除染の発注状況を聞いたところ、表の通り、大手ゼネコンの名前が並んだ。
しかも、一契約当たりの金額が、非常に大きい。

例えば、人口約5300人の広野町。
例年の年間予算の、二倍に当たる64億円で、清水建設と、生活圏の除染を一括契約。
人口約65000人の南相馬市でも、同予算の277億円を大きく上回る400億円で、竹中工務店を中心とした、共同企業体(JV)に一括発注した。
自治体の担当者にとっては、とてつもなく大きな事業規模。
端数のない数字からは、本当にきちんと見積もりをしたのか、疑問もわいてくる。

ゼネコンに丸投げしているのでは? 
率直に疑問をぶつけると、
「市も地元業者も、今までやったことのない規模の事業。
細分化して地元業者に発注すると、手続き業務が煩雑になり、こっちがパンクしてしまう」(伊達市市民生活部の半沢隆宏部次長)、
という答えが返ってきた。

環境省が1月に、一般競争入札で発注した、楢葉町役場周辺の除染では、入札額の高値と安値の間に、12倍もの開きがあった。
入札額が、これほど開くのは異例だ。
環境省除染チームの担当者は、「契約内容に問題はなかった」とした上で、
「省もゼネコンも、除染の実績が乏しく、手探り状態だった」と明かした。

ゼネコンにとって、除染はうまみがたっぷりなのか。
「公共事業が減る中、仕事を取りたいという思いは、各社とも強い」と大手ゼネコン関係者。
一方、別のゼネコン幹部は、「除染はノウハウが確立されておらず、人件費がかかるので、おいしい仕事ではない」と否定した。

除染の現場を見ると、確かに人海戦術。
広野町の現場では、山際の民家の庭で、ヘルメットに防じんマスク姿の男性十数人が、くわやスコップを手に、表土を黙々と取り除いていた。

「地元中心に、700人の作業員を集めたが、作業が細かくて、予想以上に時間がかかっている」。
清水建設、広野町作業所の松崎雅彦副所長が、ため息交じりに語った。
遅れれば、その分だけ人件費がかさむ。
その場合は、町が国に、追加の予算措置を求めることにしている。

既に、自宅の除染を終えたという、同町の自営業の男性(64)は、
「大人数で、何日もかけて除染していたけど、本当に放射線量が落ちたのか分からない。気休めみたいなものだよ」とつぶやいた』




同じ国の人間同士やのに、金と欲に目が眩んだ輩が、棄民計画を企ててる政府の口車にホイホイ乗っかって、
ほとんど意味の無いことに、金を無駄使いし、人の健康を蔑ろにし、心を弄んでる。

国際原子力ロビーの権力は、この地球を窒息させるほどに強大。
敵は、土の中を巣食うアリの数以上に存在する。

叩いても叩いても、穴からひょっこり頭を出してはひっこむモグラ。
わたしらをあざ笑うように、ニタニタしながら。

けど、負けへんで。
今回は負けられへんねん。
そう決めてん。
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米国裏庭いきもの事情

2012年07月22日 | 米国○○事情
こないだまでの、フライパンの上で焼かれてるみたいな暑さが、まるでウソみたいに涼しくなった。
気温なんか、20℃も無い。
40℃近かってんから、20℃もいきなり下がったことになる。

涼しなると、裏庭には二羽、ニワトリがいる……じゃなくて、
家賃も払わんと、裏庭を勝手に住処にしてる連中が(向こうからすると、わたしらが侵入者やねんけど)、散歩したり食事したりし出す。

カーディナルくん。


グラウンド・ホッグ一家の息子。


彼はこないだから、どーもこの木の葉っぱに興味があるらしく、ここに来ては垂れた枝にしがみついて、上の葉っぱをかじろうとしてる。


親父は、わたしがせっせと育てたパセリを、見事にムシャムシャと完食!
それ以降裏庭で野菜やハーブを育てることをやめたので、息子はおこぼれをいただくこともなく、こうやってジャングルの葉っぱを食らう。


こうやって見ると、目の縁取りが歌舞伎役者のようで、男前に見えんでもない。


それを見下ろしている鳥。


平和なりけり。
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