今年の冬は大雪が降って寒い。
そんな予報が出ているらしい。
もうすでに、11月中旬に大雪が降って、雪かきを経験しているし、零下になることも珍しくない。
夜なんてもう、毎日のようにマイナス5℃前後まで気温が下がっている。
今年は暖房用のオイル代がすごいことになってしまいそうで今から恐ろしい…。
長男くんの就活が実り、昨日から出勤している。
マンハッタンのミドルタウンにある、本人いわく、周りの人たちが親切で気持ちよく働ける会社らしい。
大学を出てから我武者羅に働き、今年の5月から一時休憩して、博士号を取るべく復学をしようとしたが叶わず、けれども実家に戻っているのでのんびりと(本人はそうではなかったかもしれないけれど)就活をやっていた。
まあこれでひとまず一安心。
指揮の練習は毎日やっている。
レッスンで教えてもらったことが、少しずつ身に付いてきたような気がする。
楽譜には細かな書き込みが増えてきたし、イメージトレーニングにも慣れてきた。
先週末は、オーケストラのメンバーではなくて、歌手の二人と一緒にリハーサルをした。
デュエットのソプラノを担当するのは、ロシア人のベテラン。
メゾソプラノは学生のアメリカ人。
実はこの二人の間には、これまでの練習の様子を見る限り、ピリピリとした緊張があったので、それをときほぐすことができたらと思い、彼女たちとわたしの3人だけの練習を提案した。
練習日当日に、メゾソプラノの学生から、こんな話を聞いた。
わたしはいつも、ソプラノの影でいて、光が当たらない感じがする。
自分の歌いたいように歌おうとしても、それを認めてもらえない。
高圧的な言い方をされて気落ちする。
わたしの意見も取り入れてほしい。
う〜ん…ここまでとは思っていなかったので唸ってしまった。
マンハッタンに向かう車の中で、運転してくれる夫の横で、練習をしながら二人の気持ちをどうほぐすか考えたのだけど、もう現場でその都度対応していくっきゃないと腹を括った。
マンハッタンの街並みは、何度来たって写真に撮りたくなる。
18年半も観光客をやってると、夫はいつも呆れている。
実は自分でも呆れてたりするんだけど…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ad/e70440828c7573b59a6aed87f903eb12.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/db/2eae40781994e151953cf6e078cb6386.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/2d/3c0eb0bbbad9f3fe42cc6b08b9a5c952.jpg)
待ち合わせはOPERA AMERICA。
ACMAの新しい拠点だ。
スタッフの人たちはみんな親切で温かいし、ホールの音響も良いし、練習室のピアノの質も前の場所に比べたらダントツに良い。
そしてレンタル代が前の場所より安い。
なんでもっと早くここに移らなかったんだろうと思う。
練習時間はあっという間に終わってしまった。
彼女たちの歌を集中して聞けたことは良かった。
今まではいつもオーケストラのメンバーと一緒だったので、二人の間のバランスとかタイミングとか、ハーモニーの響きとかに集中して聞けなかった。
聞いてみると、やはりソプラノの響きが強すぎて、メゾソプラノが十分に伝わってこない部分があちこちに見つかった。
テンポが次々に変わる曲だけども、それぞれのテンポの中のそれぞれのフレーズにも揺れがあって、どういう風に揺れたいのかが理解し合えていない。
それで二人に意見を聞いたり、実際に歌ってもらったりしたのだけど、「その時々によって歌い方は変わるから」なんて言い出すもんだから、全身汗まみれになってしまった。
これが一人の歌手対ピアノ伴奏っていうことだったら、ここまでこじれないだろうになあ…。
そして練習が終わってから、今度はソプラノのベテランの方から話があった。
彼女(メゾソプラノ)はずっと練習不足だったと思う。
歌い方が平坦で、腹筋をちゃんと使っていない。
どう歌いたいのかわからない。
先日二人だけで練習したんだけど、なんの連絡も無しに1時間半も遅れてきた。
若いからかもしれないけれど、わかるでしょ、1時間半。
うーん…これは歌以前の問題かもしれない。
もう一度、今月中に練習する。
今度は2時間かけて。
練習の後に、できたら3人でお茶でも飲みながら話そうと思う。
とにかく、せめて歌手たちだけでもまとまってくれないと、わたしには33人の、主張が強そうなオーケストラメンバーをまとめる仕事が残っている。
コンサートは来年の11月で、なんだまだまだあるじゃないかと思われるかもしれないけれど、この曲の全体練習は今のところ、今後はたったの二日ポッキリで、その後は本番直前にちょろちょろっとするだけ。
たった二日、それぞれ3時間練習したところで、こんな抒情詩的で表現の細やかな曲を、あのメンバーで演奏しきれるはずがない。
なんて断言してしまう自分も自分だけど、だからせめて歌だけは心配せずに振りたいと思う。
かなり気持ちが重くなってしまったけど、帰りにここに寄って、大好きな餅菓子を買って帰ったのでもう大丈夫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/a8/57e6aad59c04608c6485e0d0d1a058dd.jpg)
大好きな俳優さんの言葉の覚え書き。
人の人生を研究するある教授が、65歳を超えた人々に聞いた。
「あなたの人生を振り返ってみて、最も後悔することはなんですか?」
「我慢できずに退職したこと?」
「間違った判断で財産をなくしたこと?」
「つまらない人と結婚したこと?」
「浮気して離婚されたこと?」
最も多い答は、
「小さなことをついつい、くよくよ心配してしまってきたこと」
自分で決めてやったことは後悔しない。
時々ちょっと気になったりすることはあるけど。
そこから学ぶことがいっぱいある。
自分が決心したことは振り返らない。
それが自分にとって正しいものだったと信じてるから。
やめたくない仕事をしていること。
それだけで充分だし感謝している。
経験を積んで、分かってくると、やっていることにこれまでよりもっとストレスを感じるようになる。
分からずにいる時は、自由奔放に楽しくやってた。
分かってくると、悩みが増えてくる。
自分が一番好きになるものは、
自分を一番幸せにしてくれると同時に、
自分を最も用心深くさせる。
だんだん好きになる。
だんだん難しくなる。
だんだん怖くなる。
そんなふうに続けていくことが、私を成長させてくれる。
そんな予報が出ているらしい。
もうすでに、11月中旬に大雪が降って、雪かきを経験しているし、零下になることも珍しくない。
夜なんてもう、毎日のようにマイナス5℃前後まで気温が下がっている。
今年は暖房用のオイル代がすごいことになってしまいそうで今から恐ろしい…。
長男くんの就活が実り、昨日から出勤している。
マンハッタンのミドルタウンにある、本人いわく、周りの人たちが親切で気持ちよく働ける会社らしい。
大学を出てから我武者羅に働き、今年の5月から一時休憩して、博士号を取るべく復学をしようとしたが叶わず、けれども実家に戻っているのでのんびりと(本人はそうではなかったかもしれないけれど)就活をやっていた。
まあこれでひとまず一安心。
指揮の練習は毎日やっている。
レッスンで教えてもらったことが、少しずつ身に付いてきたような気がする。
楽譜には細かな書き込みが増えてきたし、イメージトレーニングにも慣れてきた。
先週末は、オーケストラのメンバーではなくて、歌手の二人と一緒にリハーサルをした。
デュエットのソプラノを担当するのは、ロシア人のベテラン。
メゾソプラノは学生のアメリカ人。
実はこの二人の間には、これまでの練習の様子を見る限り、ピリピリとした緊張があったので、それをときほぐすことができたらと思い、彼女たちとわたしの3人だけの練習を提案した。
練習日当日に、メゾソプラノの学生から、こんな話を聞いた。
わたしはいつも、ソプラノの影でいて、光が当たらない感じがする。
自分の歌いたいように歌おうとしても、それを認めてもらえない。
高圧的な言い方をされて気落ちする。
わたしの意見も取り入れてほしい。
う〜ん…ここまでとは思っていなかったので唸ってしまった。
マンハッタンに向かう車の中で、運転してくれる夫の横で、練習をしながら二人の気持ちをどうほぐすか考えたのだけど、もう現場でその都度対応していくっきゃないと腹を括った。
マンハッタンの街並みは、何度来たって写真に撮りたくなる。
18年半も観光客をやってると、夫はいつも呆れている。
実は自分でも呆れてたりするんだけど…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/ad/e70440828c7573b59a6aed87f903eb12.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/2d/3c0eb0bbbad9f3fe42cc6b08b9a5c952.jpg)
待ち合わせはOPERA AMERICA。
ACMAの新しい拠点だ。
スタッフの人たちはみんな親切で温かいし、ホールの音響も良いし、練習室のピアノの質も前の場所に比べたらダントツに良い。
そしてレンタル代が前の場所より安い。
なんでもっと早くここに移らなかったんだろうと思う。
練習時間はあっという間に終わってしまった。
彼女たちの歌を集中して聞けたことは良かった。
今まではいつもオーケストラのメンバーと一緒だったので、二人の間のバランスとかタイミングとか、ハーモニーの響きとかに集中して聞けなかった。
聞いてみると、やはりソプラノの響きが強すぎて、メゾソプラノが十分に伝わってこない部分があちこちに見つかった。
テンポが次々に変わる曲だけども、それぞれのテンポの中のそれぞれのフレーズにも揺れがあって、どういう風に揺れたいのかが理解し合えていない。
それで二人に意見を聞いたり、実際に歌ってもらったりしたのだけど、「その時々によって歌い方は変わるから」なんて言い出すもんだから、全身汗まみれになってしまった。
これが一人の歌手対ピアノ伴奏っていうことだったら、ここまでこじれないだろうになあ…。
そして練習が終わってから、今度はソプラノのベテランの方から話があった。
彼女(メゾソプラノ)はずっと練習不足だったと思う。
歌い方が平坦で、腹筋をちゃんと使っていない。
どう歌いたいのかわからない。
先日二人だけで練習したんだけど、なんの連絡も無しに1時間半も遅れてきた。
若いからかもしれないけれど、わかるでしょ、1時間半。
うーん…これは歌以前の問題かもしれない。
もう一度、今月中に練習する。
今度は2時間かけて。
練習の後に、できたら3人でお茶でも飲みながら話そうと思う。
とにかく、せめて歌手たちだけでもまとまってくれないと、わたしには33人の、主張が強そうなオーケストラメンバーをまとめる仕事が残っている。
コンサートは来年の11月で、なんだまだまだあるじゃないかと思われるかもしれないけれど、この曲の全体練習は今のところ、今後はたったの二日ポッキリで、その後は本番直前にちょろちょろっとするだけ。
たった二日、それぞれ3時間練習したところで、こんな抒情詩的で表現の細やかな曲を、あのメンバーで演奏しきれるはずがない。
なんて断言してしまう自分も自分だけど、だからせめて歌だけは心配せずに振りたいと思う。
かなり気持ちが重くなってしまったけど、帰りにここに寄って、大好きな餅菓子を買って帰ったのでもう大丈夫。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/a8/57e6aad59c04608c6485e0d0d1a058dd.jpg)
大好きな俳優さんの言葉の覚え書き。
人の人生を研究するある教授が、65歳を超えた人々に聞いた。
「あなたの人生を振り返ってみて、最も後悔することはなんですか?」
「我慢できずに退職したこと?」
「間違った判断で財産をなくしたこと?」
「つまらない人と結婚したこと?」
「浮気して離婚されたこと?」
最も多い答は、
「小さなことをついつい、くよくよ心配してしまってきたこと」
自分で決めてやったことは後悔しない。
時々ちょっと気になったりすることはあるけど。
そこから学ぶことがいっぱいある。
自分が決心したことは振り返らない。
それが自分にとって正しいものだったと信じてるから。
やめたくない仕事をしていること。
それだけで充分だし感謝している。
経験を積んで、分かってくると、やっていることにこれまでよりもっとストレスを感じるようになる。
分からずにいる時は、自由奔放に楽しくやってた。
分かってくると、悩みが増えてくる。
自分が一番好きになるものは、
自分を一番幸せにしてくれると同時に、
自分を最も用心深くさせる。
だんだん好きになる。
だんだん難しくなる。
だんだん怖くなる。
そんなふうに続けていくことが、私を成長させてくれる。