報道ステーションが、土砂投入予定日の前日に報じたこのビデオを観ると、辺野古新基地工事というものがいかに無意味であり、そんなものに巨額な浪費をすることがいかに愚かしいことか、
そしてこの愚行を支持する一部の狂人たちの無恥な決定のせいで、稀少な美しさを保ってきた海が、殺されようとしていることに、改めて激しい怒りを感じます。
ただ、こういった報道が、こんなギリギリの時になって流されても、仕方がないじゃないかと思います。
報道は、権力の横暴を止めることが仕事です。
いずれにせよ、この工事は、地盤も空も、条件的に不可能だという事実を示しています。
そのことをしっかりと伝えてください。
民意はもちろんのこと、民意があっても無くても、この工事自体が不可能なのだと、ちゃんと社会に知らしめてください。
空の問題については昨日の記事に書きましたが、ここにもう一度載せておきます。
・辺野古新基地建設に伴う高さ制限に、周辺の家屋や鉄塔など計358件が、抵触する。
・沖縄防衛局は、2011年に調査を発注しながら、今日までの7年間、県や名護市に説明をしていなかった。
・制限超過は、学校や民家、米軍辺野古弾薬庫やキャンプ・シュワブ内の建物など、広範囲にわたっている。
12月13日に報道されたものですが、辺野古の海の美しさ、そしてそれを抹殺しようとしている工事が完成不可能であることを、わかりやすくまとめてくれたものなので、文字起こししました。
【報ステ】辺野古土砂投入へ・・・想定外の軟弱地盤とは(18/12/13)
「ずらっとトラックが並んでいます」
「石を積んだトラックがこの先、20台30台といった数、並んでいるのが見えます」
土砂の投入が明日、始まります。
「この敷地内に土砂を搬入しようとするのに抵抗する人たちが、
「排除されていきます。次々に連れて行かれます」
明日、土砂の投入が予定されているのは、この海域です。
計画では、東京ドーム17杯分(2062万平方メートル)もの、大量の土砂が必要となります。
土砂の投入が始まる前に、埋め立て予定地周辺の海を覗いてみました。
色とりどりのサンゴが広がり、そこを住処とする魚たちが泳ぎ回っています。
実はこの海底で、ある想定外の事態が見つかったのです。
「非常に緩い・軟らかい」
「当初想定されていないような、特徴的な地形・地質が確認された」
これは、沖縄防衛局が一昨年3月にまとめていた、『辺野古周辺の地質調査の報告書』です。
詳細な調査は、500ページ以上に及びます。
この報告書を、地盤工学の専門家(日本大学理工学部准教授・鎌尾彰司氏)に分析してもらいました。
「N値をご覧いただくと、ほぼゼロが並んでおります」
「びっくりするくらいの数字だと思います」
注目したのは、ゼロが続くこの『N値』と呼ばれる値です。
『N値』は、ハンマーを落下させて、杭を30センチ打ち込むのにかかる回数です。
数字の大きさは地盤の硬さを示すもので、大型の構造物を安全に建てるには、『N値』50以上が望ましいとされています。
辺野古で測定された『N値=ゼロ』とは、どんな地盤かというと、
「ああー!あっと言う間に落ちていきました。落下させる前に、もうセットしただけで落ちていきましたね」
「そうですね、もうハンマーを乗せただけで落ちてしまう」
「N値にしましたら、ゼロという数字になります」
N値ゼロは、ハンマーを置いただけで自然と杭が沈んでしまうほどの、軟弱な地盤です。
「あーもうドロドロですね。うわー、ほとんど抵抗がありませんね」
「マヨネーズ的なイメージだと思います」
「こういうところには構造物は造れない」
「ええ、不可能だと思います」
防衛局の調査で、軟弱地盤が見つかったのは、この辺りです。
護岸や滑走路を造る場所と重なり合います。
「今は立ち入りが制限されていますが、あのオレンジのフロートの向こう側、まさにあの辺りの海域で、軟弱地盤が確認されました。非常に緩い地盤だということです」
海を案内してくれた(地元のダイバー)西平さんです。
以前、護岸の予定地周辺に潜った時の映像です。
これだけの規模のコノチハナガササンゴの群勢は、非常に珍しいと言います。
「(このサンゴは)泥場を好むんだとは思うんですけども、(海底は)相当軟らかいです」
「腕を突っ込むと、肘ぐらいまではズブッと入る」
防衛局の調査では、軟弱地盤は、海底から40メートルもの厚さで広がっていることがわかっています。
報告書の完成は、一昨年(2016年の)3月でしたが、政府は明らかにせず、市民からの情報公開請求を受けて、今年3月になってようやく開示しました。
「(政府は)軟弱地盤などもしっかりと調査してわかってる中で、それを無視してやっていく」
「本当に傍若無人」
沖縄県は、「今の設計のままでは、護岸の安全性は認められない」としています。
専門家は、地盤改良の必要性を指摘します。
「改良無くしては、こういう構造物を造ることは不可能である」
「当初、設計には入っていない地盤改良というのが入ってきますので、
「工期も工費も、かなり大がかりに、大規模になることが予測されます」
辺野古で大規模な地盤改良をするには、設計の変更が必要になるとみられ、その場合、知事の許可も必要になります。
ただ、防衛省は、軟弱地盤について、「今後の調査結果を含めて総合的に判断をする」との見解で、「現時点で地盤改良は検討していない」と言います。
政府は、移設工事の総事業費を、およそ2400億円あまりとしていますが、
沖縄県は、軟弱地盤の改良だけで、1500億円の費用と5年の歳月がかかると主張しています。
今日、沖縄県の玉城デニー知事が、菅官房長官、岩屋防衛大臣と、相次いで会談しました。
「工事は軟弱地盤があり、
「年数も予算も、およそ順調に工事が進められるような形ではないであろうと、
「この土砂投入が、もう後戻りできないという状況になるとは、決して思っておりません」
「仮に軟弱地盤が見受けられたとしても、
「十分に工法によって、解決、克服することは可能だと、
「明日を開始予定日としておりますので、予定通り開始させていただきたい」
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愚かな政府の強行策によって死滅させられようとしている辺野古の海が、どんなに美しく素晴らしいものであるか、見てください。
辺野古・大浦湾。「サンゴと魚群に満ち溢れる海★」 沖縄本島Dive Shop桜海
今一度、署名、お願いします!
辺野古新基地建設工事の停止を求める電子署名活動に協力してください!
この署名を、来年の1月7日までに10万筆集めることができれば、ホワイトハウスが請願を受け付けます。
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https://petitions.whitehouse.gov/petition/stop-landfill-henoko-oura-bay-until-referendum-can-be-held-okinawa
念の為、日本語での趣旨説明はこちら。
https://note.mu/tkatsumi06j/n/ndb0592be531d
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