ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

映画『新聞記者』 このままでいいんですか私たち? この国の民主主義はカタチだけでいいんですか?

2019年07月07日 | 日本とわたし
映画『新聞記者』、もうご覧になりましたか?

「官邸とメディアの裏側を描いた、孤高のサスペンス・エンタテイメント!」と書かれている通り、内閣官房と女性記者の闘い…ここで「え?それってもしかして…」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、フィクション仕立てとは思えない内容の映画です。内容が内容だけに、テレビや新聞では紹介しにくい(特に安倍政権に忖度している局や社は)だろうと思っていましたが、朝日新聞は朝刊夕刊の両方で、大きく一面記事を出したようです。河北新報も!

こんなTwitter感想投稿キャンペーンも!






#新聞記者みた pic.twitter.com/sBwjwWtuF7


映画の中で、伊藤詩織さんをモデルとした人物への批判の投稿が、内閣情報庁舎室の数十台ものパソコンから一斉に送られる、という場面があります。
生々しいです。
で、この映画がとても反響を呼んでいるということを察知したのか、こんなことが。

トップ画面の動画データに対し、同一のIPアドレスから、人力ではあり得ない数のアクセスを受けているというんです。
SNSに出している広告でもおかしな動きが出ていて、相次ぐ通報で掲載の制限を受けている状況。
どういう人たちが、どんな目的でやっているのか。
とにかく不気味です」(配給関係者)

新聞赤旗より引用:
森友・加計疑惑や公文書改ざん、レイプ不起訴疑惑など、安倍政権下のなまなましい現実を背景に、
官邸権力の横暴、報道の自由の侵害に、民主主義の危機を憂えるプロデューサー・河村光庸さんが、
望月衣塑子・東京新聞記者の『新聞記者』から着想を得て発案。
「映画こそ自由な表現を」と、独自の展開で物語が運ばれます。
監督の藤井道人さんは1986年生まれ。
河村プロデューサーから、
「若い世代に政治がどう映っているのか」と、映画の話を持ち込まれたときに、「興味がない」と2度断ったといいます。
でも今は引き受けてよかった、と。
「この国に生きている人間として、自分たちの話なのになぜ今まで無視していたのか、この映画に携わることで、逆にそこに気づき、再確認しました。
勉強することが多くプレッシャーもありましたが、俳優の方々と作りあげることができた時間は、自分の人生にとってすごく大きな出来事でした」と、映画への誇りを感じさせました。

官僚に与えられた任務は、現政権に不都合なニュースのコントロール。
「このままでいいんですか私たち」
上映スケジュールはこちらで↓

リアルなところでは先日、こちらのニューヨークタイムズで、こんな記事が報道されました。

これは、ニューヨーク・タイムズの電子版で5日、報道されたものです。
みなさんもご存知のように、菅義偉官房長官が記者会見で、東京新聞の望月記者の質問に対する回答を拒んだり、質問を遮ったりすることが延々と続いています。
その場に居る他の記者クラブの記者たちから、そのことについての抗議も非難もなく、パソコン入力のためのキーを叩く音が聞こえるだけです。
そういったメディア側の態度、そして民主国家であるはずの日本政府の独裁政権のような振る舞いについての批判が、記事には書かれてありました。
そして、日本政府の記者会見での、およそ民主主義とは思えないようなひどい態度の背景には、
「『記者クラブ』の存在があること」
「記者らはクラブから締め出されたり、情報にアクセスする特権を失ったりすることを恐れ、当局者と対立することを避けがちになる」と。

そして今日、このNYTの記事を、日本の新聞社が報道したのですが…。
腹が立ったのでツイートしました。

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