タイトル写真は、ウィシュマさんの遺族代理人である指宿昭一弁護士のツイートからお借りしました。
名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人の女性、ウィシュマ・サンダマリさんが(33)体調不良を訴えて、今年の3月に亡くなった事件。
ウィシュマさんは、去年の8月に、日本在留資格の期限が切れて不法滞在となり、国外退去の処分を受けたのですが、国に帰ると暴力を受ける可能性が大きかったため、日本で暮らしたいと願っていました。
引用:
◆体調不良の訴え「仮放免のアピール」と軽視
「鼻から牛乳や」。
最終報告によると、死亡5日前の3月1日、衰弱したウィシュマさんがカフェオレをうまく飲み込めず、鼻から噴き出した。この時、介助していた職員はそう言ってからかった。
死亡当日の朝には、抗精神薬を飲んでぐったりしているウィシュマさんに、「ねえ、薬きまってる?」と話しかけていたことも判明。
職員は「フレンドリーに接したいとの思いから」と説明したという。
ウィシュマさんは、体調が悪化した1月以降、医療機関での診察や点滴を求めていました。
管理局施設内にある診療室の医師や看護師は非常勤で、ウィシュマさんが死亡した当日は不在だったそうです。
さらに、彼女の容態が悪化していった時も、一時的に、施設の外で滞在することを求める申請を速やかに認めてもいなかった。
ウィシュマさんの容体が悪化しても、職員だけで対応していたのでした。
で、その対応が一体どういうものだったのか?
ウィシュマさん遺族に入管 ビデオを公開 オリジナル版は→https://t.co/aoZCagDLZn pic.twitter.com/TQZbVYVF0X
— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) August 12, 2021
記事中にポッドキャストの紹介もあります。
引用:
千種さんが目にしたウィシュマさんは、衰弱して自力では歩けず、食事も水も吐いてしまうほど「危ない」状況だったといいます。
しかし、法務省・出入国在留管理庁が4月に公表した「中間報告」には、ウィシュマさんがパンや炭酸飲料などを口にしていたとする記述がある一方、容体を懸念した医師が当局に仮放免を勧めた事実は記載されていませんでした。
千種さんは、あたかもウィシュマさんが病気を装っていたかのような内容だと、怒りを込めて語ります。
入管は亡くなる直前13日分の映像を2時間に編集して縮めたという。13日間は単純計算で312時間あり、2時間はその1%にも満たない。残り99%にかれらが見せたくないどんな行為や発言が映っているのか。
— 望月優大 (@hirokim21) August 12, 2021
「映像は、記録が残る2月22日から死亡した3月6日までの13日分を、出入国在留管理庁が2時間に編集した」
ウィシュマさんの遺族の来日から3カ月以上。
— 南 彰 / MINAMI Akira (@MINAMIAKIRA55) August 12, 2021
政府が拒み続けた映像をようやく開示。
《映像を見た後、報道陣の取材に応じたワヨミさんは「姉は動物のように扱われ、殺されたようなもの。人道的な対応もまったくない。外国人がみな見るべきだ」》https://t.co/WqAUqyMzXr
切り縮められた2時間以外の部分には、もっと見るに耐えない事実が隠されているんだろう。
— 眞海🇺🇸🇯🇵🇰🇷 (@maumi11) August 12, 2021
行った虐待はもちろんのこと、この反省の無さ、人情の欠落に心の底からの怒りを感じる。 https://t.co/fBfvcQYfyB
見てほしい。ウィシュマさんの妹ワヨミさん「みんなに大切なことです。全ての外国人にこの映像を見て欲しい。これも聞いて下さい。今回は姉がこういうことになった。明日はあなたの番ですよ。こんなことは誰にも起きて欲しくない。」遺族の方々が映像の一部を再現しています。pic.twitter.com/mTdSfKx4r2
— 望月優大 (@hirokim21) August 13, 2021
文字おこし
映像の中の姉は、二人が知っている人物とはまるでかけ離れていました。
ワヨミさん:
みんなに大切なことです。
全ての外国人にこの映像を見て欲しい。
これも聞いてください。
今回は姉がこういうことになった。
明日はあなたの番ですよ。
こんなことは誰にも起きて欲しくない。
スリランカ人のワヨミさんとポールニマさん。
姉のウィシュマ・サンダマリさんは、今年3月、名古屋入管施設で亡くなりました。
今日、ウィシュマさんの収容中の様子が映った監視カメラの映像が、遺族に初めて開示されました。
映像を観たワヨミさんは、立っていることができず、倒れ込みました。
ワヨミさん:
姉は子どもみたいに「外に出してください」「薬をください」と、苦しみながら訴えていた。
一日中足が動かないまま、冷たい床の上に放置されたままだった。
死の1週間ほど前、今年2月の夜のことです。
ベッドから落ちたウィシュマさんは、泣きながら何度も助けを求めますが、看守はまともに対応することなく、冷たい床にウィシュマさんを放置した様子が映っていたといいます。
さらに、亡くなる5日前には、衰弱してカフェオレを飲み込めず、鼻から吹き出してしまったウィシュマさんに、2人の看守が、「鼻から牛乳や」と笑いながら会話する様子が映っていたそうです。
ポールニマさん:
人間には尊厳がある。
しかし、その尊厳が守られていないのははっきりしている。
従姉妹のマンジャリさん:
外国人だから、私たちのことを差別していると感じた。
映像は2週間分残されているにも関わらず、開示されたのは「2時間程度」。
代理人の立ち会いも認められませんでした。
今日は遺族が2時間全てを観ることに耐えられず、1時間ほどで中断しました。
遺族が私たちの取材に、あらためてビデオの様子を再現してくれました。
こういうベッドがあります。
そんなに広くない。
鼻から牛乳と看守が発言したとされている場面では、
「鼻から牛乳や」と言ってウィシュマさんを指差し、大声でハハハ、ハハハと笑った。
さらに、ベッドから落ちた部分では、ウィシュマさんを持ち上げようとはせずに、
こう、担当が来てね、ここ引っ張って、こうすると滑るでしょ床
ウィシュマさんが滑ったんですね
そうそう、そうです。
上半身だけが回ってしまっている。
頑張って頑張って、あんたも自分で頑張って。
ウィシュマは「痛い痛い痛い痛い」
看守は最後、ウィシュマさんを放置したまま、上を跨いで部屋を出て行ったということです。
点滴をして欲しいと、何度もこうしていました。
点滴の管もこういうふうに表して…。
今日観られなかった残りの映像は、あらためて日程を調整して開示されるということです。