ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

日本政府のそろばん勘定 「五輪を強行開催すれば財界が喜び、国民も何だかんだ言いながらアスリートたちの熱戦に酔いしれて批判的言動を忘却させ、ひいては自分たちの支持率も大幅回復できる』

2021年04月29日 | 日本とわたし

●東京五輪・パラリンピック組織委員会(JOC)・橋本聖子会長
●国際オリンピック委員会(IOC)・トーマス・バッハ会長
●日本政府・丸川珠代五輪相
●東京都・小池百合子知事
●国際パラリンピック委員会(IPC)・アンドリュー・パーソンズ会長
の5者による協議が28日に開かれ、観客上限数については6月に判断することで合意した。

その協議でのバッハ会長の発言、まあ読んでみてください、ものすごいですから。
われわれは日本国政府の決定、都が要請された緊急事態宣言を尊重している。
日本の国を守ろうという勤勉な精神を非常に称賛している。
五輪コミュニティーは日本とともに歩んでいる。
日本国民とともに歩み、思いを寄せている。
日本の社会は連帯感をもってしなやかに対応している。
大きな称賛をもっている。
精神的な粘り強さ、へこたれない精神をもっている。
それは歴史が証明している。
逆境を乗り越えてきている。
五輪も乗り越えることが可能だ。
献身的な努力で未曽有のチャレンジをしている。
リスクを最小化し、日本国民に安心してもらえる五輪になる。

そして日本政府の連中は、
五輪を強行開催すれば、財界が喜び、国民も何だかんだ言いながらアスリートたちの熱戦に酔いしれて批判的言動を忘却させ、ひいては自分たちの支持率も大幅回復できる」
とそろばんを弾いています。

同じく東京都知事も、
「開催でも中止でも、どちらに転んだとしても己の功績にすり替えたら、将来の政治ポジションに活用できる」
と目論んでいるはずです。

さらに選手及び関係者にはここまでの優遇を与え、その確保を無償でやろうとする鬼畜っぷり。

ちなみにこのスクープを報じたのは共産党の機関紙である「しんぶん赤旗」です。
大手の新聞社の取材能力が落ちたのか、それとも忖度なのか…いずれにしても弱腰が続いているのは確かです。

さらにさらに、事もあろうに子どもまで巻き込むつもりです。

このスクープもしんぶん赤旗。
東京都はこの観戦に都内の81万人もの小中学生らを動員させるつもりです。
しかもこの観戦を断った場合は「欠席扱い」にすると…。


日本側のトップたちには現在のところ1ミリも中止という考えはない。
むしろIOCが開催困難という結論を持ってきたとしても、逆に日本側はアピール材料を再整理し、『お願いだから開催してくれ』と説得及び懇願する方向性で一致している。

もう悪魔的と言っても過言ではない、狂気の沙汰としか思いようのない判断が次から次へと為されていて、開いた口が塞がらりません。

ここまで来たらもう、反対の声を巨大化するしか方法は無いのではないかと思うのですがいかがでしょう?
#看護師の五輪派遣は困りますというハッシュタグができ、ツイッターデモが大きく広がっています。


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