前回に続き、粘土の収縮について、述べます。
3) 陶尺(とうじゃく)の作り方
陶尺とは、作品を作る際、どの位大きくしたら良いかを、測る物差しです。
この物差しがあれば、作る際の大きさが、解かります。
この物差しの目盛り通りに、すれば本焼き後に、必要な寸法に、出来上がります。
作り方を、説明します。
① 収縮率を求める為に、試験板を焼きます。
) 使用したい粘土で、幅3cm、長さ25cm、厚さ5~8mmの平たい板(タタラ)を作ります。
その板に、正確に20cmの間隔で、二箇所に、細い線で、印をつけます。
) 本焼き(必ずしも素焼は、必要ない)後、この20cmが、どの位縮んだかを、測ります。
) 収縮率 =(最初の長さー焼成後の長さ)/最初の長さ*100 と成ります。
即ち、焼成後17.5cmならば、(20-17.5)/20*100=12.5%と成ります。
② このデータを元に、陶尺を作ります。
) 直角三角形を、紙に描く、
20cm の直線を、真横に引き、両端を点A,点Bとします。
点Aより、直角(90度)に垂線を伸ばします。点Bより、60度の角度で、線を引き、交点を、
点Oとします。
) その三角計の中に、20cmの線と平行に、17.5cmの線を引き、相似形を作ります。
その17.5cmの線上に、1cm(又は5mm)間隔で、目盛りを付けます。
) この目盛りと、点Oを結び、20cmの線まで、線を伸ばします。
) この20cm上の目盛りを、定規にしたい板に、書き写し、1から、番号を振ります。
(目盛りの間隔は、1cmの、12.5%増に、成っているはずです。)
長い定規は、この目盛りを、等間隔で、刻んで伸ばします。
1cm間隔では、目が粗い場合、5mm、2mm 間隔などで、目盛りを付けます。
) この定規を当てた、目盛りが、本焼き後の、寸法と成ります。
(図で表せれば、より理解頂けると思いますが、私には出来ませんので、ご了承ください。)
理想的には、粘土の種類毎に、陶尺を作りますが、大抵の場合、1種類有れば、間に合うと思います。
・ 尚 作品の大きさの、誤差を、1mm以内に収める事は、手作業(轆轤も含む)では、熟練者以外は、
殆ど不可能と、思われます。
しかし2mmの誤差は、2個を並べて、比較すれば、差は一目瞭然で、直ぐに解かります。
・ 数物(複数個)を作る場合、径や、高さの誤差は、0~2mm(理想的には、1.5mm)以内に、
収めたい物です。
尚、削り作業によって、ある程度、大きさを揃える事も、可能な場合も有ります。
以下次回に続きます。
3) 陶尺(とうじゃく)の作り方
陶尺とは、作品を作る際、どの位大きくしたら良いかを、測る物差しです。
この物差しがあれば、作る際の大きさが、解かります。
この物差しの目盛り通りに、すれば本焼き後に、必要な寸法に、出来上がります。
作り方を、説明します。
① 収縮率を求める為に、試験板を焼きます。
) 使用したい粘土で、幅3cm、長さ25cm、厚さ5~8mmの平たい板(タタラ)を作ります。
その板に、正確に20cmの間隔で、二箇所に、細い線で、印をつけます。
) 本焼き(必ずしも素焼は、必要ない)後、この20cmが、どの位縮んだかを、測ります。
) 収縮率 =(最初の長さー焼成後の長さ)/最初の長さ*100 と成ります。
即ち、焼成後17.5cmならば、(20-17.5)/20*100=12.5%と成ります。
② このデータを元に、陶尺を作ります。
) 直角三角形を、紙に描く、
20cm の直線を、真横に引き、両端を点A,点Bとします。
点Aより、直角(90度)に垂線を伸ばします。点Bより、60度の角度で、線を引き、交点を、
点Oとします。
) その三角計の中に、20cmの線と平行に、17.5cmの線を引き、相似形を作ります。
その17.5cmの線上に、1cm(又は5mm)間隔で、目盛りを付けます。
) この目盛りと、点Oを結び、20cmの線まで、線を伸ばします。
) この20cm上の目盛りを、定規にしたい板に、書き写し、1から、番号を振ります。
(目盛りの間隔は、1cmの、12.5%増に、成っているはずです。)
長い定規は、この目盛りを、等間隔で、刻んで伸ばします。
1cm間隔では、目が粗い場合、5mm、2mm 間隔などで、目盛りを付けます。
) この定規を当てた、目盛りが、本焼き後の、寸法と成ります。
(図で表せれば、より理解頂けると思いますが、私には出来ませんので、ご了承ください。)
理想的には、粘土の種類毎に、陶尺を作りますが、大抵の場合、1種類有れば、間に合うと思います。
・ 尚 作品の大きさの、誤差を、1mm以内に収める事は、手作業(轆轤も含む)では、熟練者以外は、
殆ど不可能と、思われます。
しかし2mmの誤差は、2個を並べて、比較すれば、差は一目瞭然で、直ぐに解かります。
・ 数物(複数個)を作る場合、径や、高さの誤差は、0~2mm(理想的には、1.5mm)以内に、
収めたい物です。
尚、削り作業によって、ある程度、大きさを揃える事も、可能な場合も有ります。
以下次回に続きます。