わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の楽しさ 4(電動ろくろ2)

2010-02-09 22:03:13 | 陶芸のすすめ
前回に引き続き、「陶芸の楽しさ」の話を、致します。

3) 手捻りと、電動轆轤

 ④ 電動轆轤(ろくろ)

  ) 電動轆轤は、独学では、技術習得は、出来ません。

   a) 確かな指導者を、持たない場合でも、他の人の、轆轤作業を、見よう見真似で、技術を、

     盗み見て、取得しているはずです。

   b) 上達の早道は、指導者(先生)を見つける事です。

   c) 轆轤の技術や、方法は、統一的な基準は有りません。地方や、指導者によって、千差万別です。

    土練りの仕方、轆轤の回転方向、土殺し、手や指の使い方、土の伸ばし方、形の造り方、

    へらの使い方、底削りの仕方、「カンナ」や「削りベラ」の使い方、その他、轆轤作業に関る、

    全ての事項で、やり方、方法が、色々有ります。

    例として、土練りについて述べると。

    イ) 手で練る場合と、土練機を使う方法が有ります。

       大量に使う場合には、土練機や、足で練るりますが、一般的には、手で練ります。

    ロ) 練る量も、5Kg以上、2~3Kg、1Kg 程度と、色々有ります。

       初心者は、1Kg程度が、最適です。多量に練る事は、困難です。

    ハ) 手で練る際に、荒練をする場合と、荒練りを、しない場合も有ります。

       市販されている粘土を、利用する場合には、不用です。(再生土は、除く)

    ニ) 菊練は、電動轆轤では、必須条件ですが、右手を主に、使う方法と、左手を主に、

       使う方法が有ります。(利き手とは、関係ありません。)

    ホ) 練り方も、一方向に練って、終わる場合と、一度練った土の、天地を逆にして、

       再度練る方法も、有ります。

    へ) 練る回数も、30~40回程度から、100回程度練る場合も、あります。

    ト) 練った土を、轆轤上に、据える場合でも、練り上がり、そのままを、載せる場合と、

       天地逆に載せる、方法が有ります。以上の様に、やり方は、統一的ではありません。

    それぞれのやり方には、各々、それなりの、言い分が有りますが・・・。

  d) 陶芸のやり方は、千差万別ですから、指導者を変える事は、得策では有りません。

     少々不満があっても、ある期間は、同じ指導者に、指導してもらう事です。

   ・ 教える側からも、異なった技術(悪く言えば、癖、他の場所で、取得した技術)を持った方の、

     指導は、やり難い物です。

   ・ 同様に、書籍などに書かれた、轆轤技法を、参考にした場合、著者によって、バラバラです。

     それ故、これらの書籍を見る事は、害に成る事すら有ります。

   ・ 指導者を変えたり、指導者から離れたり、する場合や、書籍(技術書)から、知識を得るのは、

     ある程度、自分なりの、技術を身につけてからの方が、望ましいです。

     さもないと、どの方法が、自分にとって、一番良いのかの、判断が出来ず、中途半端に成る、

     恐れも有ります。

以下次回に続きます。

タイトルの、「陶芸の楽しさ」から、話が横道に、逸れてしまいましたが、元に戻したいと、思います。
コメント
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