わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動轆轤の失敗 5 (空気が抜けない2)

2010-02-15 22:28:19 | 電動ロクロの技法
電動轆轤の失敗と、対策の話を続けます。

2) 空気が抜けない。

 ④ 土の中の空気を、見つける。

  ) 空気が、外側に現れる場合は、比較的発見可能ですが、内側では、見つからい事も多いです。

    その際、口縁をやや拡げ、中が良く見える様にします。特に、底周辺に、空気が有る時は、

    有効な方法です。

   ・ 一度径を拡げた後、径を小さくすると、空気が有る部分が、内側に、出っ張ってきます。

     但し、絞りすぎると、土に撚れが出ますので注意。

    外側には、螺旋状に細長く空気が、入っている場合も、有りますので、全体を見回して下さい。

   ・ 土の肉厚が、薄くなれば成るほど、空気のある場所が、はっきりしますし、空気の面積も

     増えます(体積は当然、変わりません)。

     その為、少々作業がしづらくても、薄く伸ばすと、発見し易く成ります。

 ⑤ 空気を逃がす。

    見つけた空気は、2~3ヶ所、針で突き刺し、指で撫でます。空気が逃げれば、その部分が、

    凹みます。凹むからと言って、そこに土を盛る必要は、有りません。

    針は表面だけでなく、壁を突き抜ける程度、深く刺します。一度で取れない事も、有りますので、

    数回繰り返す場合も、有ります。

  ) 内側の空気の位置が、解からない場合には、空気が有りそうな所を、針で1周、傷を付けます。

    その後、轆轤をゆっくり、回転させ、轆轤挽きします。多分これで、空気は抜けるはずです。

  ) どうしても、空気が抜けない場合には、指導者(先生)に取て貰って下さい。

 ⑥ 土を轆轤から、取り除き、練り直します。

   上の処置で、空気が抜けない場合や、空気の場所が多い時は、再度、菊練をした方が、早いです。

  ) 空気が入るのは、陶芸の初心者に多く、菊練が、不十分な為です。

    菊練は、電動轆轤の、必須条件ですので、何度も練習が、必要です、不安な場合には、指導者に

    確認して貰う事を、勧めます。

 ⑦ その他、空気が入る場合

  ) 大皿を轆轤で造る場合、粘土の塊を、拳で叩いて、底を造ります、その際、空気を発見する事が、

     有ります。その部分が、膨らんでいますので、発見は容易です。

  ) 紐造りで、数段重ね上げてから、轆轤挽きをする場合にも、紐の繋ぎ面から、空気が

     閉じ込められる、場合も多いです。

     又、紐の両端を繋いで、輪を造り、輪積みをする際、両端の繋ぎ目から、空気が入り込む
 
     場合も多いですので、空気が入らない様に、注意します。

 ⑧ 異物(空気以外)の除去

   空気と同様に、異物も、轆轤作業の妨げと、成ります。

   この場合は、ほじくり出す必要が有ります。異物の大きさが、小さい場合には、取り出し後、

   そのまま、轆轤作業を、続けても、問題ありませんが、大きい異物の場合(側面に穴が開く)には、

   その跡に、土を盛る必要が有ります。

   やや硬めの土を、穴に押し込む様にして、内外から指で挟む様にして、土を足します。

3) 土の厚みが、一定に成らない。

以下次回に続きます。

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