1) 粘土の可塑性(かそせい)
① 粘土は、乾燥するに従い、収縮し、硬くなり、強度が増します。
強度が増す理由は、粘土の結晶の構造に、関係しています。
即ち、粘土結晶は、平板状の積層になっていて、粘土中の水(成形水分)が、層の間に入り、
潤滑剤として働き、結晶面方向に、移動し易く成る為です。
② 粘土に含まれる、粘土以外の物質には、この可塑性は、有りません。
結晶が、一定方向に成ると、可塑性は、大きくなり、又、収縮もこの方向に、大きく、
その垂直方向の、数倍に成る事も、有ります。
そのため、作品を作る前に、粘土を良く練り、結晶面を、あらゆる方向に、する事により、
縮み方向を、偏らずに、一定にし、変形や、亀裂を防ぎます。
乾燥すると、この潤滑性が、失われ、結晶同士が、接触する様になり、可塑性が無くなり、
縮み、強度が増します。
③ 但し、非可塑性の砂などを、混入させると、量が増えるに従い、強度は、低下して行きます。
その理由は、非可塑性物質が、結晶面に入り込み、結晶間の距離を広げ、滑りを悪くし、
可塑性を妨げる為と、粘土の中に、空間を作る為で、収縮を押さえる、働きをします。
2) 粘土の乾燥収縮
① 粘土の中に、長石、雲母、マグネシア、酸化合物、酸化チタン、珪砂などが入っていると、
乾燥収縮は、少なく成ります。
② 特に長石、珪石は、乾燥収縮を、小さくします。
③ 可塑性を、少なくする物質は、密度を粗くし、乾燥収縮を、減少させます。
3) 粘土の焼成収縮
焼成で起こる、収縮の量は、以下の条件によって、左右されます。
① 粘土の組成
) 長石、雲母、鉄化合物、石灰石は、収縮率が、大きいですので、この割合が、大きければ、
大きい程、縮みます。
) アルミナ、石英などの、耐火物質は、収縮率を、小さくします。
② 粒子の大きさ
粘土の粒子や、不純物の粒子の大きさが、細かい程、縮み率は、大きく、粗い程、小さくなります。
理由は、粒子の表面積に関係し、細かい程、表面積が増え、個々の粒子間の、化学的、物理的な、
相互作用が、大きく成る為と、思われます。
③ 焼成温度が高い程、収縮は大きい。
温度が高い程、粘土粒子は、軟らかくなり、隣同士の粒子に、接近し、体積を小さくします。
④ 焼成時間との関係
同じ温度で、焼成しても、長い時間を掛けて、その温度まで、上昇させた場合は、縮み率は、大きく
短時間の焼成では、縮み率は、小さく成ります。
即ち、良く焼き締める為には、じっくり時間を掛けて、焼成した方が、良い作品に仕上がります。
以下次回に続きます。
① 粘土は、乾燥するに従い、収縮し、硬くなり、強度が増します。
強度が増す理由は、粘土の結晶の構造に、関係しています。
即ち、粘土結晶は、平板状の積層になっていて、粘土中の水(成形水分)が、層の間に入り、
潤滑剤として働き、結晶面方向に、移動し易く成る為です。
② 粘土に含まれる、粘土以外の物質には、この可塑性は、有りません。
結晶が、一定方向に成ると、可塑性は、大きくなり、又、収縮もこの方向に、大きく、
その垂直方向の、数倍に成る事も、有ります。
そのため、作品を作る前に、粘土を良く練り、結晶面を、あらゆる方向に、する事により、
縮み方向を、偏らずに、一定にし、変形や、亀裂を防ぎます。
乾燥すると、この潤滑性が、失われ、結晶同士が、接触する様になり、可塑性が無くなり、
縮み、強度が増します。
③ 但し、非可塑性の砂などを、混入させると、量が増えるに従い、強度は、低下して行きます。
その理由は、非可塑性物質が、結晶面に入り込み、結晶間の距離を広げ、滑りを悪くし、
可塑性を妨げる為と、粘土の中に、空間を作る為で、収縮を押さえる、働きをします。
2) 粘土の乾燥収縮
① 粘土の中に、長石、雲母、マグネシア、酸化合物、酸化チタン、珪砂などが入っていると、
乾燥収縮は、少なく成ります。
② 特に長石、珪石は、乾燥収縮を、小さくします。
③ 可塑性を、少なくする物質は、密度を粗くし、乾燥収縮を、減少させます。
3) 粘土の焼成収縮
焼成で起こる、収縮の量は、以下の条件によって、左右されます。
① 粘土の組成
) 長石、雲母、鉄化合物、石灰石は、収縮率が、大きいですので、この割合が、大きければ、
大きい程、縮みます。
) アルミナ、石英などの、耐火物質は、収縮率を、小さくします。
② 粒子の大きさ
粘土の粒子や、不純物の粒子の大きさが、細かい程、縮み率は、大きく、粗い程、小さくなります。
理由は、粒子の表面積に関係し、細かい程、表面積が増え、個々の粒子間の、化学的、物理的な、
相互作用が、大きく成る為と、思われます。
③ 焼成温度が高い程、収縮は大きい。
温度が高い程、粘土粒子は、軟らかくなり、隣同士の粒子に、接近し、体積を小さくします。
④ 焼成時間との関係
同じ温度で、焼成しても、長い時間を掛けて、その温度まで、上昇させた場合は、縮み率は、大きく
短時間の焼成では、縮み率は、小さく成ります。
即ち、良く焼き締める為には、じっくり時間を掛けて、焼成した方が、良い作品に仕上がります。
以下次回に続きます。