作品を、販売した後、「クレーム」や「トラブル」が、発生する場合が、有ります。
1) 作品その物についての、「クレーム」
2) 契約上の「トラブル」の、二つの事が、考えられます。
1) 作品の「クレーム」例として
① 作品に「ひび」が入っていた。
作品を家に、持ち帰ったら、作品に「ひび」が入っていたとの、「クレーム」です。
販売時には、無傷であった作品が、包装紙を解くと、「ひび」が入っていたので、交換又は、
代金を返して欲しいとの事です。 多分、持ち帰りの途中で、傷が出来た物と、思われます。
お客としては、少々乱暴に、扱ったかもしれないが、そもそも梱包が悪い為に、傷が出来たのだと
「クレーム」を付ける事に、なった次第です。対応としては、
) 同じ作品があれば、交換します。
) 同じ作品が無ければ、同程度の値段の、別の作品と交換します。
) どうしても、前の作品と同じ物が、欲しいと要望された場合には、新たに作ります。
) 最悪の場合には、代金を返済する場合も、あります。
基本的には、売主側が、損害をこうむる事に成ります。
但し、以上の処理は、その客に対して、1回のみとします。
② 花瓶から、水漏れするとの「クレーム」
花瓶に花を生けて、置いておくと、置いた床の底の部分が、濡れているとの事です。
作品が、良く焼き締まっていない場合や、釉に貫入っている為、及び、「ベタ底」で釉が内側
のみにしか、施釉していない為に、起こった事です。
一般に、常に水が入った器には、水漏れ防止剤を使います。その作業を、忘れた結果か、作業が
不十分だったのかも、知れません。
・ 対策として、水漏れ防止剤を、器の中に、流し込み、2~3分置いた後、防止剤を、基の容器に
戻します。一日乾燥して貰えれば、水漏れは、止まります。
但し、防止剤には、食器用と、それ以外の物が有りますので、使い分けます。
③ 梅干を入れた容器の、表面に塩が、噴出した
上記②と同じ現象です。即ち、塩分を含んだ水分が、徐々に器の側面から、染み出た物ですが、
水分は蒸発して、塩分だけが、表面に残り、塩が噴出した様に、見える訳です。
・ 対策としては、器の内側に、食器用の、水漏れ防止剤を、入れて乾燥させる事です。
④ 作品(食器など)がテーブルを傷つけた
窯出し後の作品は、必ず高台(畳み付き)を、砥石(といし)で削り、「ばり」を取ります。
焼成では、棚板に塗ってある、「アルミナコーッチング」が、底に付く事が有ります。
又、肌理の粗い土を使うと、焼成で、底が「ざらつき」ます。その為、全ての作品の底には、必ず、
砥石を掛けて、滑らかにする、必要が有ります。この作業を忘れると「クレーム」が来ます。
⑤ 作品の高台内に、「かび」が発生した
本来、陶器は磁器に比べて、吸水性が有りますので、十分乾燥後、収納する必要が有る物です。
この事を、理解していない方もいるようで、「クレ-ム」と成る事も有ります。
これも ③で述べた、防水剤を、底や高台内に筆などで、塗る事によって、予防できます。
⑥ 「クレーム」ではありませんが、使っている内に、表面の色が、変化した、と言う物もあります。
それには、二つの原因が有ります。
) 釉の表面に薄く掛かっていた、金属膜などが、使用や洗う事により、次第に剥れてきた。
その結果、表面の色が、明るく、鮮やかに成ります。
) 長く使用していて表面に、汚れが付き、貫入等に浸み込み、釉の色が暗くなる、場合です。
これを、汚いと見るか、使い込んで、渋くなって良くなったと、見るかによって、評価が、
分れます。 汚れが気になる場合には、もう一度素焼をすれば、新品同様に、綺麗になります。
それ故、お買い上げの顧客に対して、無料で、素焼をして上げれば、喜ばれます。
「クレーム」が有った場合、当方に責任が無くても、十分説明をして、納得してもらいます。
「クレーム」は、大事な情報源となり、又、顧客との関係を強くする事も、多々ありますので、
積極的に、取り組む事が、後々大事に成ります。
以下次回に続きます。
クレームについて
1) 作品その物についての、「クレーム」
2) 契約上の「トラブル」の、二つの事が、考えられます。
1) 作品の「クレーム」例として
① 作品に「ひび」が入っていた。
作品を家に、持ち帰ったら、作品に「ひび」が入っていたとの、「クレーム」です。
販売時には、無傷であった作品が、包装紙を解くと、「ひび」が入っていたので、交換又は、
代金を返して欲しいとの事です。 多分、持ち帰りの途中で、傷が出来た物と、思われます。
お客としては、少々乱暴に、扱ったかもしれないが、そもそも梱包が悪い為に、傷が出来たのだと
「クレーム」を付ける事に、なった次第です。対応としては、
) 同じ作品があれば、交換します。
) 同じ作品が無ければ、同程度の値段の、別の作品と交換します。
) どうしても、前の作品と同じ物が、欲しいと要望された場合には、新たに作ります。
) 最悪の場合には、代金を返済する場合も、あります。
基本的には、売主側が、損害をこうむる事に成ります。
但し、以上の処理は、その客に対して、1回のみとします。
② 花瓶から、水漏れするとの「クレーム」
花瓶に花を生けて、置いておくと、置いた床の底の部分が、濡れているとの事です。
作品が、良く焼き締まっていない場合や、釉に貫入っている為、及び、「ベタ底」で釉が内側
のみにしか、施釉していない為に、起こった事です。
一般に、常に水が入った器には、水漏れ防止剤を使います。その作業を、忘れた結果か、作業が
不十分だったのかも、知れません。
・ 対策として、水漏れ防止剤を、器の中に、流し込み、2~3分置いた後、防止剤を、基の容器に
戻します。一日乾燥して貰えれば、水漏れは、止まります。
但し、防止剤には、食器用と、それ以外の物が有りますので、使い分けます。
③ 梅干を入れた容器の、表面に塩が、噴出した
上記②と同じ現象です。即ち、塩分を含んだ水分が、徐々に器の側面から、染み出た物ですが、
水分は蒸発して、塩分だけが、表面に残り、塩が噴出した様に、見える訳です。
・ 対策としては、器の内側に、食器用の、水漏れ防止剤を、入れて乾燥させる事です。
④ 作品(食器など)がテーブルを傷つけた
窯出し後の作品は、必ず高台(畳み付き)を、砥石(といし)で削り、「ばり」を取ります。
焼成では、棚板に塗ってある、「アルミナコーッチング」が、底に付く事が有ります。
又、肌理の粗い土を使うと、焼成で、底が「ざらつき」ます。その為、全ての作品の底には、必ず、
砥石を掛けて、滑らかにする、必要が有ります。この作業を忘れると「クレーム」が来ます。
⑤ 作品の高台内に、「かび」が発生した
本来、陶器は磁器に比べて、吸水性が有りますので、十分乾燥後、収納する必要が有る物です。
この事を、理解していない方もいるようで、「クレ-ム」と成る事も有ります。
これも ③で述べた、防水剤を、底や高台内に筆などで、塗る事によって、予防できます。
⑥ 「クレーム」ではありませんが、使っている内に、表面の色が、変化した、と言う物もあります。
それには、二つの原因が有ります。
) 釉の表面に薄く掛かっていた、金属膜などが、使用や洗う事により、次第に剥れてきた。
その結果、表面の色が、明るく、鮮やかに成ります。
) 長く使用していて表面に、汚れが付き、貫入等に浸み込み、釉の色が暗くなる、場合です。
これを、汚いと見るか、使い込んで、渋くなって良くなったと、見るかによって、評価が、
分れます。 汚れが気になる場合には、もう一度素焼をすれば、新品同様に、綺麗になります。
それ故、お買い上げの顧客に対して、無料で、素焼をして上げれば、喜ばれます。
「クレーム」が有った場合、当方に責任が無くても、十分説明をして、納得してもらいます。
「クレーム」は、大事な情報源となり、又、顧客との関係を強くする事も、多々ありますので、
積極的に、取り組む事が、後々大事に成ります。
以下次回に続きます。
クレームについて
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます