わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 13 (トラブル) 

2010-11-28 20:35:19 | 陶芸家を目指す
陶器の販売で、[トラブル]に成る事は、意外と少ないかも知れませんが、ない訳ではありません。

その例を、幾つか上げて見たいと、思います。

 1) 宅急便との「トラブル」

  ① 数多く作品を、買って頂いた、顧客に、宅配便を利用して、お送りました。

    相手先に届いた段階で、明らかに、宅配便のミスと思われる、作品の破損がありました。

    お客さんが、受け取った時、ダンボールが凹み、箱を振って見ると、「ガサガサ」音がするので、

    宅配便の人の前で、開梱した所、思った通り、破損していました。

    そこで、お客さんは、宅配便の方に「クレーム」を付けたそうです。

  ② 私の方には、宅急便の方から、代替品を、相手に、送って欲しいとの、謝りの電話があり、

    「今度は、送料は無料にします」との、申し出がありました。

     お客様との打ち合わせの上、早速、代替品を送りましたが、そのお客は、作品の値段も、宅配便
    
     に請求した方が、良いと主張していましたが、結局、送り賃のみが、無料になったしだいです。

  ③ 今後インターネットショピングが、益々発展し、宅配便を、利用する事も、多く成ると思います。
 
    梱包をしっかりしても、何かの「トラブル」(作品が届かない、あて先不明、注文品と違うなど)に、

    見舞われる、恐れが有りますので、注意が必要です。
    
 2) 契約変更の「トラブル」

  ① あるお客より、200個の作品の注文を受けました。その際個々の単価は、幾らと決め、覚え書を

    交わしました。製作途中で、数量変更(約半分)があり、納品する際に、取り決めの値段で、

    計算するかどうかで、意見が合わなかった事が、ありました。

  ② 契約時の単価は、200個を前提にして、はじき出した、値段ですので、個数が少なくなれば、

    当然、高くなると、当方は言い、お客は、最初の取り決め通りに、して欲しいと、主張しました。

    契約取り決め時に、この様な場合、どう取り扱うかを、決めなかった事が、原因でした。

  ③ 結局、若干単価を、上げて貰いましたが、契約に、慣れていない方は、色々な場面を想定して、

    契約に、臨んで下さい。但し、実際には、口約束の事が、多いのも、事実です。

 3) 詐欺に引っ掛からない様にする

    世の中には、悪い人も居ます。上手い(うまい)話には、裏があると、思って対応する方が、

    良いでしょう。 

   ① 取り込み詐欺

     大量に、発注した商品を、代金を支払づに、持ち逃げして、姿を暗ませる、詐欺の手口です。

     最初内は、少量づつ発注し、支払いも順調で、「作品の評判も、上々です」等と言い、安心

     させておき、やがて、本性を現し、被害に 会う事が、多いと聞いています。

     この被害に会うと、大損しますので、相手を良く見て、詐欺に会わない様にします。

   ② 不渡り手形等

     現金取引などでは、起こらない、問題ですが、カードや手形などの、取引では、代金がスムーズに

     貰えない場合が、有る事も、頭に入れて置く必要が有ります。

 4) 作品の破損時の、責任の所在

    以前にも、お話した、委託販売のみならず、直に作品を販売した時でも、未だ買うと、

    判断していない、作品を、お客の責任で、破損した場合等、その代金を貰えるかどうかです。

    骨董屋さんでは、客が破損した場合には、「幾らかの代金を支払う」と、聞いた事が有ります。

    (尚、骨董屋さんでは、初心者と見られる客には、値の張る作品には、触らせないとの事で、

      作品を、見るには、それなりの方法(作法)が、有りますので、作法を知らない方は、

      初心者と、見なされます。)

  ・ お客の壊した物については、一般に代金は、請求出来ないと、思った方が、良い様です。

次回は、焼成依頼の注文に付いて、お話します。

 販売のトラブル
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