ゼーゲル(ジェーゲル)式は、釉の大まかな、性質を、教えてくれます。
従来、釉は経験に基とづき、何回もテストを繰り返し、調度良い、釉の調合を、見つけ出すと言う、
試行錯誤の末に、完成させていました。
この試行錯誤の替わりに、科学的、学問的な方法で、説明した人が、ドイツの「ゼーゲル」です。
彼は、釉の主成分の、「アルミナ」と「シリカ」それに、熔融剤としての、「アルカリ類」の組み合わせで、
釉の性質や、熔ける温度を、表現する、数式を導き出します。それが「ゼーゲル式」と呼ばれる物です。
1) ゼーゲル式は、以下の数式で、表現されます。
R O ・ n Al2 O3 ・ m Si O2
① この式の意味
R O 1モルに対して、Al2 O3が nモル、Si O2が mモルの組み合わせです。
尚、n、mは、変数です。 「モル」の単位については、後で述べます。
) R O とは、「アルカリ」成分(塩基成分)の事で、陶芸に、使われるのは、リチュム(Li)、
ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、
バリウム(Ba)の7種類ですが、 金属である、亜鉛(Zn)や、鉛(Pb)も、同じ様な働きが、
有りますので、この仲間に入れてます。但し、鉛は有毒ですので、使用には、注意が必要です。
) これらの物質は、実際には、酸化物として存在していて、それぞれ、Li2O、Na2O、K2O、MgO、
CaO、SrO、BaO、ZnO(亜鉛華)、PbO 及び、この化合物と成ります。
働きとしては、熔融剤として、「アルミナ」と共に、「シリカ」を、熔け易くします。
) Al2 O3とは、「アルミナ」成分で、Si O2は、「シリカ」成分の事です。
「シリカ」(ケイ素=シリコン)は地球上で、一番多く存在する物質です、単体では、
1723℃で、溶けますが、 熔融剤の働きで、1200℃~1300℃程度で熔けます。
「アルミナ成分」は、主に長石から、「シリカ成分」は、 主に珪石から、取ります。
2) この式から、解かる事
① 釉の状態が、透明釉、マット釉、乳濁釉の、どれであるかが、判明します。
変数 n : m の比(アルミナ:シリカ)が1:8~12 で透明釉に成ります。
n が大きくなり、m が小さく成ると、マット(艶消し)釉になり、逆に、n が小さく、
m が大きくなりと、乳濁釉に成ります。
・ 透明、マット、乳濁釉の、詳細は、後日述べたいと、思います。
② 熔ける温度が、判明します。
以下次回に続きます。
ゼーゲル式
従来、釉は経験に基とづき、何回もテストを繰り返し、調度良い、釉の調合を、見つけ出すと言う、
試行錯誤の末に、完成させていました。
この試行錯誤の替わりに、科学的、学問的な方法で、説明した人が、ドイツの「ゼーゲル」です。
彼は、釉の主成分の、「アルミナ」と「シリカ」それに、熔融剤としての、「アルカリ類」の組み合わせで、
釉の性質や、熔ける温度を、表現する、数式を導き出します。それが「ゼーゲル式」と呼ばれる物です。
1) ゼーゲル式は、以下の数式で、表現されます。
R O ・ n Al2 O3 ・ m Si O2
① この式の意味
R O 1モルに対して、Al2 O3が nモル、Si O2が mモルの組み合わせです。
尚、n、mは、変数です。 「モル」の単位については、後で述べます。
) R O とは、「アルカリ」成分(塩基成分)の事で、陶芸に、使われるのは、リチュム(Li)、
ナトリウム(Na)、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、
バリウム(Ba)の7種類ですが、 金属である、亜鉛(Zn)や、鉛(Pb)も、同じ様な働きが、
有りますので、この仲間に入れてます。但し、鉛は有毒ですので、使用には、注意が必要です。
) これらの物質は、実際には、酸化物として存在していて、それぞれ、Li2O、Na2O、K2O、MgO、
CaO、SrO、BaO、ZnO(亜鉛華)、PbO 及び、この化合物と成ります。
働きとしては、熔融剤として、「アルミナ」と共に、「シリカ」を、熔け易くします。
) Al2 O3とは、「アルミナ」成分で、Si O2は、「シリカ」成分の事です。
「シリカ」(ケイ素=シリコン)は地球上で、一番多く存在する物質です、単体では、
1723℃で、溶けますが、 熔融剤の働きで、1200℃~1300℃程度で熔けます。
「アルミナ成分」は、主に長石から、「シリカ成分」は、 主に珪石から、取ります。
2) この式から、解かる事
① 釉の状態が、透明釉、マット釉、乳濁釉の、どれであるかが、判明します。
変数 n : m の比(アルミナ:シリカ)が1:8~12 で透明釉に成ります。
n が大きくなり、m が小さく成ると、マット(艶消し)釉になり、逆に、n が小さく、
m が大きくなりと、乳濁釉に成ります。
・ 透明、マット、乳濁釉の、詳細は、後日述べたいと、思います。
② 熔ける温度が、判明します。
以下次回に続きます。
ゼーゲル式
元素の周期表を見ると、他のアルカリとグループが違いますが・・・
でも滋賀県工業技術総合センターのサイトを見ると酸化亜鉛も計算に入れるようですね。
ゼーゲル式についてまだよく分かっていないので困っています。
酸化亜鉛(ZnO)のような一酸化物はすべてアルカリ、酸化チタンはTio2で二酸化物なのでアルカリに入れなくてよいということでよろしいでしょうか?
それが正解ならこの質問に回答していただかなくて大丈夫です。
こんな初歩的な質問にお時間をとっていただくのは申し訳ないです。
すみませんでした。