結晶釉は、釉の内部又は、表面に、大きな結晶があり、肉眼でも見える大きさです。
結晶釉の仲間に、アベンチュリン釉が有ります。
・ アベンチュリンとは、インド翡翠(ひすい)とも言われ、緑色をした有色水晶で、宝石にも成ります。
水晶の中に、緑色の雲母が、含まれている為に、緑色の水晶となっていまが、緑色、赤色以外にも、
オレンジや、青色などがあります。 ここでは、その名前を冠した、釉薬の話をします。
1) アベンチュリン釉
砂金石釉や、金梨子地(きんなしじ)釉とも言われ、透明なガラスに、薄い板状の結晶や、
金色の細かい結晶が、析出し、ピカピカと輝く、美しい釉です。
① 釉中に、酸化鉄、酸化銅、酸化クロム、酸化チタンなどの、金属酸化物を入れ、高温で
飽和するまで、溶かし込み、冷却によって、細かい結晶を、析出させます。
② 釉の厚みは2mmを越えない時が、最も良いと言われています。
酸化焔で、早く焼成し、自然冷却で、窯を冷やします。ゆっくり冷やすと、結晶が出過ぎて、
釉の表面が、粗くなり、綺麗な色が出ません。
③ 基礎に成る釉は、鉛釉で、熔融温度によっては、酸化鉄が、6%以上溶け込みます。
現在では、無鉛の釉も有ります。
素地の種類は、鉄を含む物が、適しますが、含まなくても、なんら問題ありません。
④ アベンチュリン釉については、以下の事が、言えます。
) 塩基成分はソーダ(ナトリウム)が、一番有効です。その量が、結晶の成長や、大きさに、
大きな影響を、与えます。カリは効果が少ないです。
) リチュウムは、微細な結晶を作るのに、向いているが、一般に、結晶の生成を、阻害します。
粒子が微細過ぎる場合、結晶が見えず、単なる色釉と成ります。
) 酸化鉛は、釉に艶を与えますが、結晶が出ずらいです。
石灰は、0.4モル程度、入れる事が可能です。(但し、熔融温度によって、変化します。)
) アルミナは、釉が流れるのを、防ぎますが、0.2モル程度添加可能です。
酸化鉄は、0.2~0.85モルまで、入れる事が出来ます。
鉄を、酸化クロムに、置き換える事も、出来ます。
) 珪酸は、希望の焼成温度に合わせて、量を調整します。
・ 珪石分よりも、アルミナ分を増した方が、結晶の出方は、安定します。
以下次回に続きます。
アベンチュリン釉
結晶釉の仲間に、アベンチュリン釉が有ります。
・ アベンチュリンとは、インド翡翠(ひすい)とも言われ、緑色をした有色水晶で、宝石にも成ります。
水晶の中に、緑色の雲母が、含まれている為に、緑色の水晶となっていまが、緑色、赤色以外にも、
オレンジや、青色などがあります。 ここでは、その名前を冠した、釉薬の話をします。
1) アベンチュリン釉
砂金石釉や、金梨子地(きんなしじ)釉とも言われ、透明なガラスに、薄い板状の結晶や、
金色の細かい結晶が、析出し、ピカピカと輝く、美しい釉です。
① 釉中に、酸化鉄、酸化銅、酸化クロム、酸化チタンなどの、金属酸化物を入れ、高温で
飽和するまで、溶かし込み、冷却によって、細かい結晶を、析出させます。
② 釉の厚みは2mmを越えない時が、最も良いと言われています。
酸化焔で、早く焼成し、自然冷却で、窯を冷やします。ゆっくり冷やすと、結晶が出過ぎて、
釉の表面が、粗くなり、綺麗な色が出ません。
③ 基礎に成る釉は、鉛釉で、熔融温度によっては、酸化鉄が、6%以上溶け込みます。
現在では、無鉛の釉も有ります。
素地の種類は、鉄を含む物が、適しますが、含まなくても、なんら問題ありません。
④ アベンチュリン釉については、以下の事が、言えます。
) 塩基成分はソーダ(ナトリウム)が、一番有効です。その量が、結晶の成長や、大きさに、
大きな影響を、与えます。カリは効果が少ないです。
) リチュウムは、微細な結晶を作るのに、向いているが、一般に、結晶の生成を、阻害します。
粒子が微細過ぎる場合、結晶が見えず、単なる色釉と成ります。
) 酸化鉛は、釉に艶を与えますが、結晶が出ずらいです。
石灰は、0.4モル程度、入れる事が可能です。(但し、熔融温度によって、変化します。)
) アルミナは、釉が流れるのを、防ぎますが、0.2モル程度添加可能です。
酸化鉄は、0.2~0.85モルまで、入れる事が出来ます。
鉄を、酸化クロムに、置き換える事も、出来ます。
) 珪酸は、希望の焼成温度に合わせて、量を調整します。
・ 珪石分よりも、アルミナ分を増した方が、結晶の出方は、安定します。
以下次回に続きます。
アベンチュリン釉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます