8) 釉に予想外の色が付いた。
本来の色(予想した色)と違う色に、焼き上がる事は、一般的に(普通に)起こる事です。
特に、酸化炎と、還元炎で焼成した場合では、その色の違いは、大きく変わります。
同じ酸化炎(又は還元炎)で焼成しても、毎回色は、ある程度変化します。
ただその変化が、許せる程度の物かどうか、と言う事です。
許せない程度の物ならば、その対策を考えなければ、成りません。
・ 尚、天然の各種灰を使う釉は、逆にこの変化を楽しむ物とも、言えます。
① 釉が黒ずむ場合。
燃料で焼成する窯では、燃焼時に、煤(すす)が出ます。
普通は、高温に成ると、煤は燃え尽きてしまいます。
しかし、「さや鉢」に入れて焼成したり、還元が強すぎた場合に、ガス中に煤が残り、
釉の表面に残り、釉を黒く汚す場合が、有ります。
対策:
a) 煤が出ない様に焼成する。
700℃~850℃の範囲で、酸素を多く供給し、煤の発生を抑える。
b) 最高設定温度より30℃~50℃低い温度に成ったら、(SK-7、8では1200℃程度)
還元焼成でも、酸素を多量に供給し、釉の表面の煤を、焼き尽くします。
② 釉の原料に問題がある場合。
a) 釉に不純物が混入していた。
特に、鉄分が入ると、色が付き易いです。
又、鉄分は、釉からだけで無く、素地(土)中の鉄分も、影響します。
・ 透明釉でも、鉄分を、幾らか含んでいます。
酸化焼成では、黄色気味に、還元焼成では、青味掛ります。
b) 自分で調合した釉の場合、亜鉛華や、カオリン等が、鉄と過剰に反応し、
色が付く事があります。 (鉄はこれらと反応し易いです。)
③ 窯の冷まし方による、色の変化
急冷と、徐冷では、同じ釉でも、色や質感が違います。
a) 急冷は、釉に透明性と、光沢を出します。
織部釉などが、代表的な物で、「ゆっくり」冷やすと、濁り易いです。
b) 徐冷は、艶消しや、不透明性を与えます。
志野釉などや、結晶釉などが代表的な物です。
志野は、「しっとり」した、肌触りに成ります。
陶芸釉薬の失敗と対策
釉の着色
本来の色(予想した色)と違う色に、焼き上がる事は、一般的に(普通に)起こる事です。
特に、酸化炎と、還元炎で焼成した場合では、その色の違いは、大きく変わります。
同じ酸化炎(又は還元炎)で焼成しても、毎回色は、ある程度変化します。
ただその変化が、許せる程度の物かどうか、と言う事です。
許せない程度の物ならば、その対策を考えなければ、成りません。
・ 尚、天然の各種灰を使う釉は、逆にこの変化を楽しむ物とも、言えます。
① 釉が黒ずむ場合。
燃料で焼成する窯では、燃焼時に、煤(すす)が出ます。
普通は、高温に成ると、煤は燃え尽きてしまいます。
しかし、「さや鉢」に入れて焼成したり、還元が強すぎた場合に、ガス中に煤が残り、
釉の表面に残り、釉を黒く汚す場合が、有ります。
対策:
a) 煤が出ない様に焼成する。
700℃~850℃の範囲で、酸素を多く供給し、煤の発生を抑える。
b) 最高設定温度より30℃~50℃低い温度に成ったら、(SK-7、8では1200℃程度)
還元焼成でも、酸素を多量に供給し、釉の表面の煤を、焼き尽くします。
② 釉の原料に問題がある場合。
a) 釉に不純物が混入していた。
特に、鉄分が入ると、色が付き易いです。
又、鉄分は、釉からだけで無く、素地(土)中の鉄分も、影響します。
・ 透明釉でも、鉄分を、幾らか含んでいます。
酸化焼成では、黄色気味に、還元焼成では、青味掛ります。
b) 自分で調合した釉の場合、亜鉛華や、カオリン等が、鉄と過剰に反応し、
色が付く事があります。 (鉄はこれらと反応し易いです。)
③ 窯の冷まし方による、色の変化
急冷と、徐冷では、同じ釉でも、色や質感が違います。
a) 急冷は、釉に透明性と、光沢を出します。
織部釉などが、代表的な物で、「ゆっくり」冷やすと、濁り易いです。
b) 徐冷は、艶消しや、不透明性を与えます。
志野釉などや、結晶釉などが代表的な物です。
志野は、「しっとり」した、肌触りに成ります。
陶芸釉薬の失敗と対策
釉の着色
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