7) 釉が煮える。
部分的に、火の温度が高い場合や、長時間一部に炎が当たり続け、釉が沸騰する現象です。
釉が煮えて、固まると、ピンホールが出来、穴の壁は薄く、釉が流れて、
光沢の無い斑点に成ります。 又、釉の表面が、凸凹する場合も有ります。
対策:
a) 窯詰めで、常に同じ位置の作品が、煮える場合には、窯の構造上の欠陥か、
窯焚きの仕方に、問題があるかです。 焚き方の仕方を変えて下さい。
b) 窯詰めの仕方をかえる。
炎の出る窯では、炎の通り道を考慮し、窯の中の温度が、均一に成る様にします。
又、作品間の隙間を、極端に、狭くしたり、拡げ過ぎない事で、熱の伝わりを、均一にします。
・ 一般に、作品間の隙間は、指一本が通る程度にします。
・ 棚板上の作品の数や、作品の大小(高い低い)、棚板の上下の隙間も、
重要な要素に成ります。
c) 最高設定温度を下る。
焼成温度が、高すぎた場合にも、煮えますから、温度を下げます。
d) 釉の構成を変える。
焼成温度が、設定通りだが、それでも、煮える場合、釉が熔け過ぎですので、釉に珪酸や、
アルミナを多くし、熔け難くします。
又、亜鉛華やマグネシア、石灰は、釉の粘土を増します。
8) 釉が流れ落ちる。
釉はある温度に成ると、ガラス質に成ります。殆どの釉は、大なり小なり、流れます。
それ故、高台の下から2~3mmは、釉を塗りません。
しかしながら、釉が流れ、棚板まで落ち、棚板と固着する場合が有ります。
(蛇足ですが、作品が棚板に固着した場合、棚板の裏から、木槌等で叩き、衝撃を与えると、
棚板に塗られた「アルミナコーチング」と伴に、剥がれます。
「アルミナコーチング」は、強固ですので、「ダイヤモンド、ヤスリ」や「グラインダー」で
削り取ります。)
原因:
釉を厚く掛け過ぎた場合、釉の調合が悪い場合、窯の中の温度が、極端に不均衡の場合に
に起こります。
対策: 釉の粘度を大きくします。
a) 珪酸(珪石、珪砂)を増やす。
b) 釉に「アルミナ」の成分を、増やす。
c) 珪酸、「アルミナ」両方の成分を、増やす。
(逆に言うと、「アルカリ」成分を少なくする事に、成ります。)
陶芸釉薬の失敗と対策
釉の煮え 釉の流れ
部分的に、火の温度が高い場合や、長時間一部に炎が当たり続け、釉が沸騰する現象です。
釉が煮えて、固まると、ピンホールが出来、穴の壁は薄く、釉が流れて、
光沢の無い斑点に成ります。 又、釉の表面が、凸凹する場合も有ります。
対策:
a) 窯詰めで、常に同じ位置の作品が、煮える場合には、窯の構造上の欠陥か、
窯焚きの仕方に、問題があるかです。 焚き方の仕方を変えて下さい。
b) 窯詰めの仕方をかえる。
炎の出る窯では、炎の通り道を考慮し、窯の中の温度が、均一に成る様にします。
又、作品間の隙間を、極端に、狭くしたり、拡げ過ぎない事で、熱の伝わりを、均一にします。
・ 一般に、作品間の隙間は、指一本が通る程度にします。
・ 棚板上の作品の数や、作品の大小(高い低い)、棚板の上下の隙間も、
重要な要素に成ります。
c) 最高設定温度を下る。
焼成温度が、高すぎた場合にも、煮えますから、温度を下げます。
d) 釉の構成を変える。
焼成温度が、設定通りだが、それでも、煮える場合、釉が熔け過ぎですので、釉に珪酸や、
アルミナを多くし、熔け難くします。
又、亜鉛華やマグネシア、石灰は、釉の粘土を増します。
8) 釉が流れ落ちる。
釉はある温度に成ると、ガラス質に成ります。殆どの釉は、大なり小なり、流れます。
それ故、高台の下から2~3mmは、釉を塗りません。
しかしながら、釉が流れ、棚板まで落ち、棚板と固着する場合が有ります。
(蛇足ですが、作品が棚板に固着した場合、棚板の裏から、木槌等で叩き、衝撃を与えると、
棚板に塗られた「アルミナコーチング」と伴に、剥がれます。
「アルミナコーチング」は、強固ですので、「ダイヤモンド、ヤスリ」や「グラインダー」で
削り取ります。)
原因:
釉を厚く掛け過ぎた場合、釉の調合が悪い場合、窯の中の温度が、極端に不均衡の場合に
に起こります。
対策: 釉の粘度を大きくします。
a) 珪酸(珪石、珪砂)を増やす。
b) 釉に「アルミナ」の成分を、増やす。
c) 珪酸、「アルミナ」両方の成分を、増やす。
(逆に言うと、「アルカリ」成分を少なくする事に、成ります。)
陶芸釉薬の失敗と対策
釉の煮え 釉の流れ
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