引き続き、窯焚き一生の話を、続けます。
6) 少ない燃料と、短い時間で、窯を焚く
より少ない燃料で、効率良く温度を上昇し、短い時間で焼成完了になる様にし、しかも焼き上がりが、
理想の色、艶に仕上がる事が、理想の窯焚きと成ります。
当然、窯の構造、窯の大きさ(容積)及び作品数、燃料の種類、更には、土や釉の種類によっても、
燃料の消費や、焼成時間に差が出ます。
又、窯には、色々な調整ヵ所があり、各種調整をする事により、理想の焼成に近付けます。
① 酸化、還元、中性焔のいづれの方法で、焼成するのかを、前もって決めて置きます。
行き当たりバッタリでは、良い窯焚きとは、成りません。
② 上記窯の雰囲気が決まったら、点火前から、窯詰めの方法や、バーナーヘッドの調整など、
点火後には、調整できない所の調整を、済ませて置きます。
③ 原則、ガス圧や、燃料の供給量を増やすと、温度は上昇し続けますが、逆に温度低下を起こす
事もあります。一番効率の良い焚き方は、中性焔(酸化でも、還元でもない炎)と、言われて
います。還元を掛け始める温度を、予め設定して置きます。
④ 酸化と還元焼成は、燃料の供給量と、空気の供給量で決まります。煙突が有る場合には、主に
引きの強さによって、調整する事に成ります。(煙突の高さは、引きに大きく関係します。)
余談ですが、引きを強く出来る窯は、操作が比較的容易で、引きの弱い窯は、焼成に苦労うすると
言われています。又、燃料を燃やす窯では、完全な酸化焼成する事は、かなり難しいとも
言われています。
⑤ 窯の中の水蒸気の量も、焼成に大きな影響を、与えると言う説も有ります。
これは、単に、釉の中の水分が蒸発すると言う事はでなく、燃料に含まれる炭化水素が、高温で
熱分解し、炭酸ガスと水蒸気に分離します。その水蒸気が、釉に良い影響を与えと言う説です。
それ故、電気の窯では理想の色や、艶が出ないと唱える人すらいます。(実際の効果は不明です。)
⑥ 温度を上昇させる事は、勿論重要ですが、釉によっては、窯を冷ます速度も重要な要素に成ります。
⑦ 窯の性質(癖)を理解する事。その窯には、その窯特有の性質があります。基本的には、全ての
窯は違います。例え同じメーカーの同じ型式の窯であっても、かなりの差が有ります。
それ故、早くその窯の特徴(性質、癖)を、掴む事です。又、他の人の意見が、必ずしも、
役に立つとは、限りません。
⑧ 本焼きの窯焚きは、一回毎に焼成結果が異なります。
それ故、なるべく記録に残して置きます。作品の量や、窯詰めの模様、温度上昇速度、焼成途中の
各種の調整、最高温度、焼成時間。燃料の消費量、焼成結果、反省点など、なるべく詳細に記録
すると、その窯の癖を、早く見つける事が出来ます。
⑨ 焼成が旨くいったと思われる時は、前の焚き方を参考にして、余り調整をしない事です。
但し、窯焚きの難しい所で、まったく前回と同じにしても、違った結果に成る事も、稀ではありません。
⑩ 強制燃焼方式の焼成では、少ない燃料で、短時間に焼成する事が、可能と言われています。
焼き上がりに差が出る様ですので、どちらが良いかは、個人差があります。
以上 「少ない燃料と、短い時間で、窯を焚く」について述べて来ましたが、残念ながら、これと言う
結論が見出せないのが、実情です。
以下次回に続きます。
6) 少ない燃料と、短い時間で、窯を焚く
より少ない燃料で、効率良く温度を上昇し、短い時間で焼成完了になる様にし、しかも焼き上がりが、
理想の色、艶に仕上がる事が、理想の窯焚きと成ります。
当然、窯の構造、窯の大きさ(容積)及び作品数、燃料の種類、更には、土や釉の種類によっても、
燃料の消費や、焼成時間に差が出ます。
又、窯には、色々な調整ヵ所があり、各種調整をする事により、理想の焼成に近付けます。
① 酸化、還元、中性焔のいづれの方法で、焼成するのかを、前もって決めて置きます。
行き当たりバッタリでは、良い窯焚きとは、成りません。
② 上記窯の雰囲気が決まったら、点火前から、窯詰めの方法や、バーナーヘッドの調整など、
点火後には、調整できない所の調整を、済ませて置きます。
③ 原則、ガス圧や、燃料の供給量を増やすと、温度は上昇し続けますが、逆に温度低下を起こす
事もあります。一番効率の良い焚き方は、中性焔(酸化でも、還元でもない炎)と、言われて
います。還元を掛け始める温度を、予め設定して置きます。
④ 酸化と還元焼成は、燃料の供給量と、空気の供給量で決まります。煙突が有る場合には、主に
引きの強さによって、調整する事に成ります。(煙突の高さは、引きに大きく関係します。)
余談ですが、引きを強く出来る窯は、操作が比較的容易で、引きの弱い窯は、焼成に苦労うすると
言われています。又、燃料を燃やす窯では、完全な酸化焼成する事は、かなり難しいとも
言われています。
⑤ 窯の中の水蒸気の量も、焼成に大きな影響を、与えると言う説も有ります。
これは、単に、釉の中の水分が蒸発すると言う事はでなく、燃料に含まれる炭化水素が、高温で
熱分解し、炭酸ガスと水蒸気に分離します。その水蒸気が、釉に良い影響を与えと言う説です。
それ故、電気の窯では理想の色や、艶が出ないと唱える人すらいます。(実際の効果は不明です。)
⑥ 温度を上昇させる事は、勿論重要ですが、釉によっては、窯を冷ます速度も重要な要素に成ります。
⑦ 窯の性質(癖)を理解する事。その窯には、その窯特有の性質があります。基本的には、全ての
窯は違います。例え同じメーカーの同じ型式の窯であっても、かなりの差が有ります。
それ故、早くその窯の特徴(性質、癖)を、掴む事です。又、他の人の意見が、必ずしも、
役に立つとは、限りません。
⑧ 本焼きの窯焚きは、一回毎に焼成結果が異なります。
それ故、なるべく記録に残して置きます。作品の量や、窯詰めの模様、温度上昇速度、焼成途中の
各種の調整、最高温度、焼成時間。燃料の消費量、焼成結果、反省点など、なるべく詳細に記録
すると、その窯の癖を、早く見つける事が出来ます。
⑨ 焼成が旨くいったと思われる時は、前の焚き方を参考にして、余り調整をしない事です。
但し、窯焚きの難しい所で、まったく前回と同じにしても、違った結果に成る事も、稀ではありません。
⑩ 強制燃焼方式の焼成では、少ない燃料で、短時間に焼成する事が、可能と言われています。
焼き上がりに差が出る様ですので、どちらが良いかは、個人差があります。
以上 「少ない燃料と、短い時間で、窯を焚く」について述べて来ましたが、残念ながら、これと言う
結論が見出せないのが、実情です。
以下次回に続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます