引き続き、窯焚き一生の話を、続けます。
7) 窯の改造
納得の行く焼き上がりに、成らない場合には、窯を改造する事もあります。
ご自分で、築いた窯ならば、容易に改造する事も、可能ですが、市販のメーカーの窯を購入した
場合には、改造するのは、大変ですが、いくつかの事なら、窯をいじる事も可能です。
但し、容積を増やす様に、改造する事は、大改造に成ってしまいますので、まず行わない方が良い
でしょう。又改造したからといって、理想の状態に成るとは、限りません。一度焼成しないと、
結果はわかりません。
・よく「窯を焚いていて、暑くは有りませんか?」と言う質問を、受ける事がありますが、
窯焚き中は、暑くは有りません。窯が暑い様では、熱がどんどん外に、逃げている状態ですので、
窯の壁が薄い証拠で、熱が無駄になっています。
但し、窯が冷える段階では、外部に熱を放出しますので、窯は暑くなります。
① 窯の冷えを遅くする
結晶釉の様に、徐冷する為には、燃料や電気を供給しながら、冷ます事も出来ますが、窯の壁を
厚くする事によって、窯の冷えを遅くする事も出来ます。
小型の窯や、壁の薄い窯は、冷えが早いです。そこで、窯の外側を断熱材で覆います。
但し、軽量耐熱レンガですと、厚みが厚くなりますので、他の断熱材を使うと良いです。
) 断熱材シリカボード(例:610*300*25mm)
しっかりしたボード(板)状で、カッターなどの刃物で、簡単に切れますので、容易に細工出来
貼り付ける事が出来ます。平らな面が多い場合に、向いてます。
) セラミック・ウール(耐火断熱パキン)
窯の扉や蓋の周囲に、取り付けられている場合が多いです。柔軟性のある、シート状に成って
いる為、円筒形の窯等に、向いています。又、専用のウール接着材もありますので、上手に
取り付ける事が、可能に成ります。
② 煙突を高くして、引きを強くする。
前にもお話した様に、引きの弱い窯は、窯をコントロールするのが、難しいのが普通です。
それ故、引きを強くする為には、煙突を高くするのが、一番簡単な方法と思われます。
但し、レンガを積み上げた物や、コンクリート製の煙突では、やや困難ですが、ステンレス製の
断面が丸い筒状の煙突ならば、途中に繋げて、高くする事が出来ます。
この丸い煙突は、繋げる様に作られていますので、作業は割合容易です。
③ 簡易ガスバーナーを取り付ける
電気の窯では、酸化焼成専門の窯と。還元可能の窯があります。
酸化専門の窯の場合、還元焼成する為に、窯の下部や横方向の壁に、穴を開けガスバーナーを、
差し込む様にします。出来れば、バーナーを保持する取り付け台も、作りたいです。
・ 但し、電熱線に直接ガス(炎)が当たると、電線を傷め、寿命が短く成りますから、注意の事。
④ その他の改造、
) 熱電対温度計の場所を変える
) 楽焼も焼ける様に、窯の一部に取り出し口(差し込口)を新設する
) その他、必要に応じて改造する。
以下次回に続きます。
7) 窯の改造
納得の行く焼き上がりに、成らない場合には、窯を改造する事もあります。
ご自分で、築いた窯ならば、容易に改造する事も、可能ですが、市販のメーカーの窯を購入した
場合には、改造するのは、大変ですが、いくつかの事なら、窯をいじる事も可能です。
但し、容積を増やす様に、改造する事は、大改造に成ってしまいますので、まず行わない方が良い
でしょう。又改造したからといって、理想の状態に成るとは、限りません。一度焼成しないと、
結果はわかりません。
・よく「窯を焚いていて、暑くは有りませんか?」と言う質問を、受ける事がありますが、
窯焚き中は、暑くは有りません。窯が暑い様では、熱がどんどん外に、逃げている状態ですので、
窯の壁が薄い証拠で、熱が無駄になっています。
但し、窯が冷える段階では、外部に熱を放出しますので、窯は暑くなります。
① 窯の冷えを遅くする
結晶釉の様に、徐冷する為には、燃料や電気を供給しながら、冷ます事も出来ますが、窯の壁を
厚くする事によって、窯の冷えを遅くする事も出来ます。
小型の窯や、壁の薄い窯は、冷えが早いです。そこで、窯の外側を断熱材で覆います。
但し、軽量耐熱レンガですと、厚みが厚くなりますので、他の断熱材を使うと良いです。
) 断熱材シリカボード(例:610*300*25mm)
しっかりしたボード(板)状で、カッターなどの刃物で、簡単に切れますので、容易に細工出来
貼り付ける事が出来ます。平らな面が多い場合に、向いてます。
) セラミック・ウール(耐火断熱パキン)
窯の扉や蓋の周囲に、取り付けられている場合が多いです。柔軟性のある、シート状に成って
いる為、円筒形の窯等に、向いています。又、専用のウール接着材もありますので、上手に
取り付ける事が、可能に成ります。
② 煙突を高くして、引きを強くする。
前にもお話した様に、引きの弱い窯は、窯をコントロールするのが、難しいのが普通です。
それ故、引きを強くする為には、煙突を高くするのが、一番簡単な方法と思われます。
但し、レンガを積み上げた物や、コンクリート製の煙突では、やや困難ですが、ステンレス製の
断面が丸い筒状の煙突ならば、途中に繋げて、高くする事が出来ます。
この丸い煙突は、繋げる様に作られていますので、作業は割合容易です。
③ 簡易ガスバーナーを取り付ける
電気の窯では、酸化焼成専門の窯と。還元可能の窯があります。
酸化専門の窯の場合、還元焼成する為に、窯の下部や横方向の壁に、穴を開けガスバーナーを、
差し込む様にします。出来れば、バーナーを保持する取り付け台も、作りたいです。
・ 但し、電熱線に直接ガス(炎)が当たると、電線を傷め、寿命が短く成りますから、注意の事。
④ その他の改造、
) 熱電対温度計の場所を変える
) 楽焼も焼ける様に、窯の一部に取り出し口(差し込口)を新設する
) その他、必要に応じて改造する。
以下次回に続きます。
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