絵付けの、絵の具について、お話します。
1) 和絵の具と、洋絵の具
絵の具には、下絵付け用と、上絵付け用と、分ける方法と、和、洋で区別する方法が有ります。
ここでは、後者について述べたいと、思います。
和絵の具(硬彩)と、洋絵の具(軟彩)の違いは、描かれる柄にも、それぞれの特徴が出ます。
・ 多くの絵の具メーカーが、有りますが、品質に大差は無いと、思われます。
尚、和絵の具より、洋絵の具の方が、色の種類は多い様です。
(洋上絵の具 :赤、 黒 、グリーン 、青、 黄、 白 、小豆茶 、透明、紺青 、深緑 、ヒワ 、
ピンク 、オレンジ、ブラウン、グレー、ライラック、マロンなど)
(和上絵の具: 紺青、赤、黄、黒、緑、小豆茶、白 など)
① 和絵の具について
和絵の具というのは、色のついたガラスだた、思って下さい。(即ち、透明感が有ります)
唐の土(鉛。発色を良くする)、珪石(絵具を溶解する)、白玉(ガラス。透明度を出す)を
ベースに、色によって異なる、着色物質(顔料)を、加えます。
) 和絵の具は、赤絵などの例外以外は、一般に焼成後は透明です。
上絵の赤と黄色は、透明な絵の具が、出来ないので、不透明なものと、なります。
透明になるのは、ベースに対して、金属が少ない為で、焼成後は透明の、ガラス質になります。
) 絵の具を「ふのり」や、「膠(にかわ)」液など、水溶性の液で、練りや、濃淡の調整、希釈を
行います。 油と違って、臭いもなく、後か片付けも、簡便に済みます。
) 透明な絵の具なので、濃い色を、出そうとすると、厚く盛り上げる、必要があります。
和絵具は別名、「盛り絵具」と呼ばれ、水で溶いた絵具を、筆で置く様にして、盛り上げて
着彩します。 こうする事で、半透明の、美しい色ガラスが、発色をします。
(なお、柿右衛門赤の絵具だけは、洋絵具と同じ様に、使用します。)
) 「九谷和絵の具」の特徴は、透明感、表面の艶、層の厚さが醸す、深みのある発色と言えます。
化学的に精製された、洋絵の具と違い、和絵の具は、ガラス質を形成する、調合材料や色素に、
古九谷時代から、継承されてきた、生の珪石や、金属酸化物を使用します。
) 和絵の具は、赤以外、焼く前と、焼いた後で、かなり色が変わります。
ピンク色は赤茶に、グレーは鮮やかな緑に、薄いグレーは紫、等に成ります。
② 洋絵の具について、
) 洋絵の具は不透明で、塗料(ペンキ)と同じように、油の様な溶剤に、顔料の粉が、混ざった
状態のものです。 顔料は、化学薬品の様に、純度の高い物が、使われます。
金属が多い為に、エナメル質の、不透明なガラスになります。
) 透明感がない分、塗りムラが気にならず、使い易いですし、粉末以外に、チューブ入りもあって
扱いやすいです。
) 絵具は水で溶いたり、チャイナペインティングと呼ばれる方法では、乾性油で絵具を溶いて、
濃淡や、グラデーションの表現が、できます。
) 洋絵の具は、着色剤に融剤を、混ぜたもので、和絵の具のように、厚く盛らなくても発色します。
厚く盛り上げると、釉切れを起こしたり、釉が剥離してしまいます、出来るだけ薄く着彩し、
エナメル質を際立たせます。
) 洋絵の具が、多くの場合、バルサム、テレピンなど、油性の材料と、練り合わせて、使いますが、
水溶性「メジュウム」などを、利用する場合もあります。
特に、最近は、安全、衛生面から、ヨーロッパでも、水溶性の絵の具を、使う機会が増えており、
日本でも、鉛対策とともに、様々な方法が、取られています。
) 混合割合は、バルサムと絵の具を、ほぼ同量、これを、テレピン油で1、0%程度希釈します、
混合する比率を、変えることによって、乾燥時間を、調整することも可能です。
水溶性メジュウムの場合も、メジュウムと絵の具を、ほぼ同量を練って、使います。
和絵の具 洋絵の具
1) 和絵の具と、洋絵の具
絵の具には、下絵付け用と、上絵付け用と、分ける方法と、和、洋で区別する方法が有ります。
ここでは、後者について述べたいと、思います。
和絵の具(硬彩)と、洋絵の具(軟彩)の違いは、描かれる柄にも、それぞれの特徴が出ます。
・ 多くの絵の具メーカーが、有りますが、品質に大差は無いと、思われます。
尚、和絵の具より、洋絵の具の方が、色の種類は多い様です。
(洋上絵の具 :赤、 黒 、グリーン 、青、 黄、 白 、小豆茶 、透明、紺青 、深緑 、ヒワ 、
ピンク 、オレンジ、ブラウン、グレー、ライラック、マロンなど)
(和上絵の具: 紺青、赤、黄、黒、緑、小豆茶、白 など)
① 和絵の具について
和絵の具というのは、色のついたガラスだた、思って下さい。(即ち、透明感が有ります)
唐の土(鉛。発色を良くする)、珪石(絵具を溶解する)、白玉(ガラス。透明度を出す)を
ベースに、色によって異なる、着色物質(顔料)を、加えます。
) 和絵の具は、赤絵などの例外以外は、一般に焼成後は透明です。
上絵の赤と黄色は、透明な絵の具が、出来ないので、不透明なものと、なります。
透明になるのは、ベースに対して、金属が少ない為で、焼成後は透明の、ガラス質になります。
) 絵の具を「ふのり」や、「膠(にかわ)」液など、水溶性の液で、練りや、濃淡の調整、希釈を
行います。 油と違って、臭いもなく、後か片付けも、簡便に済みます。
) 透明な絵の具なので、濃い色を、出そうとすると、厚く盛り上げる、必要があります。
和絵具は別名、「盛り絵具」と呼ばれ、水で溶いた絵具を、筆で置く様にして、盛り上げて
着彩します。 こうする事で、半透明の、美しい色ガラスが、発色をします。
(なお、柿右衛門赤の絵具だけは、洋絵具と同じ様に、使用します。)
) 「九谷和絵の具」の特徴は、透明感、表面の艶、層の厚さが醸す、深みのある発色と言えます。
化学的に精製された、洋絵の具と違い、和絵の具は、ガラス質を形成する、調合材料や色素に、
古九谷時代から、継承されてきた、生の珪石や、金属酸化物を使用します。
) 和絵の具は、赤以外、焼く前と、焼いた後で、かなり色が変わります。
ピンク色は赤茶に、グレーは鮮やかな緑に、薄いグレーは紫、等に成ります。
② 洋絵の具について、
) 洋絵の具は不透明で、塗料(ペンキ)と同じように、油の様な溶剤に、顔料の粉が、混ざった
状態のものです。 顔料は、化学薬品の様に、純度の高い物が、使われます。
金属が多い為に、エナメル質の、不透明なガラスになります。
) 透明感がない分、塗りムラが気にならず、使い易いですし、粉末以外に、チューブ入りもあって
扱いやすいです。
) 絵具は水で溶いたり、チャイナペインティングと呼ばれる方法では、乾性油で絵具を溶いて、
濃淡や、グラデーションの表現が、できます。
) 洋絵の具は、着色剤に融剤を、混ぜたもので、和絵の具のように、厚く盛らなくても発色します。
厚く盛り上げると、釉切れを起こしたり、釉が剥離してしまいます、出来るだけ薄く着彩し、
エナメル質を際立たせます。
) 洋絵の具が、多くの場合、バルサム、テレピンなど、油性の材料と、練り合わせて、使いますが、
水溶性「メジュウム」などを、利用する場合もあります。
特に、最近は、安全、衛生面から、ヨーロッパでも、水溶性の絵の具を、使う機会が増えており、
日本でも、鉛対策とともに、様々な方法が、取られています。
) 混合割合は、バルサムと絵の具を、ほぼ同量、これを、テレピン油で1、0%程度希釈します、
混合する比率を、変えることによって、乾燥時間を、調整することも可能です。
水溶性メジュウムの場合も、メジュウムと絵の具を、ほぼ同量を練って、使います。
和絵の具 洋絵の具
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