わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 17 (陶芸教室を開く2)

2010-12-02 21:59:54 | 陶芸家を目指す
陶磁器の産地に行くと、陶芸体験の出来る、窯元も多いです。

5人程度から100人程度までも、受け入れる体験専用の、陶芸教室が有ります。

 これから、陶芸教室を、開こうと思っている方は、スッタフ等、人雇う事は、少ないと思います。

 せいぜい、家族の手助けを、得られならば、上出来です。それ故、一度に多くの、生徒さんを受け入れる

 事は、先ず難しいでしょう。又、手捻りのみを、教える場合は、ある程度多くの人数を、教える事が

 可能ですが、電動轆轤の、指導を行うと成ると、一度に教える事の出来る、人数は、制限されます。

 以上の様な、経営方法や、教室のシステムについては、後日お話致します。

 前置きが、長くなりましたが、前回の続きを、お話します。

1) 御自分で教える場所を、確保している方

  ② 設備について: 場所が確保されたら、いよいよ、設備を揃える段階に、入ります。

   ) 教室の規模

     設備は、教室の規模によって、考える必要が有ります。又、教室の広さ(スペース)によっても

     ある程度の、制約を受けます。

     上記で触れた様に、電動轆轤を導入すると成ると、台数にもよりますが、かなりのスペースが、

     必要に成ります。

     (私の教室では、全体の8割程度の人が、電動轆轤を、やりたいと、希望して入会しています。

      それ故、手捻りだけの教室では、魅力を感じないかも、知れません。)

   ) 陶芸の窯

    a) 陶芸の命である、窯をどうするかです。既に窯を、お持ちならば、その窯を使う事も可能です。

      場所を借りる場合には、今使用している窯を、移動して使う事も、費用が掛かりますし、

      そもそも、その場所に、設置できるのかも、問題です。

    ・ 特にビルなどの建物の中に、設置する場合には、電気の窯でなければ、なりません。

    b) 窯の大きさ(容量)

      ある程度の人数の作品を、定期的に焼成するとなると、小さな窯では対応が、困難に成る

      場合も有りますし、大き過ぎる場合には、窯が中々一杯に成らない場合も、有ります。

    ・ 又、作品の種類大きさは、千差万別で、大きな作品を、好んで作る人も、結構いる物です。

      それ故、作れる大きさを、余り限定し無いで済む様に、したい物です。

      但し、窯が大きくなれば、重量も大きく成ります。1階ならともかく、それ以外の階では、

      その重量に耐える構造の処にしか、設置できません。

     更に、焼成した作品(完成品)を、早く見たいと思うのは、人情ですので、生徒さん達に、

      長い期間待たせる事は、得策ではありません。一般に、生の完成時から、本焼き終了までに、

      1ヶ月程度を、目安にして、作業を進めた方が、良いでしょう。

    ・ やや小振りの窯で、回数を多く焼成するのも、一つの手です。

    ・ 新たに、業務用に陶芸の窯を、購入すると、最低でも、100万円以上掛かります、更に

      工事費などが、必要に成りますので、その2~3割増しの費用を、覚悟して置かなければ、

      なりません。

    c) 電気の窯の場合、三相交流(動力線)が、必要です。

      業務用に使用する場合には、電流が多く取れる、200Vの動力線が、必要に成ります。

      既に、その設備が整っている所ならば、問題ありませんが、新たに動力線を、引き込むと

      なると、電気工事が必要に成ります。借りている場合には、家主さんの承諾が、必要です。

   ) 電動轆轤について

    a) 轆轤を教える教室では、電動轆轤を用意する必要が有ります。

      何台、設置するかも、考え処です。初心者に電動轆轤を、教えるには、ほとんど付ききりの、

      個人指導で、教えなければ、ならない事も、多いですので、対応できる人数にも、限界が

      あります。

    b) 手捻りの時の、一人のスペースに対して、2~4倍程度の広さが、必要に成ります。

      単に轆轤だけですと、2倍程度ですが、轆轤に付属する、椅子やテーブル(用具や、轆轤挽き

      した作品を、一時的に置く場所)など、やり方によっては、かなりの空間が、必要に成ります。

  ) その他の設備(備品)には、作業台、作品置き場(棚、陳列台など)、粘土や釉薬の置き場所

     等の他に、場合によっては、駐車場も、必要かも知れません。

   詳細については、次回に述べます。

 窯と電動轆轤
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