1) 接着する物同士の乾燥具合によって、接着方法も異なります。(前回の続きです。)
① 土同士が十分軟らかい場合。(前回はここまで述べました)
② 削れる程度に乾燥している場合。
タタラ(板状の土)で箱型などの作品を作る際、そのタタラが自立できる程度に乾燥していな
ければ、組み立てる事が出来ません。又コヒーカップに取っ手を付ける際にも、本体の底削りを
終えてから行います。即ち、土に別の何かを接着する際、生乾きの状態で行う事が前提になる
場合が多いです。
) 接着する物は、本体と同じ程度に乾燥していなければ成りません。
乾燥とは、土が収縮する事です。それ故、後から付けた物が本体より乾燥不十分の場合、
本体より大きく収縮する事に成ります。その為、後から付けた物が本体側に引っ張られ
亀裂や剥がれを引き起こします。但し、後から付けたものが、寸法的に余裕があり、引っ張
られても十分対応が出来れば、「亀裂や割れ」は発生しません。
更に、後から付けた物が、ある程度乾燥していないと、その形の保持が出来ません。
) 接着の方法は両方の接着面に、剣先や櫛で細かい刻み(細い凹み線、アヤメ文様が良い)
を付け、同じ土で作った泥。即ち「ドベ(ヌタとも言います)」を筆などで塗り、接着面を
擦り合わせる様にし、前記凹み線内に入り込ませてから圧着します。
その際、接合面より「ドベ」がはみ出す程度に多量に付けます。量が少ないと、しっかり
接着でず、強度的にも弱くなります。はみ出した「ドベ」は「竹へら」や指で、綺麗に
拭き取ります。そのままにすると、接合部分が凸凹になる場合もあります。
) 一般に接着は余り広い面積を一度に行う事は少ないです。
広い面同士を接着する方法は、上記と同じですが、接合時に空気が入り易くなりますので、
注意が必要です。中央から外側に圧を掛けて行くか、一端から接着し徐々に広げる事で、
空気を押し出して、閉じ込めるのを防ぎます。空気を閉じ込めると、素焼きの際爆発する
恐れがあります。
) カップ類や急須などの取っ手などを接合する場合、取り付け面の土を伸ばしながら一方に
なすり付け、接合面を滑らかにする事で、見た目を良くし、機械的強度を増す様にする
場合があります。更に楔(くさび)状態になった部分に細い紐状の土を入れ、楔を解消した
りします。 即ち楔状の場所は、汚れなどが付き易く、更に狭い為洗い難い形状に成って
いるのを解消しようとするものです。但し、隙間に入れる粘土の量が多いと、その土が乾燥
と共に「ひび」が入り易くなりますので、出来るだけ土の量は少量にすつか、余分の土は
剥ぎ取ります。
) 土には記憶性があります。
a) 取っ手など板や紐状態から変形(曲げる)して形造ると、乾燥と共に元の状態に戻ろうと
します。即ち変形前に近づきます。それ故、変形後ある程度乾燥させて変形が大きく
ならない様にしてから、接着します。
b) 圧縮した部分は、元の状態に戻ろうとして膨らみます。
接着するとは、土同士を圧縮させて押し付ける行為です。押された土は縮みますが、
乾燥と共に、元の状態に戻りますので、接合部分が若干膨らみます。
c) 良く挙られる例は、急須の注ぎ口を接着する際の注意です。
轆轤の回転方向に捻られて作った(挽いた)注ぎ口は、乾燥と共に捻れが戻る様な働き
をしますので、その戻りを見越して注ぎ口を取り付けます。
③ 白くなる程度に乾燥している場合。
以下次回に続きます。
① 土同士が十分軟らかい場合。(前回はここまで述べました)
② 削れる程度に乾燥している場合。
タタラ(板状の土)で箱型などの作品を作る際、そのタタラが自立できる程度に乾燥していな
ければ、組み立てる事が出来ません。又コヒーカップに取っ手を付ける際にも、本体の底削りを
終えてから行います。即ち、土に別の何かを接着する際、生乾きの状態で行う事が前提になる
場合が多いです。
) 接着する物は、本体と同じ程度に乾燥していなければ成りません。
乾燥とは、土が収縮する事です。それ故、後から付けた物が本体より乾燥不十分の場合、
本体より大きく収縮する事に成ります。その為、後から付けた物が本体側に引っ張られ
亀裂や剥がれを引き起こします。但し、後から付けたものが、寸法的に余裕があり、引っ張
られても十分対応が出来れば、「亀裂や割れ」は発生しません。
更に、後から付けた物が、ある程度乾燥していないと、その形の保持が出来ません。
) 接着の方法は両方の接着面に、剣先や櫛で細かい刻み(細い凹み線、アヤメ文様が良い)
を付け、同じ土で作った泥。即ち「ドベ(ヌタとも言います)」を筆などで塗り、接着面を
擦り合わせる様にし、前記凹み線内に入り込ませてから圧着します。
その際、接合面より「ドベ」がはみ出す程度に多量に付けます。量が少ないと、しっかり
接着でず、強度的にも弱くなります。はみ出した「ドベ」は「竹へら」や指で、綺麗に
拭き取ります。そのままにすると、接合部分が凸凹になる場合もあります。
) 一般に接着は余り広い面積を一度に行う事は少ないです。
広い面同士を接着する方法は、上記と同じですが、接合時に空気が入り易くなりますので、
注意が必要です。中央から外側に圧を掛けて行くか、一端から接着し徐々に広げる事で、
空気を押し出して、閉じ込めるのを防ぎます。空気を閉じ込めると、素焼きの際爆発する
恐れがあります。
) カップ類や急須などの取っ手などを接合する場合、取り付け面の土を伸ばしながら一方に
なすり付け、接合面を滑らかにする事で、見た目を良くし、機械的強度を増す様にする
場合があります。更に楔(くさび)状態になった部分に細い紐状の土を入れ、楔を解消した
りします。 即ち楔状の場所は、汚れなどが付き易く、更に狭い為洗い難い形状に成って
いるのを解消しようとするものです。但し、隙間に入れる粘土の量が多いと、その土が乾燥
と共に「ひび」が入り易くなりますので、出来るだけ土の量は少量にすつか、余分の土は
剥ぎ取ります。
) 土には記憶性があります。
a) 取っ手など板や紐状態から変形(曲げる)して形造ると、乾燥と共に元の状態に戻ろうと
します。即ち変形前に近づきます。それ故、変形後ある程度乾燥させて変形が大きく
ならない様にしてから、接着します。
b) 圧縮した部分は、元の状態に戻ろうとして膨らみます。
接着するとは、土同士を圧縮させて押し付ける行為です。押された土は縮みますが、
乾燥と共に、元の状態に戻りますので、接合部分が若干膨らみます。
c) 良く挙られる例は、急須の注ぎ口を接着する際の注意です。
轆轤の回転方向に捻られて作った(挽いた)注ぎ口は、乾燥と共に捻れが戻る様な働き
をしますので、その戻りを見越して注ぎ口を取り付けます。
③ 白くなる程度に乾燥している場合。
以下次回に続きます。
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