1) 手や指の使い方の種類。(前回の続きです)
① 手や指のどの部分を使うか。
② どの指をどの様に使うか。
③ 指を使う時の注意。
) 使う手の力の入れ方。(力の強弱)
a) 肉の厚い処では力を入れ、肉が薄い部分では力を抜く(弱い力)のが基本です。
但し作品を制作中では、刻々と厚みが変化します。特に轆轤で制作する時はこの現象が
顕著に現れます。即ち制作が進むに従い、肉厚が薄くなるのが普通です。それ故、徐々に
力を抜きながら制作する事が多いです。肉が厚くなり易い部分は底及びその周辺です。
勿論ある程度の厚みがないと、上の土を支える事ができませんから、むやみに薄くする事も
出来ません。どの程度薄くしても良いかは、経験からおのずと判る様に成りますが、初心者
の方は、やや厚めにした方が無難です。後で削れば薄くする事が出来ます。
逆に薄くなり勝ちな処は、口縁近辺です。即ち、初心者ほど底と口縁の肉厚差が大きくなる
傾向があります。
b) 土が硬い場合には力を強く、軟らかい土の場合には、弱い力で作業します。
軟らかい土に強い力ですと、一度に変化(変形)してしまい、思うような形になりません。
それ故、制作に取り掛かる前に、土の軟らかさ(硬さ)を確認しておきます。一般に土を
練る(菊練)段階で判ります。但し、作品の形や大きさによって、硬い方が良い場合が
あります。轆轤に限らず、肉厚を確認したり、土の軟らかさ等を指先で実感しながら制作
すると良い作品に成ります。慣れない方は、形作りに囚われ、肉厚まで気が回らないかも
知れません。特に轆轤作業では、水を使いますので、土は次第に軟らかくなります。
軟らかくなると一見土が伸び易く感じますが、実際には伸ばしたそばから、土が下に落ちて
しまいます。それ故、轆轤作業に時間を掛け過ぎるのは、出来るだけ避けたいです。
c) 指や手で作品を押した場合、作品は歪みます。それ故、変形させずに肉を薄くする場合には
押した方の反対側からも押し返す事により、力のバランスが保たれます。この内外の力の
バランスの差により、作品の形が作られるとも言えます。
d) 力の入れ方は常に同じではありません。状況に応じて変える必要があります。
土を薄くする事は、比較的容易ですが、逆に土を厚くする事は難しくなります。それ故轆轤に
慣れない方は一挙に薄くするのではなく、徐々に薄くする事です。一挙に薄くすると捩れ
(ねじれ)や撚れ(よれ)、更に作品の振れが起こり易いです。
この技術を習得した方が、轆轤作業に限らず、陶芸で好みの作品を作る事ができます。
e) 電動轆轤では、回転する土(器など)の外側を担当する手が重要です。
右回転(時計回転)の場合は左手になります。この手が形などの基準になります。
回転の為常に遠心力が働き、作品は横へ横へと広がります。それを抑える為には、左手
(外側の手)の位置をしっかり固定し、遠心力に負けない様にしなければ成りません。
遠心力は回転速度の二乗に比例し、作品の径に比例しますので、手の力だけでなく、回転速度
のコントロールも大切です。この外側の手が「ふら付く」と、土は言う事を聞いてくれず、
形が定まりません。
④ 指はどの位置で使うのが効果的か?。
以下次回に続きます。
① 手や指のどの部分を使うか。
② どの指をどの様に使うか。
③ 指を使う時の注意。
) 使う手の力の入れ方。(力の強弱)
a) 肉の厚い処では力を入れ、肉が薄い部分では力を抜く(弱い力)のが基本です。
但し作品を制作中では、刻々と厚みが変化します。特に轆轤で制作する時はこの現象が
顕著に現れます。即ち制作が進むに従い、肉厚が薄くなるのが普通です。それ故、徐々に
力を抜きながら制作する事が多いです。肉が厚くなり易い部分は底及びその周辺です。
勿論ある程度の厚みがないと、上の土を支える事ができませんから、むやみに薄くする事も
出来ません。どの程度薄くしても良いかは、経験からおのずと判る様に成りますが、初心者
の方は、やや厚めにした方が無難です。後で削れば薄くする事が出来ます。
逆に薄くなり勝ちな処は、口縁近辺です。即ち、初心者ほど底と口縁の肉厚差が大きくなる
傾向があります。
b) 土が硬い場合には力を強く、軟らかい土の場合には、弱い力で作業します。
軟らかい土に強い力ですと、一度に変化(変形)してしまい、思うような形になりません。
それ故、制作に取り掛かる前に、土の軟らかさ(硬さ)を確認しておきます。一般に土を
練る(菊練)段階で判ります。但し、作品の形や大きさによって、硬い方が良い場合が
あります。轆轤に限らず、肉厚を確認したり、土の軟らかさ等を指先で実感しながら制作
すると良い作品に成ります。慣れない方は、形作りに囚われ、肉厚まで気が回らないかも
知れません。特に轆轤作業では、水を使いますので、土は次第に軟らかくなります。
軟らかくなると一見土が伸び易く感じますが、実際には伸ばしたそばから、土が下に落ちて
しまいます。それ故、轆轤作業に時間を掛け過ぎるのは、出来るだけ避けたいです。
c) 指や手で作品を押した場合、作品は歪みます。それ故、変形させずに肉を薄くする場合には
押した方の反対側からも押し返す事により、力のバランスが保たれます。この内外の力の
バランスの差により、作品の形が作られるとも言えます。
d) 力の入れ方は常に同じではありません。状況に応じて変える必要があります。
土を薄くする事は、比較的容易ですが、逆に土を厚くする事は難しくなります。それ故轆轤に
慣れない方は一挙に薄くするのではなく、徐々に薄くする事です。一挙に薄くすると捩れ
(ねじれ)や撚れ(よれ)、更に作品の振れが起こり易いです。
この技術を習得した方が、轆轤作業に限らず、陶芸で好みの作品を作る事ができます。
e) 電動轆轤では、回転する土(器など)の外側を担当する手が重要です。
右回転(時計回転)の場合は左手になります。この手が形などの基準になります。
回転の為常に遠心力が働き、作品は横へ横へと広がります。それを抑える為には、左手
(外側の手)の位置をしっかり固定し、遠心力に負けない様にしなければ成りません。
遠心力は回転速度の二乗に比例し、作品の径に比例しますので、手の力だけでなく、回転速度
のコントロールも大切です。この外側の手が「ふら付く」と、土は言う事を聞いてくれず、
形が定まりません。
④ 指はどの位置で使うのが効果的か?。
以下次回に続きます。
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