わ! かった陶芸 (明窓窯)

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素朴な疑問 258 市販されている粘土類(信楽粘土2)

2016-10-20 14:10:28 | 素朴な疑問
6) 実際に市販されている土を検討してみます。

 ① 轆轤作業に向いた土。

  ⅰ) 信楽水簸(すいひ)粘土: 以上が前回の話です。

  ⅱ) 薪窯用信楽水簸(すいひ)粘土。

   窖窯(あながま)は無釉の焼き締め陶を薪を使って焼く方法です。その為、良く焼き締まる土

   であり、且つ緋(火)色や窯変が出易い土が選ばれます。自然の土もありますが、それ様に

   合された土が市販されています。薪窯には登窯がありますが、近年ではほとんど使う人もいなく

   成っていますが、それ用の土もあります。

   a) 3号薪窖窯荒目土: 薪による焼成で緋(火)色が出易い土です。

   b) 4号薪窖窯細目土: 薪による焼成で緋(火)色が出易い土です。

   c) 6号薪窖窯荒目土: 薪による焼成で緋(火)色が出易い土です。

   d) 信楽炎色粘土。 古信楽炎色粘土。大物炎粘土。

   e) 並黄瀬(きのせ)粘土。黄瀬原土。黄瀬古信楽土

    以上の粘土類が、緋色や火襷(たすき)などが、華やかに出易い土となります。

   f) 7号薪窖窯赤荒目土:高温で焼成できる赤土です。

   g) 8号薪窖窯赤細目土:高温で焼成できる赤土です。 

    h) 古信楽登窯用粘土:細かい石ハゼのある土で、薪で焼成するのが良いです。

    上記の粘土が、渋い色に胡麻(ごま)や焦げなどの窯変が起こり易い粘土です。 

  ⅲ) 粉末状の粘土及び原土。

   上記の粘土類は、「練り土」と呼ばれる水分を含み、直ぐにも使用できる状態で、市販されて

   いる粘土です。粉末状の土や原土の中には、御自分で適度の水を加えてから、練って使える

   粘土にする必要があります。又、他の土に混入し好みの土を作る時にも使います。

   a) 信楽粉末土。信楽牧山粉末土。

    天日干しした土を石臼で粉砕した土を、篩に通した物で、他の土に30%程度混ぜる事で、

    粘りや腰のある、轆轤挽きし易い土を作る事が出来ます。又、再生土や水分の多い軟らかい

    土に混ぜると、即使える土にする事が出来る便利な土でもあります。

    ・ 信楽牧山粉末土は、耐火度が大変高く、冴えた土です。

   b) 木節粉末土。本山木節粉末土。蛙目粉末土。

   c) 童仙傍(どうぜんぼう)土(黒)。童仙傍白土。

    信楽原土の中で最も耐火度のある、小砂混じりの土です。石臼で粉砕し、水を加えて練って

    使います。単味では焼き締まり難い特徴があり、他の土に50%程度混入して使うと良いと

    言われています。又、窯道具(目、トチ、敷台など)や、窯の補修にも使います。

   ・ 尚、一般的には窯道具用には道具土として、市販されている土を使います。

   d) 轆轤(ロクロ)白粘土。轆轤赤粘土: 水簸(すいひ)粘土で轆轤挽きし易い土に調合

    してある土です。

   e) 信楽石ハゼ原土。黄瀬原土。

  ② 手捻り向き、その他の土。

   a) 急熱急冷白粘土(A-1): 信楽産の蛙目土と木節質の土を混ぜ合わせた土です。

    手捻りでも轆轤挽きでも使い易い土です。成形し易くキズも出難く白っぽく仕上がり、

    初心者向きの土で、削り味も良く、ザックリした感じに仕上がります。又、楽焼にも使用

    できます。信楽を代表する土とも言えます。尚、特A-1と呼ばれる更に上級の土もあります

   b) 茶ワン土、赤茶ワン土、茶ワン炎色土: 手捻りでも轆轤でも使い易い土です。

    一般は白色ですが、炎色が出易い土もあります。赤茶ワンは赤土が混入されている為色が

    付きます。

   c) ロット土: 信楽産で調合された物で、手捻りや大物の作品に向いた土です。

   d) 粉引赤土: 軟らかく赤色に発色する土で、粉引用に向いた土です。

   e)  信楽蛙目粘土: 信楽産の蛙目のみの白土です。

      信楽水簸黄土粘土: 信楽土に黄土を混入させた土です。

      信楽作家土: 5種類の土を混合した土で、古信楽風のです。詳細は不明です。

 信楽の土には、その他多くの種類が存在します。多くは他の粘土と混合し、使い易い用に調合

 された土です。カタログだけでは判’識別別できない、同じ用な名前の物も有りますので、ご自分

 に合った特別な用途の土は、メーカーに問い合わせて下さい。

以下次回に続きます。

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