7) 窯を作る作業
② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。
③ 扉を作る。(ここでは薪を利用する窯は除きます。)
ⅰ) 扉を別の場所で作り、後で取り付ける方法が一般的です。(以上が前回までの話です。)
ⅱ)扉を取り付ける。
別工程で制作した扉の場合には、窯に取り付ける作業が必要になります。窯本体の中で唯一の
可動部分となりますので、安定的に使用できる事が大切です。
a) 軽量耐火レンガであっても、扉の重量はかなり重くなります。一人で作業できない事も
有るかも知れません。但し 扉を所定の高さに保持できる台を設ければ、一人でも作業が
可能です。
b) 予め蝶番(ちょうつがい)の一方を、扉を支える柱に上下二段に取り付けておきます。
蝶番は窯の重量を支えると共に、スムーズに可動する事が大切ですので、丈夫な構造の物で
なければ成りません。潤滑油(又はグリス)を差して置くと、より滑らかな動きになります
c) 扉側のネジ穴に蝶番の穴を合わせ、ネジ止めします。
取り付けは、扉が水平に移動しなければなりません。左右捩れた状態で取り付けると、扉は
スムーズに動きません。
d) 扉をスムーズに開閉する為には、窯と各部署の隙間が一定になる様にします。
即ち、上下左右の隙間がある範囲内に収まる必要があります。隙間が狭い場合には、扉の
開閉を繰り返すに従い、窯のレンガと接触し磨れる様になり勝ちです。逆に隙間が多き
過ぎると、クッション材(綿状のファイバー)を多く使う事になり、熱も逃げ易くなります
e) クッション材を扉の周囲に張り巡らす。
クッション材の耐熱は1300℃程度です。板状の物とロープ状の物があります。ロープ状の物
は窯の周囲に貼り付けるとドアパッキンとして、使い勝手が良い様です。専用の接着材で
接着します。接着剤は焼成する事で接着効果が現れます。窯の中の熱が外に漏れ出さない様
しっかり密閉する事が大切です。尚、ドアパッキン材はある程度消耗品で、ある年数が経つ
とボロボロに劣化する場合もありますので、その際には補修が必要です。
f) 蝶番と反対方向に、扉の開閉をロックする部材を取り付けます。
ロック部材は蝶番と反対方向の支柱に、取り付ける事になります。上下二段に取り付ければ
より確実ですが、扉の高さ方向の中央部分、一箇所でも対応可能です。ロック部材はネジ
(やや太めのボルト)とナットの組み合わせが一般的です。市販の窯ではハンドルが直角に
曲がるナット状の物が多いです。当方では見付ける事が出来ませんでしたが、この部品が
手に入れば、使いたい部品です。
g) 扉の横幅が広い場合、蝶番に大きな負担が掛ます。
扉の端を斜め上方向(三角)に、鉄製の鎖(チェーン)などで持ち上げると、より負担が
軽減されます。
h) 扉を開いている時間が長い事もあります。
特に作品の窯詰めの際や窯出しの際です。出来るだけ蝶番の負担を降らす為、扉を下から
支える「突かい棒」等を設けるとより強固になります。
ⅲ) 小さな窯であれば、扉も小型ですので、扉の土台(鉄板など)を取り付けてから、耐火
レンガを積み上げる方法もあります。この場合はレンガを積み上げながら、現物合わせで
窯本体に合わせる事が出来る利点があります。
ⅳ)上蓋窯の場合、蓋は平面に成り、形も単純になりますので、製作はより簡単になります。
但し、耐火レンガを吊り下げる構造になりますので、レンガを蓋の土台にしっかり留める事が
大切です。
以下次回に続きます。
② 耐火レンガ(煉瓦)を積む。
③ 扉を作る。(ここでは薪を利用する窯は除きます。)
ⅰ) 扉を別の場所で作り、後で取り付ける方法が一般的です。(以上が前回までの話です。)
ⅱ)扉を取り付ける。
別工程で制作した扉の場合には、窯に取り付ける作業が必要になります。窯本体の中で唯一の
可動部分となりますので、安定的に使用できる事が大切です。
a) 軽量耐火レンガであっても、扉の重量はかなり重くなります。一人で作業できない事も
有るかも知れません。但し 扉を所定の高さに保持できる台を設ければ、一人でも作業が
可能です。
b) 予め蝶番(ちょうつがい)の一方を、扉を支える柱に上下二段に取り付けておきます。
蝶番は窯の重量を支えると共に、スムーズに可動する事が大切ですので、丈夫な構造の物で
なければ成りません。潤滑油(又はグリス)を差して置くと、より滑らかな動きになります
c) 扉側のネジ穴に蝶番の穴を合わせ、ネジ止めします。
取り付けは、扉が水平に移動しなければなりません。左右捩れた状態で取り付けると、扉は
スムーズに動きません。
d) 扉をスムーズに開閉する為には、窯と各部署の隙間が一定になる様にします。
即ち、上下左右の隙間がある範囲内に収まる必要があります。隙間が狭い場合には、扉の
開閉を繰り返すに従い、窯のレンガと接触し磨れる様になり勝ちです。逆に隙間が多き
過ぎると、クッション材(綿状のファイバー)を多く使う事になり、熱も逃げ易くなります
e) クッション材を扉の周囲に張り巡らす。
クッション材の耐熱は1300℃程度です。板状の物とロープ状の物があります。ロープ状の物
は窯の周囲に貼り付けるとドアパッキンとして、使い勝手が良い様です。専用の接着材で
接着します。接着剤は焼成する事で接着効果が現れます。窯の中の熱が外に漏れ出さない様
しっかり密閉する事が大切です。尚、ドアパッキン材はある程度消耗品で、ある年数が経つ
とボロボロに劣化する場合もありますので、その際には補修が必要です。
f) 蝶番と反対方向に、扉の開閉をロックする部材を取り付けます。
ロック部材は蝶番と反対方向の支柱に、取り付ける事になります。上下二段に取り付ければ
より確実ですが、扉の高さ方向の中央部分、一箇所でも対応可能です。ロック部材はネジ
(やや太めのボルト)とナットの組み合わせが一般的です。市販の窯ではハンドルが直角に
曲がるナット状の物が多いです。当方では見付ける事が出来ませんでしたが、この部品が
手に入れば、使いたい部品です。
g) 扉の横幅が広い場合、蝶番に大きな負担が掛ます。
扉の端を斜め上方向(三角)に、鉄製の鎖(チェーン)などで持ち上げると、より負担が
軽減されます。
h) 扉を開いている時間が長い事もあります。
特に作品の窯詰めの際や窯出しの際です。出来るだけ蝶番の負担を降らす為、扉を下から
支える「突かい棒」等を設けるとより強固になります。
ⅲ) 小さな窯であれば、扉も小型ですので、扉の土台(鉄板など)を取り付けてから、耐火
レンガを積み上げる方法もあります。この場合はレンガを積み上げながら、現物合わせで
窯本体に合わせる事が出来る利点があります。
ⅳ)上蓋窯の場合、蓋は平面に成り、形も単純になりますので、製作はより簡単になります。
但し、耐火レンガを吊り下げる構造になりますので、レンガを蓋の土台にしっかり留める事が
大切です。
以下次回に続きます。
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