各メーカーで市販されている釉は、推奨されている適度の濃度が指定されているのが普通です。
勿論、最初から水に溶けた状態で、市販されている釉は、そのまま使用する様に調整されています。
但し、少ない量の釉の場合、ポリ容器に入れられていますし、下に沈殿している場合が多く、外に
出すのが容易では無く、その為濃度も変化し易いのが難点にに成っています。
一方、粉末状の釉(1kg、数kg単位など)が多く市販されてもいますし、ご自分で調合する場合も
粉末状態の場合が多いですので、水(冬場ならお湯)を加えて濃度を調整する必要があります。
当然、釉の濃度によって、釉肌や発色具合に差が出ます。
1)適度の釉の濃度とは?
昔から言われている事に、釉の厚みは葉書一枚程度が良いと言います。即ち、素焼きした素地に
施釉し、針などで表面を引っ掻き、釉の断面の厚みを見て判断したと言われています。
① 粉末状の釉 1kgには、800~1,000ccの水を加えるのが良い量と言われています。
濃い目にしたい場合には水800cc程度で、1,000cc程度で普通の濃さになります。
② 濃度を計測する用具に、ボーメ計と呼ばれる、ガラス製の細長い「釣りの浮き」の様な物が
有ります。水に溶かした釉の容器の中に投げ込み、垂直に立ったボーメ計のその沈み加減を
目盛りで読み、濃度を計測する物です。陶芸材料店などで市販されています。
③ 一般には、容器の中に手を入れて掻き混ぜた際、手に着いた釉の汚れ具合で判断する事が
多いです。手の色が判別出来る状態では、薄過ぎです。手に着いた釉が、下方に流れ落ちない
場合は、濃過ぎです。
④ 濃い場合には、水を加えます。薄過ぎた場合は、新たに釉を加える事に成ります。但し後から
同じ釉を加えるのは面倒ですので、濃度が不明な釉の場合は、予め中の水を取り除き、濃い目
にしてから水を加えた方がより簡単です。即ち、濃度が不明な場合は、しばらくその釉を
使っていない事が多く、釉と水が分離していますので、容易に水のみを抜く事が出来ます。
水を抜いた後、掻き混ぜ濃度を確認する事です。
2) 濃過ぎた場合と、薄過ぎた場合にはどうなるか?
釉はガラス質ですので、濃い釉では当然ガラス質は厚くなります。即ち、機械的な強度は
増します。更に、発色具合も濃い目の色に成ります。薄めの場合は、濃い目とは逆の現象に
成りますし、予想外に発色する事もあります。
① 濃過ぎた場合どうなるか?
) 志野釉の様に、熔け難い釉の場合には、釉が熔けずに熔け不足に成り易いです。
釉によっては縮れ、素地から盛り上がった部分と、禿た状態になります。
) 結晶釉の様に、流れ易い釉では流れ過ぎて、棚板を汚す場合も珍しくありません。
) 釉肌に貫入が入り易い特徴があります。ガラス質が厚い場合、素地との収縮率に差が
出易く、普通貫入が入らない釉でも、貫入が入り易いです。
② 薄過ぎた場合はどうなるか?
) ガラス質が薄い為、表面は「ザラツキ」光沢はありません。
) どの様な釉でも、極端に釉が薄い場合、茶褐色やオレンジ色になります。
オレンジ色は素地が白い場合に出易いです。
) 乳濁釉が薄い場合、白くならず透明釉の様に成ります。その他の釉でも薄い場合は本来の
色には成りません。単に色が薄くなるだけでなく、全く異なった色に成る事もあります。
黒天目釉なども薄い処は茶色に成る場合もあります。尚、冷える温度が遅いと茶色になり
ます。
③ 一つの作品に濃淡を付ける方法で、変化のある釉肌や発色を行う方法もあります。
勿論、釉の濃淡は、単に釉を二重掛けする事によっても得られます。部分的に二重掛けする事で
好みの位置に好きな景色を作りだします。但し二重掛けすると、釉の乾燥が遅くなります。
なるべく濃く塗りたい場合には、一度施釉後乾燥させてから、その上に施釉する事です。
勿論、最初から水に溶けた状態で、市販されている釉は、そのまま使用する様に調整されています。
但し、少ない量の釉の場合、ポリ容器に入れられていますし、下に沈殿している場合が多く、外に
出すのが容易では無く、その為濃度も変化し易いのが難点にに成っています。
一方、粉末状の釉(1kg、数kg単位など)が多く市販されてもいますし、ご自分で調合する場合も
粉末状態の場合が多いですので、水(冬場ならお湯)を加えて濃度を調整する必要があります。
当然、釉の濃度によって、釉肌や発色具合に差が出ます。
1)適度の釉の濃度とは?
昔から言われている事に、釉の厚みは葉書一枚程度が良いと言います。即ち、素焼きした素地に
施釉し、針などで表面を引っ掻き、釉の断面の厚みを見て判断したと言われています。
① 粉末状の釉 1kgには、800~1,000ccの水を加えるのが良い量と言われています。
濃い目にしたい場合には水800cc程度で、1,000cc程度で普通の濃さになります。
② 濃度を計測する用具に、ボーメ計と呼ばれる、ガラス製の細長い「釣りの浮き」の様な物が
有ります。水に溶かした釉の容器の中に投げ込み、垂直に立ったボーメ計のその沈み加減を
目盛りで読み、濃度を計測する物です。陶芸材料店などで市販されています。
③ 一般には、容器の中に手を入れて掻き混ぜた際、手に着いた釉の汚れ具合で判断する事が
多いです。手の色が判別出来る状態では、薄過ぎです。手に着いた釉が、下方に流れ落ちない
場合は、濃過ぎです。
④ 濃い場合には、水を加えます。薄過ぎた場合は、新たに釉を加える事に成ります。但し後から
同じ釉を加えるのは面倒ですので、濃度が不明な釉の場合は、予め中の水を取り除き、濃い目
にしてから水を加えた方がより簡単です。即ち、濃度が不明な場合は、しばらくその釉を
使っていない事が多く、釉と水が分離していますので、容易に水のみを抜く事が出来ます。
水を抜いた後、掻き混ぜ濃度を確認する事です。
2) 濃過ぎた場合と、薄過ぎた場合にはどうなるか?
釉はガラス質ですので、濃い釉では当然ガラス質は厚くなります。即ち、機械的な強度は
増します。更に、発色具合も濃い目の色に成ります。薄めの場合は、濃い目とは逆の現象に
成りますし、予想外に発色する事もあります。
① 濃過ぎた場合どうなるか?
) 志野釉の様に、熔け難い釉の場合には、釉が熔けずに熔け不足に成り易いです。
釉によっては縮れ、素地から盛り上がった部分と、禿た状態になります。
) 結晶釉の様に、流れ易い釉では流れ過ぎて、棚板を汚す場合も珍しくありません。
) 釉肌に貫入が入り易い特徴があります。ガラス質が厚い場合、素地との収縮率に差が
出易く、普通貫入が入らない釉でも、貫入が入り易いです。
② 薄過ぎた場合はどうなるか?
) ガラス質が薄い為、表面は「ザラツキ」光沢はありません。
) どの様な釉でも、極端に釉が薄い場合、茶褐色やオレンジ色になります。
オレンジ色は素地が白い場合に出易いです。
) 乳濁釉が薄い場合、白くならず透明釉の様に成ります。その他の釉でも薄い場合は本来の
色には成りません。単に色が薄くなるだけでなく、全く異なった色に成る事もあります。
黒天目釉なども薄い処は茶色に成る場合もあります。尚、冷える温度が遅いと茶色になり
ます。
③ 一つの作品に濃淡を付ける方法で、変化のある釉肌や発色を行う方法もあります。
勿論、釉の濃淡は、単に釉を二重掛けする事によっても得られます。部分的に二重掛けする事で
好みの位置に好きな景色を作りだします。但し二重掛けすると、釉の乾燥が遅くなります。
なるべく濃く塗りたい場合には、一度施釉後乾燥させてから、その上に施釉する事です。
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