善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

鎌倉身辺雑記・龍隠庵の餅つき(2)

2016年01月01日 | 鎌倉


前号は龍隠庵恒例の餅つきの状況を報告しましたが、引き続き餅つきに関して、主に裏方さんの様子を報告します。

龍隠庵への小道と石段をたどると、龍隠庵の客殿の前の境内に出ます。

(龍隠庵への小道)

受付で記帳していると、ご住職の書とムクロジの実から作った飾りがありました。諸縁吉祥とのことです。

(受付の新春飾り-諸縁吉祥)

すでに境内では餅つきの真っ最中で、数十人が二つの餅つきの臼の周りに群がっていました。

そして、客殿の中では、供え餅がパック詰めの真っ最中でした。。

(供え餅のパック造り)

今年は、二百キロ以上の餅を搗くとのことで、前日に15臼、この日は60臼の予定だそうです。餅米は水に浸した後、せいろで蒸し上げます。

(餅米を水に浸す)


(せいろで蒸す)

蒸し上げたら、客殿前の庭で餅つきです。

(餅つき)

臼のそばには、杵で打たた餅を臼の中で手で返す介添え人が必要です。
このように、手で餅を返し、水気を与える人を「返し手」もしくは「相の手」というらしいですね。

(返し手)

今年からは女性の返し手も登場です。手際の良い介添え人たちです。

(返し手2)

さて、参加者の楽しみは昼食の絡み餅です。

具は、大根おろし、納豆、こし餡、きなこ、ごまなどで、前夜用意したとのことです。
他に、大根や白菜の浅漬けなど。

(絡み餅の具1)


(絡み餅の具2)


(トレイの餅に好きな具をのせてもらう)

けんちん汁は禅寺のごちそうの一つです。
野菜の下ごしらえは前夜行いました。
この日は大鍋で焚くのですが、風が変わるので煙りとの戦いです。

(けんちん汁1)


(けんちん汁2)

こういった裏方さんが餅つきを支えていました。