バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

ボスはギャル

2019年07月31日 | お仕事


毎日どこかで雷雲発生。
夏の風物詩。





毎日誰よりも忙しいはずのフィルが、気晴らしに最近よくやっていること。
それはFacebookで、仕事で関わりのあるマネージャーたちを片っ端から探しまくり、
会社以外で見せるプライベートな一面が垣間見える写真を閲覧することだ。


FacebookやTwitter、そしてインスタもやっていない私からすれば
なんだかストーカーっぽいなwwと思うのだが、アカウントを持っている人にとっては
人の写真を閲覧することなんて、投稿者も「見て」と晒しているから見てるのだ、
ぐらいのものなのかも知れない。


そんな彼が、「リサのFacebookの写真、見る?」と言ってきたので、ちょっと彼の携帯を拝借。
リサとは、何を隠そう、ジョンの後継者。
そんな彼女が、普段職場では見せないような顔でセルフィー祭りをやっていた。


これからここのブログでも頻繁に登場してくるかも知れないので説明しておく。
彼女は私よりも10歳若く、高学歴でビジネススクールを卒業しており、とりあえずお決まりのMBA(Master of Business Administration 経営学修士号)の保持者。

余談:このMBA。私は持っていないので、私からすると「ほほ~ぅ」てなるけど、アメリカでこのMBA保持者が優遇されたのはもう30年以上前のこと。


数字に強く、頭脳がキレッキレなのに加え、生まれつきのリーダー格なので、昇格も驚きのスピードだった。


夫と子供(男の子2人)がいて、夫は会社(同じ会社にいました)を辞めて今は専業主夫。
こないだ3人目の子供(女の子)を出産したが、それは子供を妊娠できても出産するだけの体力がない姉に代わって
彼女が代理母を務めたためという、プライベートでも尊敬されるに値する素晴らしい女性。


私は彼女がまだセールスマネージャーだったころから知っている。
当時の彼女はとても明るくて、良く笑っていて、覚えているのは10数年前のハロウィンの彼女のコスチュームが



マリリン


もちろんあんなに露出が派手なやつじゃなかったけど、当時彼女はブロンドだったし、「この人面白いな」っていう印象を残した。
それから彼女は昇格と共に、いろんな支部に栄転した後、たった10年弱でこの組織のトップになるなんて誰が予想しただろう。


ジョンだってあのポジションを得るのに40年はかかったと思われる。
だから彼女ってすごいんだ。


そんな彼女がプライベートで見せるセルフィーは、
車の中で。レストランで。バスルームで髪をセットして。赤いジャケット(お気に入り?)を着て。お化粧をばっちり決めて。
と、その辺のギャルとはなんら変わりがなく、すごく興味深かった。
これが彼女のTrue Colorなんだと思う。
まだ子供も小さくて、一緒に彼らの成長を見守りたいだろうし、第一彼女自身もまだ若いので
オシャレしたり、友達と外出もしたいと思う。
彼女が楽しそうにしていたのを見たのはいつだったっけ?


ジョンが退職してからは、彼女がオフィスにいたのを私はほとんど見たことがない。
出張続きで、ジョンの後で彼女のためにリフォームされたお洒落で大きなオフィスはずっとドアが閉められたままだ。


こんな大きな組織を背負ってしまった以上、彼女に圧し掛かるプレッシャーや責任は
私の想像以上のもので、私は単に彼女の仕事をサポートする部署にいる一アナリストでしかなく
本当に大変ですね、という同情の視線しか送れないが、
あんなにすごいスーパーウーマンである一方で、彼女も所詮普通のギャルじゃんと思うと
なんだか親近感が湧いてくる。


今日も彼女から、忙しそうなワンセンテンスだけのメールが朝から届く。

How did we do yesterday?(昨日の売り上げ、どうだった?)
だの、
Can you tell me the sales count from XXXX.(XXXX支社の売り上げを教えて。)


朝のあいさつも、ありがとうも、絵文字も名前もない。
ただ必要な文章だけ。


きっと出張先から、携帯でメールを送ってくるのだろう。
ラップトップを使ってメールするよりも、携帯の方が便利なのかも。


そういうところも今どきのギャルっぽいなと思ったり。




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