バージニア労働者

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会社を辞めるときの心得

2019年07月26日 | お仕事

私が今の会社に入社して最初の部署に配属されたときに、
この会社で生き残るためにやるべきことをいろいろ教えてくれた人がいた。


入社して間もない時で、しかもこの会社に入社できたことが非常に嬉しかった私にとって
彼女の話は私を少し不安にさせたのを覚えている。
なんで「生き残るため」とか言うのだろう。
そんなに勤務し続けるのは大変なのこの会社?


そのサバイバル方法はまた別の機会に書くとして、
その人が、もしこの先、会社を辞めようと思った時に大切なことを教えてくれた。


Don't burn your bridges.


そのまんまの訳でオッケー。「橋を焼くな」


どんな理由であれ、会社を辞めるとき、まさか自分がまたこの会社の世話になることなどあんまり想像しないはず。
特にその会社が嫌いで去る場合。


だけど、いつどんな理由でその会社に戻らなければならないことがあるか分からないから、
自分が戻れるための「橋」(人脈やステータス、元のポジションなど)を壊したり焼いたりせず、保持しとけってこと。


何があっても、筋道を通して、真っ当で美しく去れば、戻ってくるときも気持ちよくまた受け入れてもらえるからだと
その人は教えてくれた。


その時はあんまり本気で聞いていなかったけど、
つい最近、長年私のヘアスタイリストをしているジュディが、今いるヘアサロンを辞めて、前いたところに戻ることになって
この話を思い出したのだった。


彼女はとても腕のいいヘアスタイリストで、Master Stylistというタイトルを持っている。
彼女とは今年で19年目の付き合いになる。
彼女の評判は良く、しょっちゅう他のサロンから引き抜かれて、そのたびに彼女のいるサロンも変わるわけだから、
彼女といっしょに私もサロンを変えることになる。
いささか面倒臭いが、サロンがどこに変っても私のヘアスタイリストは変わらないわけだから、特に超不便ということもなかった。


彼女がサロンを去る理由がいつも引き抜きとは限らず、彼女がそのサロンに愛想をつかして去るというケースもあった。
今回どうして彼女がそのサロンを辞めたのかまだ詳しいことは聞いていないが、
とりあえず前いたサロンに戻るので、私も急遽そこに次の予約を入れておいた。


彼女が前のサロンを辞めるときに、「ここのマネージャーとはとてもいい関係だったの」と言っていたので、
もし戻ることがあってもまたすんなりと受け入れてもらえるのだろうなと思ったけど、
まさかそれが本当になるとは。
人生、何が起こるかなんて、本当にわからない。


『こんなサロン、もう二度と戻ってこないわよ!』と、もし啖呵を切って辞めていたとしたら
彼女はもう絶対にそこへ戻ることはできなかったわけだから。


Don't burn your bridges.


自分がいつでも戻ってこられるための橋は、自分のために大切にしておこう。




「なるほどー」


皆さん、良い週末を!


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