バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

シルクの神様

2019年07月08日 | アメリカ生活

今日は大変珍しく、虫の話をしたい。

私は虫が大嫌いで、実は先日のウォーキング中にも、カナブンらしき虫が腕に止まってもぞもぞしていたのを発見するや否や、
私はあの日の様にオペラで悲鳴を熱唱し、ハニバニに怒られた。


虫はそれぐらい苦手なのである。


でも今日はそんな私があえて虫の話をしたいのは、とても不思議な出来事があったから。


今日は昼間にまた大雨がざっと降った後、湿度は高いものの、比較的涼しい夕方だった。
いつものようにウォーキングの準備をし、ガレージのドアを閉めてさあ出かけましょうと、ふと庭を見ると





小鳥にあげましょうと撒いていたパンくずを、美味しそうに小鳥ではないリスが食べていた。
美味しそうに、両手で頬張っていた。


まあ、いっか...と思い、昨日の朝にはこんな素敵な「庭のお花第二弾」の写真を撮ってブログに乗せようと思っていた別のサマーリリー



が、今日はもうなかった。


予想はしていたが、鹿に食べられた模様。
非常に腹立たしいが、それもまあしょうがない。
リスがパンくずを美味しそうに食べるのと同じで、鹿もそこに食べたいものがあったら食べるのだ。


庭のサマーリリー、まだ花は残っていて、蕾がたくさんまだついているので、この先まだ咲きそうだが
この様子ではまた鹿に食べられる感じ。もうしょうがない。


これが自然の流れだから~と、適当に虫の話をしながらハニバニと歩いていると、
コンクリートの路上にトンボがへたり込んでたのを発見した。
最初は死んでんじゃないかと思って、手を伸ばしたら(私は蝶、トンボ、セミに限っては大丈夫なのです)そのままブーンと飛んでったので
ああ、休憩中?と思っていたらそのトンボ、空高く飛んで行って、そのままハニバニの顔の前まで下りてきた。


ハニバニが手のひらを伸ばしたら、すんなりと彼の手のひらに着地。



えー。なにこのトンボ。めっちゃ馴れてるね、とか言いながら、ハニバニが「バイバイ~」と言ってそのトンボを放つ。
それからそのトンボはまた空高く飛んで行ったけど、今度はハニバニの肩へ戻って来た。




こんなこともあるのかね。
可愛いから連れて帰って、名前でもつけて飼っちゃえば?と言ったら、
そんなことしたら反対に殺しちゃうからダメ。と言って、そのトンボをその辺にあった木の幹へと移動させようとして
それでもなかなか手から離れてくれなかったそう。


面白いこともあるもんだ。


虫の話でもう一つ。
ケイエスのブログの昔昔の記事で、こんなんあったの覚えてる?

夏の日の来客


その記事で虫が苦手な私の瞳の虜にしたのがこのRosey Maple Mothという、まさかの蛾。
もう素敵なのであえて閲覧注意にせんよ。


Google


Google


でね、最近また私を虜にした生き物がいてね、それもまた、まさかの蛾なんだけどこれがまた素敵なの。


Google


これね、私今まで全く知らんかったんだけど、蚕(カイコ。英語ではSilkmothだって)なの。みんな知ってた?
さすがに幼虫の写真は無理無理無理無理無理だけど。
ご存知、あの容姿をした幼虫が、こんな素敵な成虫になるのよ。


なんか神様みたい。


あんまり虜になったもんだから、こないだYouTubeでその動画ばっかり見てたわ。
自分で言うのも何だけど、何かに取り憑かれたみたいに蚕動画を見てたの(ある意味、怖)。
でも幼虫はやっぱり背中がぞよめくわね。


この蚕ってね、完全に家畜化されてて、野生ではもう育たないんだって。
人間の飼育なしでは育たないってことだよね。


で、切ないのがね、この神様みたいな成虫になっても、羽ばたくけど飛べなくて、
口はあるけど退化してるから餌を食べることはないの。
で、交尾をして卵を産んでから、たった10日間しか生きないんだって。


人間の用事のためだけに生かされてるなんて、考えてみたらすごいことだと思う。
めっちゃ切ない。
だからこんな神々しい姿をしてるの?


シルクに対する考え方が変わった。
これからシルクを身に着けるときは、感謝しよう。


なんか今回は庭のリスから始まって、トンボに話が変わって、
それから蚕の話になるとか、まるでファーブル昆虫記みたいだ。









コメント (2)