「あなたの青春の一冊はなんですか?」
こう切り出せば、あぁ、またあの話か!と
眉をひそめる人も居られるやも知れません
確かに、僕は「青春の一曲」を取り上げた、あの天下の
NHKの番組に出演したという、
少々恥ずかしい経歴を持っていることは
一部の方々には知れ渡っていることですが、
今回の問いかけは、そんなプチ自慢を今更するためでは
ありません
人の記憶と言うのは、実に面白く成り立っていて
思い出を呼び起こすスイッチは、ときに歌だったり、
ときに臭いだったり、ときには
刺す様な寒さの風だったり、季節はずれのストーブが
醸しだす蒸し暑さだったりするわけです
そんなスイッチのひとつに本もあると思います
ただ、こう書きながら、
僕の青春の一冊は、太宰治でもなければ司馬先生でも
ありません
それは“BOMB”です
そう、ボム!
中学生の頃にはすでにあったと思いますけど
創刊がいつ頃の本なのかは、記憶にありません
今も発刊が続いているのか知りませんが
2~3年前までは、本屋のエロ本コーナー付近に
陳列してあった記憶があります
そうです、このボム
いわゆるエロな本の分類になぜか入る訳です
中学時代、最寄の本屋さんでそれを見つけたときは
妙にどきどきしたのを覚えています
僕の中学時代は、最近のように
アイドルを前面に押し出した雑誌ではなくて、
どこか隠微なサブカルチャーを取り上げた感じの
卑猥な面影もありました
エロ本を買うのは、どこか気が引けるというか、
感じなくてもいい“後ろめたさ”を引きずるものです
手にとって購入するまでには
かなりの時間を要したと思いますし、
たぶん、初めて買った日は興奮して
夕食もいつもの半分ぐらいしか食べられなかったはずです
元来の本好きだった僕はその後も
POPEYEやホットドッグ・プレスと言った
当時のDCブランドのファッション記事や、時には、
いや、これが目当てでもあったSEX特集など掲載した
“青春ハウツー本”
を買っては、まだ見ぬ恋人に思いを馳せていました
バイブルと言ってもいい“童貞手引書”なるこの二誌を
まさに聖書のように小脇に抱えて
夜な夜な妄想にふけったものです
この二誌が“導いてくれる”本、
すなわち、活用できる本とするならば、
青春の一冊と呼べる“BOMB”は文字通り
“使える本”
だったわけで、
これが僕の青春の一冊に推挙した理由です
その後もボムは愛読書であり続けたわけですが
「使える本」の立場は、この後
“スコラ”
に、その任務を譲り渡すことになります
その話は、次の機会にでも
こう切り出せば、あぁ、またあの話か!と
眉をひそめる人も居られるやも知れません
確かに、僕は「青春の一曲」を取り上げた、あの天下の
NHKの番組に出演したという、
少々恥ずかしい経歴を持っていることは
一部の方々には知れ渡っていることですが、
今回の問いかけは、そんなプチ自慢を今更するためでは
ありません
人の記憶と言うのは、実に面白く成り立っていて
思い出を呼び起こすスイッチは、ときに歌だったり、
ときに臭いだったり、ときには
刺す様な寒さの風だったり、季節はずれのストーブが
醸しだす蒸し暑さだったりするわけです
そんなスイッチのひとつに本もあると思います
ただ、こう書きながら、
僕の青春の一冊は、太宰治でもなければ司馬先生でも
ありません
それは“BOMB”です
そう、ボム!
中学生の頃にはすでにあったと思いますけど
創刊がいつ頃の本なのかは、記憶にありません
今も発刊が続いているのか知りませんが
2~3年前までは、本屋のエロ本コーナー付近に
陳列してあった記憶があります
そうです、このボム
いわゆるエロな本の分類になぜか入る訳です
中学時代、最寄の本屋さんでそれを見つけたときは
妙にどきどきしたのを覚えています
僕の中学時代は、最近のように
アイドルを前面に押し出した雑誌ではなくて、
どこか隠微なサブカルチャーを取り上げた感じの
卑猥な面影もありました
エロ本を買うのは、どこか気が引けるというか、
感じなくてもいい“後ろめたさ”を引きずるものです
手にとって購入するまでには
かなりの時間を要したと思いますし、
たぶん、初めて買った日は興奮して
夕食もいつもの半分ぐらいしか食べられなかったはずです
元来の本好きだった僕はその後も
POPEYEやホットドッグ・プレスと言った
当時のDCブランドのファッション記事や、時には、
いや、これが目当てでもあったSEX特集など掲載した
“青春ハウツー本”
を買っては、まだ見ぬ恋人に思いを馳せていました
バイブルと言ってもいい“童貞手引書”なるこの二誌を
まさに聖書のように小脇に抱えて
夜な夜な妄想にふけったものです
この二誌が“導いてくれる”本、
すなわち、活用できる本とするならば、
青春の一冊と呼べる“BOMB”は文字通り
“使える本”
だったわけで、
これが僕の青春の一冊に推挙した理由です
その後もボムは愛読書であり続けたわけですが
「使える本」の立場は、この後
“スコラ”
に、その任務を譲り渡すことになります
その話は、次の機会にでも