おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

知らない幸せ、知る恐さ

2008年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム
程度の差はあれ、経験したことはないだろうか?
 
友人の助手席に乗せてもらってドライブ。
ポップな音楽とウィットな会話で盛り上がっていると、
前方の交差点は赤信号。
サイケな会話を続けながらも、一向に落ちないスピード。
で、ぎりぎりになって急ブレーキ。
気がつけば、自分も思いっきり右足を伸ばしてた!って事。
 
やっぱ、車の運転は人それぞれの癖が出て、
ブレーキひとつとっても踏むタイミングは違う。
違うからこそ、自分が運転しているタイミングと違うと
恐いと感じてしまう。
 
思い返してみれば、
中学生の頃ぐらいまでは、オヤジやおじさん達の
車に乗っても、怖い思いをする事はほとんどなかった。
ヤンキーや輩の類が親戚に居なかったのが
幸いしているのかも知れないが、
自分が運転をしたことがない!ってのも、
恐いと感じない要因のひとつじゃないだろうか。
 
目出度く本日で、自転車通勤三ヶ月を迎えた。
最初の頃、後ろからやってきて僕の横をぎりぎりに
すり抜けていく車が恐かったし、
声を出した時もあった。
 
(こぉらぁー!怖いやんけぇ!)
 
で、自分が車に乗って走っていると、
颯爽と自転車に跨り悠々と走っている女子高生を見つける。
何台後ろに並んでいても平気。そんな事、平気。
後ろに並んだ車たちは、
対向車の僕を睨みつけ“早く行け!”光線を放っている。
 
(何故、彼女はあんなにも堂々としていられるのか?)
 
簡単だ。
車の運転をしたことがないからだ。
ゆっくりと蛇行しながら走る自転車の後ろを
車で付いて走ってイライラしたことがないからなのだ。
そして彼女は、 
 
『自動車が避けてくれる』
 
と信じているから、怖さがないのだ。
 
その点、僕は知っている。
自転車が邪魔になることも知っているし、
ドライバーが
 
『歩行者や自転車がよけるだろう』
 
と思っていることも。
スピードが違うから、すり抜けられるし、
危険な場面も回避できる!と思っている事も。
 
この三ヶ月で、
他車の挙動を注意深く見るようになったし、
自転車や歩行者にも優しい運転が出来るようになったと
自負できる。
  
“相手の立場になって考えなさい”
 
昔よくそういって叱られたが、
その意味が少しだけ分かった。 
 
 



ガバって出てくるアレ

2008年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム
約50日ぶりに散髪に出掛けた。
 
約50日前に散髪に行った時には
“髭剃り時に目全開の人はいる?”って言う、
たわいもない疑問が浮かんで、このブログにも書いたが、
今回も小さな疑問が浮かんだ。
 
散髪も終り洗髪へ。
濡れないように大きなエプロンを掛けてもらうと、
前方から飛び出てくる洗髪台へ
 
「どうぞ!」
 
と、誘導される。
促されるままに、上体を倒していく。
頭を洗ってもらっている時間は、
散髪屋で過ごす時間の中でも一・二を争う
気持ちのいい時間だ。
 
そんな何も考えていないような至福の時に
ふと疑問が浮かんだ。

(洗髪台は、どこまで頭を出せばいいのか?)
 
なんともたわいもない疑問だ。
ただ、浮かんでしまった事は仕方がない。
あれを洗髪台と言うのかは、この際置いておいて、
あれ、一番手前のところが凹んでいる。
いかにも、“首”を置く所的に凹んでいる。
しかし今、僕はそのくぼみに鎖骨を置いている。
 
(もしかして出すぎなのか?)
 
これは滑稽な状況ではないのか?
突然、そんな恐怖が僕を襲う。
頭を洗い終わるまで、じっとしていた。
恐怖に震える子猫のように、じっとしていた。
顔を洗い呼吸を整えたあと、鏡越しに
聞いてみた。
 
「えぇ、いまぐらいで丁度ですよぉ!」
 
よかった。間違ってなかった。
で、ついでに聞いてみた。
 
「浅い人とか、深い人いる?」
 
すると、
 
「えぇ、くぼみにアゴを乗せる人は居られます。」

そうか、人それぞれなんだな、って思った。
この洗髪、実は小さい頃は苦手だった。
洗髪台以外を濡らさないようにと心掛けたのか、
前へ前へ、強気なスポーツ選手のように、
とにかく、深く深く、洗髪台へ頭を突っ込んだ。
当然、椅子から腰は浮き不自然な形。
おまけに洗髪台に充満するシャンプーの匂い。
子どもながらに
 
“大人のシャンプー”
 
と命名するほど、耐え難い刺激だ。
 
あのトラウマを払拭すると共に、
大人である余裕を見せようと、洗髪台には
努めて浅めに頭を出していたが、
人それぞれと聞いて、なんだか気持ちの張りが消えた。 
 
で、あれ、
 
洗髪台って名前であってるのかな?
 
次はこれを聞いてこよう。
 
 

 


あいさつ

2008年09月27日 | 日記・エッセイ・コラム
「おはようございます」 「こんにちは!」
 
昨今、いろいろと言われているが、
まだまだ田舎の中学生あたりは、カワイイもんだ。
朝、夕、すれ違いざまに挨拶をしてくれる。
学校帰りの一団に遭遇したら大変だ。
 
「こんにちは! こんにちは! こんにちはぁ!」
 
丁寧に挨拶をしてくれるが、こっちは一人。
 
「あっ、こんにちは、はい、こんにちは、おっ!こんにちは!」
 
忙しい。
数人分まとめて返せばいいのだが、
均等に並んでいるわけもなく、
馴れるまでは、返答も中々難しく思う。
 
大人を見れば挨拶をするって事なんだろうけど、
近所の子どもも挨拶をしてくれる。
親しげに
 
「こんにちはぁ!」
 
と笑顔。こっちも勿論フル笑顔ぉ!ニカァーな笑顔。
で、振り返った後で思う。
 
(どこの子?)
 
向こうは知ってくれているようなのだが、
こっちは笑顔で挨拶をされても誰だかわからない。
村の青年団に居た時、集まって話していると、
よく老人たちが集まってきて、
 
「あんた、誰の子?」
 
と聞かれて、素直に親の名前を言うと、
 
「あぁ!○○さんとこやね!」
 
と、お爺さんの名前。
自分と関係のある人を引っ張ってこないと
わからない。
最近、どうもその感覚が理解できるようになってきた。
 
そんな話を親父にすると、
 
「おぉ、ワシもすれ違ってから、“誰?”ってことあるわ!」
 
って、それは物忘れでしょ!
僕が言ってるのは、付き合いがないから
どこの子か判らないって言ってるの!
 
まぁ、大声だして訂正することでも
無かったんだけどね。
 




シンクロもしてみた

2008年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、いつもの銭湯で汗を流すことにした。
毎週、金曜日に行くことが多かったが、
昨日は昨日で昨日行く事に意味があった。
 
今日は26日、風呂の日。と言うことになっている。
ポイントが二倍になったり、とにかくサービス日のようだ。
元来、人が集まる場所に出かける事が苦手な僕は、
サービス日のような、いかにも集まりそうな日は
出来れば遠慮したい。
 
(考え過ぎかな?)
 
心配性の自分の思い過ごしかと考えながら車を
走らせたが、やっぱりと言うか、
誰も考える事は同じなのもかも知れないと確信した。
駐車場に車がない。
いつもの半分も止まっていない。
なんと正直な人たちと言うか、素晴らしい反応と言うか。
 
汗を流すと同時にリラックスしたい、
そして、人混みが苦手な僕としては、
最高のシチュエーションになった。
 
入ってすぐの休憩所。
いつもなら数人のガキが走りまわっているが、
いない。
脱衣所にも、いつもならフルチンのおじいさんが
たぬきの置物のように、ブラブラ、ブラブラさせているが、
いない。
とにかく、人が少ない。
浴室に入ったが、ざっと見渡して6人ほど。
 
のんびり気分を満喫していると、3人がサウナ室へ。
2人が露天風呂へと出ていく。
広々とした空間に僕ひとり。
わくわくしないわけがない。
 
まず、泳いでみた。
が、水深が浅いせいで、上手く泳げない。
なら、潜水だ。
顔を上げる。
誰もいない。
つぎは仰向けに浮かんでみる。
そのまま潜水。
 
あっ、鼻にお湯が・・・・
 
でも、楽しいぃぃ!
 
(いつもこんな感じならなぁ~)
 
って、満開の笑顔ではしゃいでいると、
なにやら視線を感じる。
振り向くと、ボーゼンと立ち尽くす小学生らしき男児が。
 
その後、サウナ室へ向ったのは言うまでもない。
 
 



フラッシングライト

2008年09月25日 | 通販・買い物
季節の移り変わりは早いもので、
2ヶ月前には日中の強い日差しが残っていた帰路も、
夕方と言うよりは、夜に近づき、
10月が間近に迫ったいま、ますます暗くなってきた。
 
仕事場を出て15分ぐらいで、最後の峠越え。
山を深くえぐった谷間の道は、木々が生い茂り、
一層暗さを引き立たせる。
自転車のライト・オン!激しく唸りを上げるダイナモ。
音の大きさが、ダイナモの必死さを伝える。
風を切り、疾風の如く下り降りる。
その横を、これまた颯爽とすり抜ける乗用車。 
 
(わぁ!びっくりぃ!)
 
困ったものだ。
 
燃料代高騰の余波だろうか?
辺りが暗くなったにも関わらず、ヘッドライトを
つけない省エネ運転している車が目立つ。
最近じゃ、トンネルの中でも点けない車が多いし、
交差点でウィンカー代も節約している人もいる。
 
一応、自転車には一番後ろに反射鏡が付いてはいるが、
これ、自動車が照らしてくれないと威力を発揮しない。
期日が迫らないと仕事をしない僕に似ている。
ヘッドライトをつけてくれないと、
僕が走っている事に気付いてくれない危険性もあるし、
こっちも、近づいてくる車を認識できないかも知れない。
 
自分の身は自分で守らなければ。
と思い立ち、ホームセンターへ。
買ったのはミラーとフラッシングライト。
電池で点滅するフラッシングライトなら、
ヘッドライトに照らされなくても光る。
ミラーはもちろん、後方確認用。
早速取り付けた。
これで安心!と思った昨日の帰路。
 
まず、ミラー
後方、見れません。自分の腕が映ってます。
見ようと思って少しハンドルを右へ切る。
ミラーに大写しになる車。
びっくり、危ない。これ。
つづいてフラッシングライト。
サドルに取り付けてあるんで、自分で確認は不可能。
常時点灯と、点滅、もうひとつはこう、ぱっぱって、
流れるような点滅。
これなら!と思ったが、心配で途中下車。
確認してみるが、どうも心もとない明るさ。
 
(まだ、明るさが残ってるから)
 
空を見上げてかばってやったのだが・・・
 
ホームセンターで、ひとつは1500円ほど、こっちは500円。
値段のシールも3っつほど貼り直してある。
 
(売れ残りか?まぁ、安いしええかぁ!)
 
駄目だった。
安モンは、やっぱ駄目。
 
真っ暗なガレージに入れて確認してみたが、
 
(確かに点いているには点いている)
 
って言うレベル。
ヘッドライトの灯りにかき消されそうです。
 
やっぱ駄目です。安モンは・・・