おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

携帯が鳴らない日

2010年08月30日 | 日記・エッセイ・コラム
高校時代、夏休みにバイトをして
何を血迷ったか、居間と自分の部屋を結ぶ
インターフォンを取り付けた
 
初めて持った大金の使い方を知らなかったのだろう
売り場で見つけて衝動買いして、
早速自分で取り付けた
ベットの枕元に取り付け、
これで朝は起こしてもらえると喜んだものだ
 
だが、ひとつだけしたいけど
しなかった行動がある
 
居間から誰も居ない二階の自室には
インターフォンを使わない事
 
「はい・・・・」
 
なんて、誰もいないはずの部屋から
返事されても・・・・
 
夏らしい感じになってしまったが、
今日、ネットのニュース記事を読んでいて
同じような戦慄を覚えたので、ここで
 
“携帯電話を忘れたら、どこまで取りにいくか”
 
をアンケートした記事
電車の中で忘れたのを気付いたとき、
どのシチュエーションまで取りに行くか?を
聞いたのだが、結構の割合で
取りに行かない!って意見もあったらしい
 
で、その記者
一度、携帯の無い生活、ケータイレスの生活を
しようと試みたが、
ランチの店さがしから、電車の乗り継ぎ、
アポ変更のメール、デートの連絡等々、
まったく持って不便だ!と記事を締めくくっていた
 
『それならオレも!』
 
と、一度ケータイレスをしてみようと思い立った瞬間
背筋が凍る感覚を覚えたので
冷静になって考えてみた
 
もし、何も不便に感じない生活だったら・・・
 
いや、仮の話じゃない
今、携帯をなくしたとしても、
数日間は不便を感じず生活できるはずだ
 
いや、違う!と思いたいが、事実は違う
 
もう、考えるのはやめよう
 
あぁ、怖かった
 
 
 
 
 



トリは演歌で

2010年08月29日 | 音楽
予約してからカラオケに行った
 
今にして初体験!
カラオケって、スナックに行った時に
唄うか、飲んでて盛り上がって
じゃ!いっとく?さくっといっとく?
岸部いっとく?的な乗りで行くことはあっても
あらかじめ予定に入れて行くってことが
今まで無かったから
この歳にして、初体験が出来た
 
東京に住む弟が
仕事で大阪に来た
で、足を伸ばして生まれ故郷へ
帰郷したわけ
 
偶然、当日は郷土が生んだスター
トータス松本の凱旋ライブが行われた日
その日に、郷土の誇りといわれる男が
帰ってくる
 
これは、松本くんに負けないほどの
おもてなしをしない事には・・・
 
まぁ、そこまで思いつめた行動ではなく、
最近、帰ってきたときには
カラオケ!ってのコースになってはいるが
土曜日はやっぱり満員状態になるんで、
ここはあらかじめ予約するのが
賢いやり方だと、
昼休みにふと思いついたので
予約した
 
2時間、フルに唄いまくった
期間限定料理の肉巻きを注文するのも
忘れるぐらい、歌に没頭した
 
この一週間、練りにねった順序と
曲目で、軽快に唄った
ビールも喰らい、照明を落とし、
高音にも負けることなく、喉を鳴らした
視界に入るストロベリーダンスに、
難儀しながらも、気持ちよく唄った
 
結構、この日のことは楽しみにしてたから、
代行を待つ間、三人で空を見上げているときに
夏休みが終わったような寂しさを感じた
 
で、今日
弟夫婦は帰っていった
 
送っていった後、車を走らせていると
まだ午前中だというのに、何故か
夏が終わったような気がした
 
 
 



イノマタ

2010年08月26日 | 日記・エッセイ・コラム
その昔、セ・リーグの某在阪球団に
“イノマタ”と言う投手が居た
 
彼は、登板の前日
布団の中に入ってから、翌日のシミュレーションを
決め事としていた
先頭バッターから始まり、
一試合のシミュレーションを終えてから眠りにつく
もちろん、勝ち投手として
 
しかし、現実は相手のあること
先頭バッターを四球で歩かせると、
前日組み立てた勝ち投手へのシミュレーションは崩壊
まだ3回だと言うのに、100球の球数を放る
そんな体力だけは抜群の投手がいた
 
話の真意は定かではないし、
たぶん、八方師匠あたりが着色した噺だと思うが、
彼の性格をよく表したエピソードだと思う
そして、僕もまた、この“イノマタ”の病を患う一人だ
 
すべての用事を済ませ、布団にはいる
そして僕もまた、翌日の予定を
寝る前に立てる
 
「あぁ、明日は銀行に行かなくっちゃ!」
 
某団体の年会費を支払う事
今年度分と滞納している前年度分、
あわして2万円を振り込まなくてはいけない
 
今日の予定はそれを振り込むことだった
しかし、朝、仕事場に着くと
前日、校正に回した仕事が返ってきていた
すぐに訂正をしなくては・・・・
ここで、ちょっと予定と狂い始める
 
親父が昼前に用事で出て行くことは
前日から知っていた
二人で仕事をしている以上、揃って仕事場を空ける事は
出来ない
 
それまでに!と、フルパワーで訂正を終えた時、
親父が出かける!と言う
 
「銀行なんか、昼からでも行けるやろぉ!」
 
の捨て台詞を残して、予定よりも早く・・・・
 
もう、いかない
 
拗ねる!
 
誰が?
 
僕が
 
いや、拗ねるじゃないか、大人なんだから
 
駄々をこねる
 
違うか
 
おっさんなんだから
 
へそを曲げる
 
とにかく、予定と違ってしまったから
今日の振込みは延期!
 
結構面倒くさい性格の僕なのだ
 
ちなみに、前年度分を滞納したのは
こういった状況が一年続いた結果だというのは
想像に難くない
 
 
 



時の流れに

2010年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム
2歳違いの知り合いと飲んでいても
その年齢差を感じることは少ないが、
いざ、2年の長さを肌で感じると、
それはそれで、大きな時の流れだと感じる
 
今、村の役員を仰せつかっている
2年の任期だが、あと半年ほどで終わる
まだ終わってもないのに
振り返るのはどうかと思うが、
行く道は長い道のりに思えても、振り返って
歩いてきた道を改めてみてみると
案外短かったような気がする
 
年月の流れとはそういうものだ
 
幼い時、江戸時代はもちろんの事、
鎌倉時代や奈良時代なんてのは、
もはや白亜紀と同じような
夢物語に近くて、そんな時代が本当にあったのか?と
実感なんてまるで出来ないことだった
戦争も教科書で習った歴史の一部に
過ぎなかった
 
が、自分自身も歳を重ね、
働き出したときに生まれた人が
成人を迎えたりするのを見ていると
確かに時は流れて、
僕もその大きな流れの中で生きていると
実感できるようになった
そして東大阪市には149歳の人が・・・
 
もちろんコレは戸籍上のことで
存在は確認されたわけでないが、
なんでも江戸時代の生まれだとか

“と、いうことは・・・”
 
そうだ
僕が生まれる100年ほど前までは
江戸時代だったということになる
 
今までも、計算すればわかることではあったが、
実際、そういう数を見せられると、
確実に100年前は江戸時代だったと
肌感覚でわかろうと言うものだ
 
しかし、ひとつだけ思う
 
まぁ、生きてはおられないだろうとは思うが、
それでも安否確認もせず、
“生きていれば”と言うのはどうだろう?
 
それだけが、ちょっとだけひっかかる
 
 
 



ゴラァ!

2010年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム
想像を絶する悪臭!
文字にすることは勿論、説明も出来ない
 
仕事場へは、スクーターなり自転車なりで
通勤しているが、仕事では
車を使わざるを得ない状況もある
そんな時は、親父の愛車・カローラを
使わせてもらっているが、
昨日は最悪だった
 
悪臭
 
この二文字に尽きる
 
なんでも、土曜日に肥料を買ってきて
トランクに入れたまま二日間を経て、
月曜日の朝に気がついたらしい
らしいのだが、ここからがいかにも親父だ
 
「くさぁ!」
 
と思ったまま、なんと、
肥料を降ろすことなく車を仕事場まで走らせた
 
「臭いやろ!」
 
そりゃ臭い
なんたって、車に乗るまでもなく
そばを歩いただけで臭うんだから・・・
で、案の定
車を借りなければならない状況が
 
窓全開で走ってもまだ臭う
車で走っている間はなんとか誤魔化せるが、
信号待ちになると、もう我慢できない
ストレスも貯まる
 
いや、待てよ
 
このキョーレツなニオイが染み付かないか?
お客さんの前に、この臭いで登場してしまうのか?
信号待ち、ストレスと不安が入り混じった中、
前の車が、ウィンカーも出さずに
左折していった
 
「ウィンカーぐらい出せよ、ゴラァ!」
 
いつもの癖で大声でストレスを発散させたが、
窓を全て全開にしているのを忘れていた
 
幸い、歩道に誰もいなくてよかった
 
今日も使わせてもらったが、
まだニオイは残っていた