携帯が鳴った。
「今度、ソフトの試合出てくれへん?」
ソフトとは勿論、ソフトボールのこと。
メンバー召集の電話だった。
思い返してみれば、一番最初に呼ばれたのは
高校3年の夏だった。
それまでは部活があったから呼ばれることはなかったが、
自由の身になった僕に目をつけた村の人から
お誘いの電話を貰った。
我が村のチームは、その昔は強かったが、
小さい村のせいで、メンバー集めにはいつも
苦労する。
時には9人ぴったりのメンバーで食事を取ることも出来ず
決勝戦まで戦った事もあった。
数多くお誘いを貰ってはいそいそと出かけた。
高校時代はもちろん飲めなかった酒も
浴びるように飲んで、村の役員に怒られた
ときもあった。
最近では、
試合自体よりも、打ち上げのビールが目的となっていた。
あれから20年あまり。
主力だったはずの僕もいつのまにか
控えのメンバーに。
主力は若手に切り替わった。
が、盛り上げることと、
打ち上げのビールだけは
若手に任せておけないし、まだまだ譲るわけにはいかない。
「行く、行く、行きまっせぇ!」
勿論、脳裏にはビールと枝豆が浮かんでいた。
「今度、ソフトの試合出てくれへん?」
ソフトとは勿論、ソフトボールのこと。
メンバー召集の電話だった。
思い返してみれば、一番最初に呼ばれたのは
高校3年の夏だった。
それまでは部活があったから呼ばれることはなかったが、
自由の身になった僕に目をつけた村の人から
お誘いの電話を貰った。
我が村のチームは、その昔は強かったが、
小さい村のせいで、メンバー集めにはいつも
苦労する。
時には9人ぴったりのメンバーで食事を取ることも出来ず
決勝戦まで戦った事もあった。
数多くお誘いを貰ってはいそいそと出かけた。
高校時代はもちろん飲めなかった酒も
浴びるように飲んで、村の役員に怒られた
ときもあった。
最近では、
試合自体よりも、打ち上げのビールが目的となっていた。
あれから20年あまり。
主力だったはずの僕もいつのまにか
控えのメンバーに。
主力は若手に切り替わった。
が、盛り上げることと、
打ち上げのビールだけは
若手に任せておけないし、まだまだ譲るわけにはいかない。
「行く、行く、行きまっせぇ!」
勿論、脳裏にはビールと枝豆が浮かんでいた。